【DVD】『無防備都市』

原題は「開かれた都市ローマ」? 邦題も原題も分かりにくい

無防備都市 [DVD]無防備都市 [DVD]
(2009/02/20)
アルド・ファブリーツィ、アンナ・マニャーニ 他

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1943年、ドイツ占領下のローマ。レジスタンスの幹部であるマンフレディ(=マルチェロ・パリエロ)は、ゲシュタポに追われて印刷工フランチェスコのもとに逃げ込む。マンフレディは調達する資金を届けるため、ピエトロ神父(=アルド・ファブリッツィ)を巻き込んでしまう。ゲシュタポのベイルマン少佐は、女スパイのイングリッドを使って、マンフレディの恋人マリナに接近し、その手がかりを掴もうとしていた

ドイツ占領下で映画の企画が始まり、1944年にドイツ軍が撤退したばかりのローマで撮影されたという伝説のレジスタンス映画
24歳のフェデリコ・フェリーニが脚本で参加し、映画に感動したイングリッド・バーグマン監督ロベルト・ロッセリーニに手紙を書いたことからスキャンダルに発展するなど様々な逸話が残っている
戦時下で撮られたため物語の方向は明白ながら、占領下の空気が冷めやらぬ現場で撮られた迫力が伝わっていて、連行されるフランチェンスコを追いかけ射殺されるピナ(アンナ・マニョーニ)など実際の出来事から盛り込んだエピソードも多いようだ
希望の見えない状況の中、パン屋を襲撃する主婦、教会でサッカーを興じる子供、恋を忘れない女性、と今を精一杯楽しもうとする人々が描かれており、神父が男女の裸体像を背中合わせにするなどユーモアにも満ちていて、観るものを暖かくする
ゲシュタポのベイルマン少佐と女スパイ、イングリッドは、いかにもな悪のカップルとしての存在感があり、政治的メッセージだけでなく謀略のエンターテイメントも兼ね備えた名作だった

映画がイタリアで公開されたのは、終戦直後の1945年9月で、観客の評判は悪かったという
おそらく、主人公マンフレディがイタリア共産党の人間に設定されているため、共産党の宣伝と受け止められてしまったのではないだろうか
ドイツ軍の脱走兵を出したり、将校に弱音を吐かせたりと、戦時下ゆえに相手の弱体を示して味方を鼓舞する演出も盛り込まれていて、戦争が終わったばかりで厭戦気分があるところに子供を戦いに駆り立てるようなラストを見せては、間が悪かった部分もあるだろう
不屈の闘士マンフレディに対照的なのが、温厚な神父ピエトロで、ベイルマンの脅迫に対しても淡々と自分の信条に従って跳ね除けていく
「死ぬのは易く、生きることこそ難しい」。臨終の告解を来た同じ聖職者に語る台詞は良く聞く言葉だが、胸を突く力がある
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