『テンペスト』 第3巻・第4巻 池上永一

自分の子供にもバレない(苦笑)


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真鶴清の宦官・徐丁垓を殺害した罪を負い、孫寧温としての地位を失って八重島に流される。漂流した船から逃げ出した清国人苦力を助けようと王宮に書状を送り、さらに険しい地域へと移されてしまう。マラリアに倒れたことをきっかけに、一人の女性としていき始めるが、その美貌と踊りの技から王の側室候補として首里城へ送られるのだった

19世紀の琉球王国を舞台にした歴史小説の完結編
真鶴は高官の地位を失い、王の側室として御内原(大奥)に入る。男の振りする必要がないので、すっきりしたと思いきや、ペリー来航に及んで孫寧温が大復活! 今度は大奥と王宮で二役をこなす羽目となる
官僚として有能で、数ヶ国語を読み書き会話して、宦官のときも男に惚れられるほどの美人と前巻以上に真鶴の無双が止らない
彼女が活躍するほど、朝温に代表される琉球関係者の格が落ちてしまい、実際の歴史的事件に彼らがどう立ち向かったか、というキモの部分が再現できていない
寧温のようなスーパーマンがいないと乗り切れられないのなら、琉球王国はかなりの暗黒だったとしか思えないではないか
物語の転がし方も、その場しのぎに盛り上げ過ぎて、ラストにまったくカタルシスがなかった。これほどの文章力がありながら、どうしてこうなった(苦笑)。雅博(薩摩藩士)にそうさせるなら、もっと“やまとんちゅ”の視点を盛り込むべきだった
貧しい八重島や真牛が転落した賎民・ニンブチャーの存在など、暗黒面に軽く触れているものの、あくまで琉球王朝の上澄みを取り上げた宮廷小説なのだ

小説で違和感を感じるのは、琉球王国内の薩摩藩の在り方だろうか
そもそも薩摩藩が琉球へ侵攻したのは、幕府の対明貿易復活の仲介を頑なに断ったからだ。薩摩藩にとって、琉球は清朝をはじめとする密貿易の拠点であり、その利益をもって77万石の家格を維持した
とうぜん、柵封貿易にも大きく絡んでくるはずだが、小説にはその影が全くない
ペリー来航に際しても、琉球の外交が上手くて江戸幕府がだらしないような演出がなされているが、実際には幕府はそれなりに情報収集し続けていて、小笠原諸島を確保するなどの手を打っているわけで、作者の幕末の日本に対して認識は甘いといわざる得ない
琉球王国は中国などアジアの諸国が海禁策をとり続けたことにより、貴重な中継地として繁栄を誇った。列強の来航で海禁策が緩和されると、地域が直接結びついて交易路が確立されるようになり、アヘン戦争やペリー来航による中国・日本の開港は琉球の中継地としての存在意義を奪うこととなる
琉球処分はこうした経済情勢の変化から進行したものであり、帝国主義の要素はあるとはいえ、このときからアジアの最強国を目指して侵略を開始したというのは、完全な後付けである
沖縄愛の深さから日本を貶す表現は残念だったものの、琉球王国とその宮廷を再現した重厚な世界観は壮観。もう少し琉球について調べたくなったし、啓蒙の役割を充分に果たしてくれた作品だった


前巻 『テンペスト』 第1巻・第2巻

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【配信】『重戦機エルガイム』 第31話~第33話

リリス「ここで小競り合いに巻き込まれたら、ミズンに行けなくなるわ」
ダバ「レッシイみたいなことは言わない」


<第31話 キャッチ・ウォー>

ギワザに呼び出されたギャブレーは、ネイの応援をしなかった怠慢を責められ、次の作戦の先鋒を命じられる。しかし、ネイがクワサンの名を口走るスパイを発見したことから、真偽を確かめるべく先鋒を引き受け、ギャブレーは再び静観する。スパイから大気圏突入を知ったダバは、動かせる戦力を集めてギワザの艦隊を襲った。ギワザは反乱軍の強さを認めざる得なかった

前回で違うギアが入ったのか、張り詰めた空気が流れ始めた
ダバがモラトリアムを捨て去って、リーダーとして集団全体を見回した行動をとる。その生真面目さにはアムならぬとも不安を覚えるが、キャオのナレーションが言うように「人の命を預かる身」なのだ
スパイを死地に潜入させることを「生け贄」と嫌う甘さがあるものの、スパイの死で味方に檄を飛ばし、スパイの弟イッカを戦闘へと駆り立ててしまう。リーダーとは怖い仕事である
新型HMグルーンで出撃したネイは、mk-2のバスターランチャーを浴び重傷。ダバとの力関係が完全に逆転した。しかし、最後にはネイの逆襲が予告されるのだった(知らせる意味あったかな?)


