『進撃の巨人』 第7巻・第8巻 諫山創

絵に迫力が出てきた


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第7巻。エレンを囮にして、女巨人を捕獲する作戦はいったん成功したかに見えた。しかし、女巨人は仲間の巨人たちを呼び寄せ、自らを捕食させて脱出してしまう
それのみに留まらず、女巨人のうなじから脱出した本体(!)は、立体機動を利用して偵察兵団の混乱させてしまうのだった
女巨人は「鎧の巨人」と同様に、肉体の一部を一時的に硬化させる能力を持ち、巨人共通の弱点であるうなじをカバーさせてしまう。エレンとの巨人同士の戦いは絵的にも見もので、ようやく怪獣対決の醍醐味が出てきた気がする
エルヴィン団長が作戦を一部の人間に伝えなかったのには、それなりの事情はあり、それ込みで犠牲が出過ぎなのだが、ある程度の整合性は出てきた

第8巻。エレンは女巨人に敗北して連れ去られそうになったが、かろうじてリヴァイ隊長ミカサに助けられる
偵察兵団の威信を賭けた作戦の失敗で、エレンと団長たちが王都に召喚されてしまうが、アルミン憲兵隊のアニ・レオンハートにエレン奪還の手引きを手伝わせようとする。しかし、彼にはある狙いがあったのだった……
前巻で巨人から抜け出た人間が立体機動を使ったことで、女巨人=内部犯人説が浮上する。巨人化がエレンに限られないのなら、何が巨人化の引き金になるというのか。エレンの両親絡みというわけでもないようだ
それだけでは終わらず、女巨人が穴を開けた壁の中からは、大巨人が顔を見せるという驚愕の展開。人柱ならぬ巨人柱(!)とは、これいかに
壁を信奉する信仰者にも、根拠があったということになる

読者に伏せられた情報によって意表を突いてくるので、展開を楽しみつつもやや飛躍を感じるし、謎も残されたまま次へ進んでしまう。どこかで説明でなく、ドラマで昇華されないだろうか
なぜ、女巨人化したか、というところを明らかにならずに、冬眠されちゃうのだかんね


前巻 『進撃の巨人』 第5巻・第6巻
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