『夢のまた夢』 第2巻 津本陽

大河の展開にぎりぎり追いついた!?

夢のまた夢 (2) (文春文庫)夢のまた夢 (2) (文春文庫)
(1996/01)
津本 陽

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明智光秀、柴田勝家を破った秀吉は、信長の盟友、徳川家康と対峙した。家康は本能寺の変後の混乱に、信濃と甲斐を奪取して五カ国の太守となっていた。秀吉が旧織田家領内の覇権を手にしたことで、自分をないがしろにされた信雄は家康に通じて対抗。緒戦を敗れた羽柴軍に対し、四国の長曽我部、紀州の雑賀・根来衆、越中の佐々成政が蜂起する

第2巻は小牧長久手の戦いから、大坂城の築城、関白の任官、紀州・四国討伐に、九州征伐における敗戦、戸次川の戦いまで
人海戦術にものを言わせる秀吉も、徳川家康と三河武士の前に前進が止まった。倍を越える大軍を集めても、その過半は山崎の戦い以後味方になった外様に過ぎず、股肱といえる旗本の人数は足りない
調略で焚きつけた池田信興森長可(ともに恩賞を徳川領と約束していた)が敗れると長期戦となり、不満を持つ諸勢力が蜂起しだした
そうした事態を打開したのは、お得意の調略
尾張、伊勢の諸城をこつこつ落として信雄を圧迫して単独講和に成功。紀州、北陸、四国と敵対勢力を各個撃破する
なお歯向かう徳川に対しては、妹・旭姫の輿入れという懐柔策をとりつつも、徳川家の重臣・石川数正を一本釣り! 徳川家を大きく動揺させ、服従に成功する
天下一の人たらし、ここにありだ

この前読んだ小説から、ついつい利休のことに注目してしまう
秀吉と利休は共存共栄の関係でスタートした
高い官位を手にしても、百姓生まれの身分が傷となる秀吉は、茶道を従来の身分社会を超える新しい権威にすることで、天下人への道を開いた。天下一の茶頭を従え、貴顕を茶会へ招くことで威厳を示すことができた
利休も秀吉に仕えることで、1985年に朝廷で初めてお茶を点てる、「禁中献茶」を実現、ここで利休」という居士名を賜ることになる
商家の放蕩息子が信長、秀吉に関わることで、比類なき権威に上り詰めたわけで、黄金の茶室、聚楽第の庭の設計にも携わったことを考えると、一概に「大名茶」と「侘び茶」の対立があったとも考えにくい
切腹の原因には権力闘争が大きなウェイトを占めていそうだ


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