<第32話 フラッシング・ネイ>

反乱軍は軍の兵器を横流しするなど、戦力拡充に励んでいた。セムージュアマン商会から宇宙戦艦四隻を貰い受ける話を独断で進める。それを聞いたダバはあまりに怪しい話にセムージュを追うが、そこにギャブレーの、ついでネイの追撃を受ける

ギワザは正規軍の弱体化を自覚し、13人衆を招集する。反乱軍対策もさることながら、後のクーデターに向けての布石である
負傷中のネイは、アマン商会と反乱軍の接触を受けて追撃を決意。前回、ギャブレーに「人を好きになったことがあるのか。貴様にはその一途さが足りない」と言っていたが、恐ろしいばかりのギワザへの献身ぶりだ。彼女は、反乱軍が受領する戦艦一隻を鹵獲し、ポセイダルの首都ガスト・ガルへ向かった。果たしてその意図は?
ラストのカットに、ポセイダルが怖い顔をして「She's not work」って(苦笑)。これ、何が言いたいの?
正直、31話と32話は作画の崩れも酷くて(昔のアニメの醍醐味と言ってられないレベル)、脚本も微妙だった。中盤の中だるみはありがちなこととはいえ、ここまで若手育成に使いきるとそりゃ怒られるわな


<第33話 マイ・アース>

ダバはトライディトアル星から正規軍の目を離すべく、故郷ミズン星へ向かう。ミズン星では13人衆の一人、老将ワズンが指揮を取り、ダバの突入を防ごうと待ち構えていた。そのダバにアマンダラがボロボロの船で接触し、ヤーマン族復興を志す彼に貴重なデータを提供した。そこへギワザが差し向けたスレンダー・スカラが迫る!

ギャブレーはギワザに呼び出され、13人衆に命じられる
レッシイの欠員を埋めるためとはいえ、ネイとさんざんに張り合いギワザ派とは到底いえないギャブレーの抜擢は唐突だ
その意図は、ギャブレーの出世欲を利用しつつ、反ギワザ派のワザンともにダバ一党との共倒れに狙っている。そして、その隙に自派の13人衆を集め、事を起こすつもりなのだ
ギャブレーも利用されているとわかっていて、ワザンといっしょにダバを討たざる得ない
ダバには「死の商人」で通したアマンダラは、ギワザの意図を看破して、グラサンの下の目がキラリ。反乱軍のスパイがクワサン・オリビーの手の者と称したこと、セムージュを半ば手駒としているところなど、節々に不気味な印象を残す

ダバはヤーマン王朝の再興を決意し、ペンタゴナの現状に対して仲間に訴える
各惑星が一緒になってまとまるはずがないのに、ポセイダルの専制が続く理由は何か。ポセイダルのおかげで、ペンタゴナの人々は本気で生きることを考えない人々になっていたとダバは弾劾する!!
怒るセムージュや「ダバの子を産みたい」というアムに対して、「それだけしか考えないことがポセイダルに利用されているんだ」。人はパンにのみに生きるにあらず、というが、大衆のメンタリティに政治の責任を帰するとは手厳しい。まるで民主国家の愚民論である
ポセイダルに対しては、「女性のメンタリティを持ち込むことで世の中を支配している。そのためにクローンを作ったんだ。女性は子供を生むから、未来を作る力があると思われている」。クローンうんぬんはアマンダラから聞いた情報に入っていたのだろうか。指導者に女性のイメージを利用するのは、Vガンのマリア、∀のディアナ・ソレルを連想させる
それに対抗するためには、土着の力を用いるしかない。ダバは目的のためには手段を選んでられないと、ついにカモン王朝の血筋を明らかにし、ヤーマン再興を旗印とした
偽りの母性に立ち向かうために、大地からやり直せとは、Vガンのようなメッセージである
作品の性質から富野監督の介入というより、日芸の後輩・富田祐弘の脚本によるところが多そうだが、後年の作品に取り上げられたテーマに重なっていたのは意外な発見だった


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第34話~第36話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第28話~第30話

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『ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争』 下巻 デイヴィッド・ハルバースタム

冷戦を決定付けた戦争


ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争〈下〉 (文春文庫)
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朝鮮戦争はなにをもたらしたのか? 人民解放軍参戦以降の推移と戦後をふりかえる
アメリカが人民解放軍の参戦を読めなかったのは、マッカーサーとその側近たちが自らの都合のいい情報しか本国へ伝えず、希望的観測で国連軍を北上させたから
特に参謀第二部(G2)のチャールズ・ウィロビーは、上司の望んだような情報しか流さず、連合軍司令部をひとつの王朝にしてしまった。著者は国連軍を鴨緑江へ導いたような情報操作が政治的事情で行われたことを、ベトナム戦争の先例として強く弾劾している
人民解放軍の追撃を受けた国連軍の敗走は、酸鼻を極めた。国連軍には、アメリカのほか、韓国、トルコ、オランダ、フランスなどの軍が参加していたが、急編成の韓国軍はいわずもがな、髭を生やして前評判が高かったトルコ軍も実戦では潰走を重ね、フランス外国人部隊が健闘するのみ。アメリカ軍が取り残される状況が多く、捕虜になる者も多かった
指導者の決断が末端の者たちに何をもたらすのか、上巻と同じテーマが貫かれている

