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【BD】『ザ・ロック』(1996)

ピープルズエルボー!!  ではなくて




数々の秘密作戦に従事したハミル准将(=エド・ハリス)は、闇に葬られた兵士たちへの不満から同志と決起した。海軍武器貯蔵庫からVXガスを運び出し、観光地となった“ロック”ことアルカトラズ刑務所跡を占拠。サンフランシスコへ向けてミサイルの照準を向け、政府へ戦死した部下の遺族への賠償金一億ドルを要求した。緊急事態に化学兵器の専門家としてFBIのスタンリー・グッドスピード(=ニコラス・ケイジ)が召集され、30年収監されていた伝説の工作員ジョン・メイスン(=ショーン・コネリー)も狩り出されて……

CODやってると、見直したくなって
冒頭にハミルの部隊が海軍の基地を襲うのだけど、その手際がゲームそのままで、これをやりたい人がCOD作ったんだなと納得
アクションのノリに到っては、単純にミリタリー物ではなく要所に必ず爆発がある
メイスンが脱走する際には、マイケル・ベイ名物のド派手なカーチェイスが始まって、御当地名物のチンチン電車まで爆発炎上させてしまう。ミサイルが飛んでくる前から、シスコが廃墟ですよ(笑)
中盤が派手だと後々に響きそうなものだが、上手くペースダウンして渋い潜入作戦に戻すので、最後にしっかり盛り上がる。確かにアクションの名作なのだ
ニコラス・ケイジ演じるスタンリーが、科学が専門というもやし捜査官で、妊娠した彼女に結婚を即答できない優柔不断さを誇る
彼が事件を通じてたくましくなるのが見所のひとつ。普通よりダメな分、感動的である
相方のメイスンは、60でも動けるスーパーじいちゃんで、人質作戦にも動揺しないクールさが光る。「女王陛下の諜報員」「洗濯場に回されたり、哲学書を読むよりはいい。最近、セックス・アピールが落ちたがね」とか、メタ台詞も必見だ

『亡国のイージス』を読んだときに、なんとなく筋が似てるなと思ったもんだが、比べてみると根本からだった(苦笑)
本作はVXガスへの対策に、テルミットプラズマなる特殊焼夷弾が用意されるのだが、『亡国のイージス』ではGUSOHに対し、“テルミット・プラスだ。そして、クライマックスはボロボロのスタンリーが発炎筒で知らせ、仙石さんは手旗信号
もっとも本作では、テルミットプラズマが一発投下されてしまい、主人公が吹っ飛ぶ違いはあり、さすが爆発の本場である
CODやってると、水中からの潜入作戦などはムービーの構図と重ねてみてしまう。シャワー室を高所から撃たれるシュチュエーションなどは、そのまま『モダンウォーフェア2』でプライス大尉を助けるステージに出てくる
本作は様々なジャンルに影響を与え続けているのだ

なぜハミル准将たちが刑務所跡で蜂起したかというと、アルカトラズの歴史に答えがあった
もともとここは海軍の要塞として始まっていて、地下には反抗的な兵士が収監され、南北戦争時代には南軍や南部に同情的な兵士、兵役を拒否したネイティブが放り込まれ、陸地と途絶した環境から「悪魔の島」と呼ばれ始めた
いわば、軍に反抗した者が集まる歴史的背景があるのだ
1930年代に改装して連邦刑務所として出直され、アル・カポネなどの極悪人が収監されることで有名となり、1962年の脱走事件(イーストウッドで映画化されてる)を受けてケネディ政権下で廃止が決まった
ベトナムの反戦運動が高まる中、1971年にネイティヴによる抗議運動の場となり、一年以上に渡って占拠される。もともとアルカトラズはネイティヴの生活圏であり、彼らは自らの文化保全と島の所有を訴えた
運動は鎮圧されたものの、連邦政府が先住民の権利を見直すきっかけとなったそうだ
特典映像では、脱獄を試みた人へのインタビューなどアルカトラズの実像が拝めるので、是非に





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