【DVD】『デビルズ・バックボーン』

スペイン内戦下の「学校の怪談」


デビルズ・バックボーン [DVD]デビルズ・バックボーン [DVD]
(2011/04/22)
エドゥアルド・ノリエガ、マリサ・パレデス 他

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内戦中のスペイン。孤児院に連れて来られたカルロス(=フェルナンド・ティエルブ)は、謎の声を聞く。年長のハイメ(=イニゴ・ガルセス)にけしかけられ、水を汲みに行くとボイラー室でも何か気配を感じる。その正体は爆撃の夜に行方不明になったサンディ(=フニオ・バルベルデ)と関係しているらしい。やがて内戦が国粋派に傾き、共和派の孤児院は疎開を決める。孤児院を逆恨みする用務員ハチント(=エドゥアルド・ノリエガ)はこれをチャンスと捉えて……

ホラーというより、内戦を背景にしたサスペンスだった
というのも、早々に幽霊が正体を見せてしまうので、気色悪いけど見慣れてしまって怖い要素が少ないのだ
それでも子供時代の、ふとした音や影でも怪物のように想像してしまう恐怖をよく表現していて、古いスペインの話なのに懐かしいものを感じてしまった
一番怖かったのは幽霊よりも、カザレス医師(=フェデリコ・ルッピ)が飲む“未熟児のラム酒漬け”。原題の由来ともなったこの「悪魔の背骨」(El Espinazo del Diablo、二分脊椎症で生まれてきた胎児の露出した背骨)は、本当に生薬として信じられていたようだ。怖過ぎる…
カルメン院長(=マリサ・パレデス)とハチントとカザレス医師との三角関係、国粋派(?)による国際旅団の粛清、そしてクライマックスの血まみれの「ホーム・アローン」などホラーのジャンルを大きくはみ出した、なんとも言えない作品である
勧善懲悪が保証され、ファンタジーで魅せる部分も少ないが、子供たちの苦い旅立ちを渋く描ききっている

タイトルの『デビルズバックボーン』は、上記のように奇形児のことだけど、孤児院で育った子供たち、特にハチントのことを指しているようだ
歪んだ社会や戦争のせいで、悪に転んでしまった彼が、さらに孤児たちの復讐を誘って罪作りをさせてしまう
こういった連鎖はどこでも起こっているわけで、作り手の問題意識はそこにある。『パンズ・ラビリンス』より評価は低いらしいけど、やはり見るべき作品なのだ
しかしなぜこれを作った監督が、『パシフィック・リム』でエイリアンを吹っ飛ばすだけにしたかは不明(苦笑)

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