毛沢東が人民解放軍の参戦を決めたのには、台湾問題があった。台湾の国民党がアメリカの空海軍に守られて渡海できない状況であり、中国の感覚からするとアメリカとは半ば戦争状態といえた
国内は長い内戦で疲弊していたが、スターリンに派兵を要求され、毛沢東は朝鮮戦争の成功をもって内外の権威を確立しようとしていた。こうした中共の動きは、国民党関係者からアメリカにもたらされていたが、ウィロビーらによって否定されてしまう
人民解放軍はアメリカから国民党軍に供与された銃砲を大量に所持しており、その戦闘力は軽装備のアメリカ軍とそん色ない。空戦力は皆無だったものの、半島北部は山がちで面積が広く、アメリカの空軍でも掣肘を受けなかった
参戦後、快進撃を続けた人民解放軍だったが、38度線を越えたところで鈍ってくる
補給線が伸びたことで、30万人の大軍を維持しづらくなったのだ。内戦では同国人の農村が後援してくれたので、補給は政治的に確保でき、兵站の概念が育たなかった
人民解放軍の司令官・彭徳懐は、戦前から心配していたが、政治的成功をつかみたい毛沢東は釜山までの進軍を指示。膨大な犠牲者を出すこととなった
トルーマン大統領のもと、和平が模索されるが、マッカーサーは中国との全面戦争を主張してこれをぶち壊し、連合軍司令官を解任。アメリカと中国の消耗を望んでいたスターリン死後の1953年にようやく停戦協定が結ばれた

朝鮮戦争によって、世界はどう変わったか
中国では毛沢東が、北朝鮮では金日成がこの“戦勝”をもって個人独裁を確立した。スターリンの死をもって中国は従属的立場を脱し、経済の自存自立を目指し「大躍進政策」に乗り出す。金日成は人民解放軍の働きを無視し、すべてを自らの功績として現代まで続く全体主義国家を築いた
韓国では、政治体制が二転三転しつつも、民主化と経済成長に成功する。韓国人自身の実力といいつつ、アメリカがウェスト・ポイント型の学校を設立し、アメリカへの移民者、留学生が帰国して民主化に貢献したとする。台湾の民主化のように、陰に陽に強い関与があったと思われるが(朴正煕の台頭と暗殺とか)、本書ではそれに触れていない
さて、アメリカはというと、朝鮮戦争中にマッカッシーの「赤狩り」が始まり、共産主義が一体となって世界革命を企図するという世界観が浸透してしまった。その結果、アイゼンハワー大統領が警告した「軍産複合体」が膨張し、ケネディ政権にその影響力は引き継がれることとなった
『ベスト&プライテスト』を書いた著者は、朝鮮戦争という「封殺された戦争」にベトナム戦争の遠因を観ていて、その無反省はイラク戦争にまで尾を引くと言いたげだ
当時の韓国に対する記述が李承晩に集中していて、日本の扱いも紋きり型であるものの、『ベスト&プライテスト』の前日譚(?)にふさわしい作品だった


前巻 『ザ・コールデスト・ウィンター 朝鮮戦争』 上巻
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【配信】『重戦機エルガイム』 第28話~第30話

ギャブレー「最近、やけに女性にもてるな。女難の相が出ているかな?」


<第28話 ネイ・クライシス>

ギャブレーはダバをおびき寄せるため、反乱軍をわざと泳がせる。釣られたダバに対して、アシュラテンプルで抱きついてエルガイムを大破させてしまった。艦隊を率いるギワザは、クワサン・オリビーが近衛軍に昇格したことに驚愕。ポセイダルへの忠誠を示すべく、トライディトアル星の掃討作戦にネイを送り込む

ダバを倒すため、ギャブレーも知恵を絞る
アシュラテンプルを自爆させ、エルガイムを起動不能させたと思えば、自らターナに乗り込んで内部破壊を目論む
とはいえ、リリスにあっけなく見つかって、「レッシイに惚れた」と下手な言い訳し、悪あがきの果てにアムに金的攻撃までされて……結局、いつものギャブレーくんなのでした
ギャブレーに構っている間にネイたちに攻撃され、ダバはヌーベルディザードで出撃するも。オージェとの差はいかんともし難い
キャオの機転で整備中だったmark-2に乗り込むと攻守逆転。バスターランチャーを打ち込んで、オージェを一蹴した
ポセイダル軍のバッシュやアシュラテンプルでも扱いきれなかったバスターランチャーを、普通に撃ててしまうのだから、mark-2の性能は尋常ではない。以後、あの強かったオージェと互角以上に渡り合っていく
まあ、バッシュ二機の猛攻をしのぐターナも凄いけど(苦笑)


<第29話 クロス・ポイント>

トライディトアル星の反乱軍、セムージュ・シャトと合流してダバたちは一息つけた。安心しきって温泉につかるキャオたちに、レッシイはたるみすぎだと怒り、食事でも酒を飲みすぎてアムと大喧嘩してしまう。しかし、それも別れるための芝居。それに気づいたアムとダバも、彼女の覚悟の前に見送るしかなかった。そうした彼らに、ギワザの危機を救いたいネイ・モーハンが襲撃する

ここ数話で、ギワザとネイのやりとりが増えてきた
クーデターを企むギワザに対し、ポセイダルはクワサン・オリビーを取り立てて13人衆の分断を図っている。今の段階では到底逆らえないので、トライディトアル星の占領を口走ったネイを殴っても見せる
そんな内部抗争から浮いているギャブレーに対しては、スレンダー・スカラの女性クルーをスパイにし立て、色仕掛けで足止めする。しかしギャブ様とは(笑)

