【DVD】『ハート・ロッカー』

ブラボー中隊、任務明けまで後36日、……あと36日もあるのだ!


ハート・ロッカー [DVD]ハート・ロッカー [DVD]
(2010/09/02)
ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー 他

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2004年、イラクのバグダッド。ブラボー中隊の爆発処理班は、路上のゴミに埋め込まれた爆弾を解除中、班長トンプソン(=ガイ・ピアース)を喪った。後任の班長ジェームス(=ジェレミー・レナー)は狂気がかった戦争中毒者で、遠隔操作のロボットを使わずに解除して回り、古参のザンボーン(=アンソニー・マッキー)をひやひやさせる。危機を潜り抜けることで班は結束を固めるが、繰り返される惨劇に隊員の精神は磨り減っていく

元夫婦が監督賞を争ったことで有名な作品
冒頭に主人公のように出てきたトンプソン軍曹が、早々に爆弾で吹き飛んで戦死。この映画の登場人物たちがヒーローではなく、一介の兵士であることを強調している
低予算ゆえに16ミリカメラの撮影と、控えめの演出と人物の目線に合わせた場面転換が、視聴者にドキュメントのような感覚を与えている
ただし、物語の筋はけっこう劇的だ。実際の爆弾処理班を取材してエピソードを拾っているようだが、行く先々で銃撃され、処理班を超えた行動を取るなど娯楽性もたぶんに意識されていた
測量者とタッグを組んだスナイパー合戦は、弾薬が血が原因で弾詰まりするなど、ミリタリー好きにはたまらない緊迫感がある
また場面のひとつひとつに美意識が感じられて、悲惨なテロの現場なのに、火事で焼ける夜景がやけに美しい。少年の腹を割るグロシーンでも、さほど不快にならずに観られてしまった(でも苦手な人は注意!)
そういう撮りかたができてしまうのも、ホラー物で這い上がったキャリアゆえだろう

リアル調で撮られているのに、詳しく考証するとリアルじゃないというのは良くある話で、この作品にもそういう声が上がっている
wikiにある、元軍人の感想も原典を観てないのでなんともいえない。ただ、ジェームスのように猪突猛進に解除する勇者は例外的であり、爆弾処理班の枠外を越えて行動するのは「軍隊としてありえない」と釘を刺したかっただけかもしれない
映画で強調されていたのは、兵士たちからすると、誰が敵か判別できないことだ
爆弾解除の現場にも生活のために通ろうとする者もいれば、米軍に反発しつつもテロに与さない者もいるし、物珍しさに携帯やビデオで撮影しようとする者もいる
現場の兵士たちは、その全てを疑い銃口を向けねばならない
米軍は占領軍であり、現地の子供から石を投げられる立場である。そして帰還後もその苦しみを、世間で理解されるわけではない(パートナーに無視されるのはやり過ぎ気も……)
そういった対テロ戦争の負の側面を上手く拾えていたと思う
ただし、ドキュメント的に撮っておいて、ジェームスを半ばジャンキーとして戦場に送るラストはどうだったか。作り手のスタンスが定まっていない気がした


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