【DVD】『レニングラード 900日の大包囲戦』

女の友情

レニングラード 900日の大包囲戦 [DVD]レニングラード 900日の大包囲戦 [DVD]
(2010/09/03)
ミラ・ソルヴィノ、ガブリエル・バーン 他

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1941年9月、独ソ戦から開戦三ヶ月にして、レニングラードは戦火に巻き込まれた。モスクワ攻略が優先されたことで、ドイツ軍はレニングラードを包囲し、二年以上に渡る過酷な籠城戦が始まった。イギリス人の女性記者ケイト(=ミラ・ソルヴィノ)はレニングラードの取材中に空襲を受け帰れなくなるが、ソ連の女性警官ニーナ(=オルガ・ストローヴァ)に助けられその家族と暮らすことに…

史実の包囲戦では、300万人いた市民のうち100万人以上が死んだと言われるだけあって、シビアな映画だった
ヒロインの一人、ニーナはソ連の警官ということだけど、軍ではなく党側の人間だからか、冒頭では伝令に行った先の部隊を督戦し、逃げ腰の兵士に発砲する。素人の義勇軍を連れてきて、「武器の足りない者は死体から、死体からひろえない者は敵から」
そんな彼女も任務を離れれば気のいい女性で、ケイトに偽の身分証明書を用意する。リア充のケイトにイラっとしつつも、「腹心の友」としていがみ合いつつもギリギリの状況を助け合っていく
本作は悲惨な包囲戦を題材としながら、ニーナのアクションシーンやケイトの出自にまつわるサスペンス要素もうまく融合されていて、エンターテイメントとしての質も高かった
若干、場面転換が早くて分かりにくいところもあるけれど、それは重箱の隅というやつだろう

ヒトラーとフォン・レープ将軍の会議などドイツ側からの視点もかなり取り込まれていて、防衛戦を突破するドイツ戦車、雪を被るメッサーシュミットなどミリオタ感涙の映像も用意されている
市民を狙う空爆ばかりに嫌気が差して、自殺的に撃墜されるドイツ軍パイロットも登場した。包囲側の厭戦とナチスへの国防軍の反感を示すとともに、政治的に配慮されたものでもあるだろう
ソ連側は受身一辺倒で、ラジオ放送の老人が徐々に衰弱していく様が象徴的。レニングラードの市民は一日2000カロリー必要なところを300カロリー未満しか取れず、過半が寝たきり状態に陥ったという
唯一の希望はラドガ湖の凍結に伴い可能になったトラック輸送で、決死のスキー部隊が硬く結氷したルートを探し出した
しかし、完全に包囲が解かれたのは1944年1月
映画では1965年にレニングラードへケイトの恋人フィル(=ガブリエル・バーン)が訪れるが、そこで再会できたのは……。せつなさと希望が入り混じったラストだった
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