セムージュ・シャトは声が玄田哲章なので沈着な人物に思いきや、ダバが加わったことで気が大きくなる。ガスト・ガルを襲撃しポセイダルの像を潰したことが英雄視されていて、各地の反乱軍が集まっているのだ
このままでは、ダバの名声とその戦力が利用され、勢いだけの反乱が潰されるだけ。リトル・セイの二の舞である
レッシイの離脱は、ダバたちの奮起を促すものであり、それだけ彼女が彼らの甘さを尻拭いしてきたということでもある


<第30話 アワ・マスター>

セムージュの元に集まる反乱軍とダバたちとのいざこざは耐えない。数が揃ったことで勢いづく彼らにダバの慎重論は通らず、烏合の衆による出撃が決まってしまう。正規軍の陽動に引っかかる反乱軍に、ダバは大局を読んだ上で救援。間一髪でセムージュを救う

ダバがリーダーとして覚醒した
王族の生まれだからと束縛されるのを嫌っていた彼だったが、事ここに到ってはそうもいかない。レッシイの離脱も、ようは優柔不断を払拭するためだったのだ
人の上に立つ以上、勢いだけではいけない。「動くときは必勝でなくてはならない」
アムにもギアがかかったようで、ターナからびしばし指示だし、修理したエルガイムで出撃する
28話からタイトルコールも重厚になって、お話もターニングポイントを迎えたようだ
ちなみに、ギャブレーくんはというと、ネイの要請を断ってレッシイを探す始末(爆)。ネイを完全に敵に回したことで、女艦長に「オーマイゴッド」と叫ばせるのだった。やれやれ


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第31話~第33話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第25話~第27話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第25話~第27話

ダバ「楽な優しさは人を殺す。それはわかって欲しいな」(キリッ


<第25話 ラブ・アゲイン>

アムは街での買い物中に、正規軍に追われる。助けてくれた軍の士官が、かつての恋人チェック! 同じ劇団にいた彼はよりを戻そうとするが、三年の時を埋められずアムは飛び出す。しかしチェックは、その経歴を買われてネイ・モーハンに徴用されていて、アムのホバーには発信機がつけられていたのだった

アムの前に元彼チェックが登場
彼はアムと同じ劇団にいたが、三年前に彼女が退団したあとは離れ離れになっていた。すけこましかと思いきや、実は純粋にアムを追いかけている男で、正規軍にもアムが反乱軍に組したことに巻き込まれただけのようだ
ターナに帰ったアムは、元彼にあったことを囃し立てられ、「もう戦争ごっこはたくさん」ダバも「アムを止める権利なんて」と優柔不断で、リリスにビンタを食らう始末
「これではダバもチェックと同じじゃない!」と外へ飛び出す
アムにとって、反乱軍にいる動機はほとんど成り行きにすぎない。結局、チェックを死んだことにして、その未練を断ち切ることになる
そんなアムにかけた言葉が、上述の台詞なんだけど、クワサンの件があるとはいえ、超然とし過ぎじゃないですかねえ


<第26話 サーチⅡ>

ギャブレーの艦スレンダースカラは、古いHM工場に突っ込んだ。新型HM「スタッグ」を受領したが、ギャブレーはいまいち仕様が掴めない。一方、ダバは整備中に熱病で倒れてしまう。街へ出てホモゥな医者に診てもらうが、彼は賞金目当てにダバたちをギャブレーに売るのだった

後期OPが始まった。冒頭にクワサンがドアップになり、「風のリプライ」が流れる。話の軸が彼女を中心に回り始めることを印象づける構図だ
キャオのナレーションも「ひとつの記憶は、人の中で絶えず増幅を続け、色とりどりの意味を与えていく。それに支配されるのが、人の哀しい性なのだろうか・・・。そんな思いを、マシーンは一瞬たりとも忘れさせてくれる」と、気障に磨きがかかっている

次期主役機「エルガイムmk-2が登場した割りに、ちょいと雑な回だったかな
キャオを救いに行ったアムが捕まり、ダバも熱病を押してエルガイムに出撃してダウンと、芋づる式に捕縛されていくのに、脱出するきっかけが一重にギャブレーの甘さという。そもそも味方が捕まる展開が多すぎて、ネタが尽きた感が(苦笑)
女性を人質にとるのにヒケ目を感じる、ギャブレーくんの騎士道精神だけが目立っていた
とはいえ、後のエルガイムmk-2となる「スタッグ」を、可変機構を理解していないゆえに使い切れないというズッコケ気味で、逆ギレされた開発者は、キャオに勧誘されて反乱軍入りするしと、軍法会議ものの失態ではないのか


<第27話 ミステイク・ラブ>


男勝りにターナを指揮するレッシイに、同じクルーのアロン「女性なのに、こんな生活を続けていいのかな」とおせっかい発言。キレたレッシイは、ヌーベルディザードで出撃し、ギャブレーと交戦してしまう。ギャブレーを追い詰めたレッシイだが、「戦士同士の仁義」として彼を見逃すのだった。再度の襲撃にダバもピンチに陥るが、レッシイは男たちへの当てつけにオムレツを作り続ける

