【BD】『パブリック・エネミーズ』

気持ちいいほど、機関銃が火を吹くぜ


パブリック・エネミーズ 【Blu-ray ベスト・ライブラリー】パブリック・エネミーズ 【Blu-ray ベスト・ライブラリー】
(2011/04/06)
ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイル 他

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50ドルの強盗で捕まった青年ジョン・デリンジャー(=ジョニー・デップ)は、仮釈放中に仲間を脱獄させる。刑務所でアウトローの先輩たちに銀行強盗のノウハウを教わった彼は、脱獄させたレッド(=ジェイソン・クラーク)ホーマー(=スティーヴン・ドーフ)らとともに強盗団を結成。中西部の銀行を荒らしまわり、FBI長官フーバー(=ビリー・グラダップ)から「社会の敵ナンバー1」に指名された。普段の紳士なジョンは、インディアンのハーフ美女ビリー(=マリオン・コティヤール)に惹かれるが……

渋みたっぷりの大作だった
犯罪者を美化しすぎではと思ったが、時代背景を知って納得。彼が暴れまわった1930年代のアメリカは、大恐慌によって転落する人が続出し、大富豪やそれを守る政治家は大衆の厳しい目にさらされていた。その中で、富の象徴である銀行を襲うデリンジャーは一種の義賊と見られていたのだ
女性に優しく一般人の金を取らない彼はマスコミ受けもよく、フロンティアを失い何もかもが組織化されつつある時代で、最後のアウトローに「アメリカの自由」が投影されていたのかもしれない
作中には当時の映像も使われていて、朗らかな人柄はたしかに紳士的なのだ
映画のストーリーはヒロインのビリーと逢瀬を重ねながら、史実に照らしたエリート捜査官メルヴィン・パーヴィス(=クリスチャン・ベール)との決死の攻防を繰り広げられる。考証にこだわりつつも、派手な銃撃戦、カーアクションは好きな人間には痺れるものがある
少し没落してからの尺が長いと思われたが、そこにこそ監督の思いがあったのだろう。ただ盗人に三分の理というのなら、もう少し社会背景に触れて欲しかったかな

20世紀にデリンジャーが暴れられたのは、それだけアメリカの警察組織が未発達だったから
州境どころか、隣町との連絡すら取れない有様で、街を出てしまうと犯罪の追跡は絶望的。小さい自治体ごとに警察組織が分かれているから予算は足りず、犯罪者と戦う装備にも事欠く有様だった
それに対して、デリンジャー一味は、強盗で儲けた金を武器や車につぎ込み、軍隊並みの戦力を整えてしまう。トンプソン機関銃に、BAR(自動小銃)を手に、最新のフォード車を乗り回す一団は、半ば機械化歩兵である
街警察のピストルで取り締まれというのが無理だろう
若くしてDOI長官(FBIの前身)に抜擢されたエドガー・フーバーは、大陸中を網羅できる警察組織に育てようと、南部の名家出身のパーヴィスなどのインテリを起用し組織を刷新をはかる
しかし、経験の少ない捜査陣に百戦錬磨のアウトローは荷が重いと知ると、あのボニー&クライドを追っていたウィンステッド捜査官(=スティーヴン・ラング)など西部のガンマンたちを招聘。最新の科学技術と大胆かつ苛烈な捜査で、デリンジャーたちを追い詰めていく
いわばこのデリンジャー捜査が、FBIの原型を作ったとさえいえるのだ
上流階級のバーヴィスは手段を選ばないフーバーと対立し、デリンジャーの一件でFBIを退職する。フーバーの恨みは深く、FBIに彼の記録はほとんど抹消されているそうだ
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