珍しくギャブレーくんがシリアスな回である
「死んでいいプライドなどない」というレッシイに、「男にはある。それが男と女の違いだ」と言い放つ。彼女の勇ましさには「似てるな、ネイ・モーハンに」と指摘し、「あんたは戦士にだけなろうとしている」と指摘する。これをきっかけにレッシイは料理に走る
アロンの発言はジェンダー論的には80年代風の捉え方で、女の戦士がいたっていいわけだけど、軍とか会社とか既存の組織は今だって男性ありきでできているので、どこまで女性の部分を犠牲にするかという問題は現代的である

丸腰の敵を「撃てるもん」というアムに対し、ダバはこうフォローする
「オレは追われていることを光栄に思っている。ギャブレーは、飯のことがなければ味方になってくれたかもしれない人なんだ」ギャブレーを同じ美意識を持つ者として評価していて、ポセイダル軍に染まっていないと見ているのだ
ギャブレーは傷を治してくれた借りを返すために、レッシイに生身の一騎打ちを申し込む
そして、彼は勝った上で、「私は女を殺さない」「君が女を超えたら、勝負をつける」と男前の台詞を残して去るのだった
ダバとギャブレーの差はなんなのか。レッシイには、「好きでポセイダル軍にいるわけではなく、生きるために組織に属している」「一人で生きて行けると思っているのが嫌」と言っていて、主義というより生き方の違いなのだ


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第28話~第30話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第22話~第24話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第22話~第24話

アム「見えた! 見えた! もうお嫁にいけな~い」


<第22話 クワサン・オリビー>

物資不足に悩むダバたちは、商船イプシオンと接触する。通信に応じたのは、三年前に行方不明となったダバの義妹クワサン・オリビー! 勇んで向かうダバたちは、待ちうける兵士たちに捕まえられてしまう。しかし、キャオと同じコアム星出身者が多く、偽装商船という薄暗い任務に不満を募らせていた

ダバの義理の妹クワサン・オリビー登場!
カモン王朝滅亡後に、ダバがオリビーの父に引き取られた設定のはずだけど、姓はダバじゃないんだな。どういうことだろう
ともあれ、クワサンはポセイダルに洗脳されていて、ダバと近づかないうちは冷酷な指導者として振舞う。13人衆のリョウクレイをも従えるポセイダルの代理人なのである

クワサンとダバが接触する場面でクワサンが悲鳴を上げるイメージが広がり、ギャブレーとの一騎打ちではHM戦なのに、二人の殺陣として描かれるなど、精神的な描写が多かった
スタッフを見ると、演出が今川泰宏の回。なるほど、さもありなん
ハイパー化も精神と精神の勝負だかんね


<第23話 ゼネラル・クロノ>

トライディトアル星へ降り立ったダバは、反乱軍を求め都市マレーニキへと向かう。マレーニキでは、反乱軍のカリスマであるクロノ将軍に間違われてしまったが、本物と称する男が現れてしまう。しかし、その男はポセイダルが送り込んだスパイだった。偽物であると見破ったダバは、あえてスパイに本物を演じることを求める

艦隊を指揮するギワザは、ダバ追跡中のネイを呼び出す
ギワザはトライディトアル星に送り込まれたスパイをネイに接触させ、ポセイダルの意図を探ろうとする。どこまでポセイダルが世界をコントロールしているのか、確かめたいのだ
クロノ将軍と称して現れた男は、元犯罪者の凡庸な男である。それでも反乱軍の歓声に涙する感性をもっていて、ダバの説得をきっかけに他人に飼われ続ける人生ではなく、クロノとして死ぬことを選んだ
涙ながらにダバはこぼす。「最後まで生きないと分からないよ。人生なんて」


<第24話 アスフィー・ハート>

ダバたちは上空で、無人のマシンナリィに襲われた。迎撃するダバたちの前に現れたのは、ミヤマ・アスフィー。ミヤマ・リーリンの娘である彼女は、ギャブレーに母の仇と吹き込まれ、ここまで追ってきたのだ。ダバの真摯な対応に彼女の気持ちも揺らぐが、引き換えせずギャブレーの襲撃に協力してしまう

アムを追い出したことにレッシイが負い目を感じたことで、折り合いがついたかと思いきや、まったくそんなことはなかった(苦笑)
二人で喧嘩している間にブースターが撃墜され、その間だけ「一緒に天国に行こう」と和解したものの、ダバに助けられるとすぐに再開!
その後は、兵器工場跡を探って大爆発を起こしてアスフィーに発見されるなど、いくら何でもじゃれあい過ぎだ(笑)

アスフィーちゃんは、『スパロボF』のイメージより可愛い!
レギュラー入りすれば、アスフィー派ができたのではなかろうか。彼女のエピソードが一話だけなのは勿体ない。マシンナリィを同時に複数操作でき、レッシイをぼこぼこにして、ダバを締め上げる戦闘力の持ち主なのである
『スパロボF(完結編)』で仲間にできたのも、それを惜しまれてのことだろう。ちなみに同ゲームで彼女が遠隔操作しているのは、マシンナリィではなくA級HMのバッシュ。終盤とはいえ、ウィンキーは鬼よのう


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第25話~第27話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第19話~第21話

関連記事 【今さらレビュー】『スーパーロボット大戦F完結編』(ゲーム分室)

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【配信】『重戦機エルガイム』 第19話~第21話

キャオ「レッシイ、レッシイ、うれっしい!」


<第19話 ゴーアンドカム>

ダバたちはガストガルでボロボロになった宇宙船グルグルから、アムがアマンダラからもらった艦船ターナーに乗り換える。アムはリーリン一味で仲間だったハッシャ・モッシャたちを抱きこみ、クルーに加えていた。しかし、勝手な出撃でダバから殴られたハッシャは、ポセイダルへの投降を企図し、ギャブレーに白旗信号を送る

ハッシャ・モッシャの働きは悪くない。マシンナリィ(軽戦機)を駆って、戦闘機に苦しむダバを援護し、撃退に成功する
ただし、ダバからすると、ターナーの護衛から勝手に離れたわけで、作戦を新参者にかき乱された格好だ。鉄拳制裁は主導権を渡さないという意思表示で、カモン王朝の復興はともかくも、ステラの死を受けて反乱軍のリーダーになる覚悟はある
ハッシャのクーデターは、ギャブレーに白旗信号を無視されたことで潰え、最後はダバに泣きつくことに。それを許すダバはチョコレートのように甘い
パワーランチャー四門搭載のアシュラテンプルで負けるギャブレーくんも、同じように甘いのだけど


<第20話 スター・ダスト>

ギャブレーの追撃を逃れ、ダバたちは資源惑星パラータ・スターに逃げ込んだ。ターナーがアマン商会なので侵入はできたものの、ギャブレーの照会で囚われてしまう。バラータはポセイダル直轄の鉱山基地で、13人衆マクマトンの管轄。手柄をとられると思ったギャブレーはHMを強行突入し、基地の防衛部隊を交戦。ダバはこの混乱を利用して、奴隷労働者に武器を渡し、基地の責任者ボン・サーンス打倒をはかる

ギャブレーはスレンダー・スカラの女艦長に筋肉美をアピールするも、股間を露出させてかえって怒りを買う(苦笑)。艦長は「くん呼ばわり」で、二人が進展することはなさそうだ
鉱山衛星バラータ・スターでは、労働者を人間扱いしておらず、過酷な採掘に従事させており、抵抗する者は生身で宇宙へ放り出してしまう
ダバに協力する反乱の指導者の声が、なぜか島田敏! 別にいいけど、味方する島田兵に違和感を感じるのは、スパロボのやりすぎであろうか
衛星での戦闘では古い原発が爆発するシーンがあり、ダバはそれを利用してギャブレーのアシュラテンプルを退ける。今のテレビアニメでは使えないギミックだろう


<第21話 ザ・テンション>

獅子身中の虫、ハッシャがふたたび反乱を起こした。今回は、単身でダバとアムを捕らえ、ギャブレーの元へ。ギワザに煽られたギャブレーはこれ幸いと話しに乗るが、ダバから告げられたポセイダルの本音に動揺が隠せない。エルガイムにはキャオが乗り、救出作戦を開始する

冒頭でギワザから通信が入り、ギャブレーの艦スレンダー・スカラは反乱軍の検挙数がトップであると褒められる。ヘッドライナーを目指すギャブレーは喜ぶが、同時にライバルにしてギワザの愛人であるネイ・モーハンが派遣されるのには内心穏やかではない
一方で、捕らえたダバからは、「(反乱軍のことを含めて)すべてはポセイダルにコントロールされていると言われ、ポセイダル軍そのものにも疑念を持ってしまう
これだけ戦いながらも、ギャブレーとダバにもどこか近い、青い騎士道精神ともいうべき価値観を共有しているのだ
さて、ハッシャは宇宙へポイチョされ、彼に相応しいギャブレーの元へ。本作のモブに戸谷ボイスが多すぎるせいで、再登場してもいまいちインパクトがなかった(苦笑)
敵味方にカクリコンが満ちていたからなあ


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第22話~第24話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第16話~第18話

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『テンペスト』 第1巻・第2巻 池上永一

琉球版ベルばら


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池上 永一
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テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)
池上 永一
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19世紀の琉球王国。士族の家系に生まれた真鶴は、失踪した兄・嗣勇に代わり、高級官僚の試験「科試」を受けた。首席で合格してしまった真鶴は、清国から来た宦官・孫寧温として王宮に入り、評定所の長官に抜擢される。尚育王の期待に応え財政再建に取り組むが、アンタッチャブルな王族神・聞得大君が立ちはだかるのだった

学問好きの少女が激動の王国を支えるべく、奮闘する物語
ヒロインの真鶴は好奇心旺盛で、試験に必要な儒教のみでなく、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語と読み書き、会話もできてしまうスーパーガール
唯一の弱点が身分を偽り、宦官として役人になったことで、小説にとってもウィークポイントになっている。琉球王国がモデルとした中国の王朝でも、宦官が同じ職場で役人と肩を並べるなどありえないのだ。うるさい人だとここで一発レッドカードを出すかもしれない
ヒロインが宦官を演じるのは、役人の身で王の後宮に出入りさせたいからであり、ここでの縁が3巻以降に生きるし、身分を偽る弱みをライヴァルに突かれて利用されたりと、作品世界内のバランスは取れている(ヒロインがチョメチョメされるのはどうかと思うが、巫女的に)
胸を打つのは、当時の琉球を再現した重厚な世界観だ。薩摩藩の属国として公文書は「候文で記され、自らの心情を「琉歌」で表現し、独特なシャーマニズムが王宮から庶民までに浸透していて、和中のええとこ取りをしながら独自の文明を発達させた琉球は、一種のユートピアとして描かれる
その一方でドラマの筋がコミカルであり、「悪の枢軸」など現代用語をふんだんに使う噛み砕いた表現がなされて分かりやすい反面、重厚な部分との落差を感じた。史実を取り入れた「歴史マンガ」の手法を小説に持ち込んだようで、これには賛否があるだろう。個人的にはガチで突っ切ってくれたら、素直に神と褒められたのだが

『野生時代』に連載され、カバーをめくるとカラー挿絵があり、巻末にはヒロインが活躍する首里城や当時の風習などの解説がある。やはり、ジュブナイルで育ち、「歴史マンガ」を読む層を意識されているようだ

本作の琉球王国は、19世紀、それも清国はアヘン戦争で敗北し、日本は幕末を迎えつつ激動の時代にある
琉球は1429年尚巴志王によって三山統一がなされ、第一次尚氏王朝が始まる。1462年には重臣である金丸がクーデターで王位を継承し、これ以降を第二次尚氏王朝と呼ぶ
真鶴の父、孫嗣志は、自らを第一次尚氏王朝の後継者としていて、真鶴と嗣勇は第一次王朝の復活を託されることとなる
ともあれ、第二次王朝は石垣島などを征服し、明朝に朝貢インドシナまで交易船を送り、最盛期を迎える
1609年薩摩の島津家が琉球へ侵攻し、その属国となる。琉球は秀吉の朝鮮出兵にも動員されていて、幕府と外交問題で揉めたことから島津家の出兵を招いたようだ
以後の琉球王朝は薩摩に貢納を納めつつも、独立王国の体裁を保ち存続し続けた。王朝の滅亡は、明治政府による琉球処分があった1879年で、実は薩摩の属国だった時代のほうが長い
武装を禁じられた琉球は、大陸の教養と独自の文化を研ぎ澄まし、作中でも清国、薩摩、列強に真鶴は琉球の知を代表して渡り合って行く
もっとも明清交替が起こる前に、琉球は薩摩の侵攻を受けており、薩摩が間接支配するのも中国との交易を利用したいからで、変態宦官のように征服欲丸出しの清国人がいたかは怪しい。薩摩は実を、清朝は宗主国としての面子を求めての関係で、ある意味棲み分けができているのだ
アヘン密輸で大臣のほとんどが吹っ飛ぶとか、ポリティカルとしてのリアリティはあまりない(組織として暗黒すぎるわ!)。琉球の歴史風景を眺めながら、少女の活躍、葛藤を愛でる作品なのである


次回 『テンペスト』 第3巻・第4巻

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2015年上半期の人気記事

上半期が終わってから、一ヶ月以上経って人気記事ランキングをしていないことに気づいた
突然、途切れてしまうのもアレなので、今さらながらまとめておきます
例によって、グーグルアナライズのページビュー順です


1位 アマゾンで日本語入力ができなかった件 279p

 アマゾンで商品の名前が入力できないと思ったら、カスペルスキーさんが邪魔していたという
 こういうノウハウ系の記事は手堅いのだけど、他の方がとっくに書いた内容を引き映しているだけでもあるので、自慢にならない
 もちろん、自分で身をもって試して解消できた事例を載せているのだが

2位 Twitterのアカウントがロックされて、解除に電話番号を要求された件 248p
 こっちはノウハウというより、怒り系(笑)
 ツィッターはどこへ向く

3位 『最強のプロレス団体UWFインターの真実―夢と1億円』 201p
 なぜか前回より増えていた。誰が読むねんというレアさがロングテールに合うのだろうか

4位 『新日本プロレス伝説「完全解明」』 133p
 これはやや落ちていた。全体的に衰退しとるということではないか……orz

5位 『陸軍中野学校終戦秘史』 104p
 前回二位から半分以下。ネタ的に終戦の近い8月に盛り返すかもしれない

6位 『モラトリアム人間の時代』 88p
 前回10位から浮上。ただしページビュー的には他が落ちたから上がった面は否めない

7位 『殴る騎手―JRAジョッキーたちの裏舞台』 85p
 これはほぼ横ばい。藤田騎手の騎乗数が落ちているから、「恫喝逃げ」の検索数が減ってる(笑)
 ブログのアクセスはさておいて、藤田騎手がどこまで現役を続けるのかが気になる

8位 『蚤と爆弾』 77p
 「曾根二郎」での検索が多かった。作中の曾根は731部隊の「石井四郎」のことだが、念のため確かめる人が多いのかも
 まさか、同姓同名の人がいるとかではないだろう

9位 『天 天和通りの快男児』 通夜編 73p
 『天』は綺麗に終わったのに、『アカギ』はどうしてああなった

10位 『魔界転生』 68p


11位 『新黒沢 最強伝説』 第2巻・第3巻 66p


12位 『アンのゆりかご―村岡花子の生涯』 61p


13位 『子殺し 猪木と新日本プロレスの10年戦争』 58p


14位 『地獄のアングル―プロレスのどん底を味わった男の告白』 57p


15位 『黒の碑』 49p

16位 FC2ブログのマイショップ機能が終了する件 45p

16位 WW2ドイツ軍のV3兵器!? ムカデ砲 45p

18位 『アメリカを葬った男』 41p

18位 『全体主義の起源 3 全体主義』 41p

20位 『黒の軍談 チーム田原』 39p



記事ごとのページビューだけがアクセスではないけれど、衰退は否めない
ガンダムUCが終わったから、予想されたことであったが。『マッサン』関連の本とか、もっと読んでおけばよかった(苦笑)
大河に合わせて、『世に棲む日日』とか読んでも、ほとんど影響はなかったがな

まあいくら嘆いたとしても、アクセスを稼ぐために自分の趣味を曲げるつもりは毛頭ない。結局、やっていくことは同じなのだ
ただ中途半端に読みさしになっている物も多いので、忘れないうちに取り掛かりたいところ
例を挙げると

・『ローマ帝国衰亡史』 4巻以降
・『第二次世界大戦 ヒトラーの戦い』 4巻以降

これは読み終わりたい。他は積読を崩すために気ままな読書になりそう

漫画は

・『ヒストリエ』 4巻以降
・『ヴィンランド・サガ』 4巻以降
・『天の血脈』 4巻以降

この三つはとりあえず、最新巻を目指して追おう
『チェーザレ』は11巻持ってるけど、記事にするのはキリよく12巻が出てからか。『軍鶏』も、高原東馬編までは読むつもり
連載中のは、『新黒沢』『軍靴のパルツァー』の新巻が出れば買っていく予定だ
『へうげもの』も読みたいし、『進撃の巨人』『海街ダイアリー』とかもミーハーに手を出したいが、それは財布と相談ですな
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『ヒンデンブルク炎上』 ヘニング・ボエティウス

墜落原因は今も謎


ヒンデンブルク炎上〈上〉 (新潮文庫)
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ヒンデンブルク炎上〈下〉 (新潮文庫)

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1947年。ヒンデンブルク墜落事故に巻き込まれたスウェーデン人記者ビルガー・ルントは、船内で知り合った女性マルタを訪ねた。ルントは事故で死んだと見なされ、顔を整形して別人の人生を送っていた。ヒルデンブルクの一件が忘れられない彼は、元操舵手ボイセンから事件の真実を得ようとフリースラントの島へ向かう

墜落したヒンデンブルクの昇降舵手を父に持つ作者が、事件の真相とその時代に生きた人々の真実を追う物語
作中に出てくる操舵手エドムント・ボイセンは、父をモデルにしたおぼしく、船乗りから飛行船のスタッフになる経緯を、子供時代から丹念に追っている。半ば、父を題材にした文学小説と言っていい
対して事件を追うビルガー・ルントは、墜落の直前からようやく乗客として姿を現し、事故後に顔と経歴を失って、当事者でありながら家族のもとへ帰れたボイセンと対照的な存在に描かれる
小説の原題『Phoenix(不死鳥)』で、それを意味するのは破壊からの再生。ヒンデンブルクという悲惨の事故を直視することで、別人を生きるルントは人生の意味を取り戻す
ボイセンにとって見れば、事故を直視することは、ナチス・ドイツという忌まわしい過去を見つめなおすことであり、そうしてこそ「ドイツ人の真の再生」は成ると言いたげだ
ミステリーと思って読むと肩透かしを食う部分もあるが、1910年代から1930年代、そして戦後と辿る物語は、それぞれの時代の空気を匂わせてくれる

ヒンデンブルク墜落の原因は、明確には分かっていない
最近の研究では、外皮塗料が原因で静電気が外へ出なかったという説が有力になっているが、それでも説明できないことがあるようで、作者はそこを突いてナチス陰謀説を唱える
実際、ヒンデンブルク墜落後に同情から米独関係は良化し、ルーズベルト大統領はドイツへのヘリウムガス輸出を認めている
ただしその後のオーストリア併合で、再び関係は悪化しているし、小説で語られる推測にも信憑性が薄い。事故に脱出したルントが反ファシズム活動家から、爆破した犯人と勘違いされて褒められる場面もあり、事件当初は共産党をはじめ様々な陰謀論が飛び交っていた
ともあれ、小説ではヒンデンブルクが平和と科学が両立する象徴であると強調されていて、その墜落を破局の始まりとする文学的表現と見るべきだろう
ルントによると、殺人者とは自己破壊者であり、一人で死ねないから他人を巻き込む。ヒトラーはドイツ国民全体を巻き込んだ破壊者であり、平和の象徴としての飛行船は許せなかったとする。1940年にヒンデンブルクと同型の飛行船は、その建材のアルミニウムを戦闘機に回すために解体されている
そうした破壊者の台頭を許したのが、実直に務め家庭を守る、ボイセンのような平均的ドイツ人だという指摘は、ドイツ人にとって非常に重いものだろう

飛行船の時代はとうに終わったが、ツェッペリン型飛行船は90年代になっても作られている
その名もツェッペリンNT(ニュータイプじゃないぞ)で、骨格を炭素繊維、船体を化学繊維で組んだハイテク飛行船で、訳者はこれを日本に導入する事業に参加していた
2004年から営業飛行したものの、業績不振で2010年に会社が倒産してしまったが、海外ではまだ運行されているようだ


関連記事 【DVD】『ヒンデンブルク 第三帝国の陰謀』
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