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『ダンジョン飯』 第9巻 九井諒子

間隔が空いたのは、だいたい『Fallout76』ファスナハトのせい




第9巻。ライオスは、人間を誘惑する魔物、サキュバスに精気を吸われたとき、不思議な夢を見る。ひとつは、マルシルと最初に出会ったときの夢だが、2つ目は翼獅子との会合!
翼獅子は自らが魔物と迷宮を作ったといい、魔物に愛着を持ってくれたライオスに、迷宮の主になって欲しいという
一方、狂乱の魔術師を追って、迷宮の穴に落ちたカプルーは、迷宮を彷徨いながら、カナリア隊のミスルンから、かつて迷宮の主となり悪魔に魂を食われた過去を聞くのだった


”モスキート”・サキュバス

本巻のサキュバスは、相手を誘惑するところは伝承と同じだが、生態が変わっている
その正体は蚊に近い昆虫(?)であり、他の知的生命体から生気を吸い、水中に住むボウフラのような幼体を養っている
モデルが蚊であるから、伝承のサキュバスと違って、べらぼうな数がおり、生気を吸いすぎてメタボ体型になるのもまんま(笑)
それも目覚めたライオスたちの食糧になってしまうわけでありまして、まさに食うか食われるか


悪魔と迷宮の主の関係

ミスルンの、迷宮の主となった経験談から、悪魔と迷宮の関係が明かされる
悪魔のなかに“サキュバス”がいて、上述の“モスキート・サキュバス”の由来となったそうだが、悪魔と人を誘惑して餌にするというところが共通している
ミスルンは兵役に行った間、最愛の人を実兄にとられたという心の隙間を突かれ、恋人と結ばれる仮想世界を迷宮の中に作る
しかし、欲望が膨らむごとに面倒が増えて、さらなる欲求を生む。そうする内に、気力も萎え、悪魔は存在感を増し、ある日、生き物としてのほとんどの欲望を貪られてしまった
救出されたとき、最後に残っていた欲望が“悪魔への殺意”!
こういう経緯のあったので、次に“島の迷宮の主”となりそうなライオスを、殺る気満々なのである


前巻 『ダンジョン飯』 第8巻


『鵺の陰陽師』 第3巻 川江康太

さらに登場人物が増えていく!




第3巻。陰陽師の名家から派遣された、藤野代葉は、と組んだ夜島学郎に敗北した。家に帰れば処断される彼女は、鵺は強引に引き止める
代葉に縫い付けられた呪術の枷(かせ)を解いたことで、藤野家当主は代葉の師範だった双斧(もろよき)を送り込む
双斧の攻撃に鵺の盡器(じんぎ)が破壊され、絶対絶命の危機に思えたが……

「盡」は、「尽」の旧字体

連載が続く保証がなかったのだろうか?
相手のレベル、戦闘の激しさが、さらに上がっていく
藤野双斧は、陰陽師の精鋭「討伐隊」の元隊長にして、学郎を依り代とする鵺に打ち勝ちそうになった実力者。鵺が裏技のように、2つ目の盡器を取り出してようやく退けた
後半にはさらなる急展開で、鵺を含めた災害級の幻妖“が復活するとして、陰陽寮の隊長たちが集結する
“鏖”は眠っている状態でさえ、幻妖を生み出し、目覚めれば災厄を引き起こす。千年前の日本で、人口の3分の2を葬ったという
鵺は自分を管理する隊長として学郎を推挙し、2ヶ月後に目覚める“鏖”を倒すことを条件に認められるのであった
なぜ“鏖”である鵺が、他の同類を滅ぼすのに手を貸すのか?
謎を残して、さらなる大きな戦いに続く

「鏖」は、「鏖殺」の”おう””はげしく戦う””皆殺し”の意味をし、作中では、”びょう”と呼ばせている

『鵺の陰陽師』で検索すると、「打ち切り」のワードが隣に並んでいる(苦笑)
少年週刊誌の伝統で、アンケートの順位がそのボーダーラインとなるが、単行本が出る前は苦戦していたらしい
急にジェットコースターし出した背景には、そういった事情もあるのだろう
鵺がラスボスくさくて、『呪術廻戦』との差別化に苦しみそうだが、エロラブコメを突破口に頑張って頂きたい


前巻 『鵺の陰陽師』 第1巻・第2巻

『COSMOS』 田村隆平

身内から渡されたシリーズ、その2




『べるぜバブ』(未読)の作者さんが書いたSF社会派ドラマ……なのか?
冒頭から振るっている
主人公である高校生・水森には、文字通り人の嘘を嗅ぎ分ける能力があり、同級生と距離を保った学園生活が描かれる
ということは、学校を舞台にした超能力ものかと思いきや、ここから化ける!
水森は、恋人の相澤(♂)を心配する雛川(♀)を連れて、その下宿先へ行くが、そこでようやく、本編のヒロイン(?)である穂村燐と出会う
女子高生の見た目をした彼女は、なんと銀河の全域をカバーする金融保険公社の調査員で、相澤は宇宙人だというのだ!!!

相澤はアルファ・ケンタウルス系のデデド星人で、地球に移住するにあたって、強制加入の保険から前借りしていた
その取り立てに来たのが穂村で、断固拒否の相澤と唐突なバトルが始まる
相澤は野球部のエースであることを生かし、別のマンションから遠投攻撃!
それに対して、穂村はホームラン宣言をしてのピッチャー返しで撃破する(爆
昏倒した相澤は、水森に地球の野球に憧れてきたと明かす。普通にいい人情話に、宇宙人という要素で混ぜ返し、謎の感動にしてしまうのが、この作品の面白みなのだ

第二話以降、水森はなし崩し的に保険公社のスタッフになっていき、親兄弟も登場しない
第一話の冒頭の、学園生活が良かったので、薄くなっていくとしたら寂しいが、ここからどうなっていくのか
SF『人間交差点』になるのか、『マスターキートン』になるのか、どう転がるにしても、先が楽しみな作品であります

『ダンジョン飯』 第8巻 九井諒子

いちおう最終巻までは読みました
読み直しても、発見のある面白さ




第8巻。不思議なキノコ、チェンジリングに触れてしまったライオスたちは変異!
ライオスがドワーフに、マルシルがハーフフットに、チルチャックがトールマン(人間)センシがエルフに、イヅツミがコボルトに変化してしまう
一方、カプルーやナマリたちカナリア隊を連れて、迷宮の地下一階へ。“狂乱の魔術師”シスルを誘い込んだカナリア隊隊長ミスルンは、魔獣となったファリンと対峙するが……

前巻でヒポグリフがグリフィンに変わっていたことが今回の伏線。それぞれが違う種族に入れ替わって、その不慣れな体に操るのに一苦労
特にエルフになった、センシのナルシストぶりには爆笑!
チームワークでガーゴイルの襲撃を退けるも、お互いの理解を深めたとか、イイハナシにはならず、その後に同じ失敗を……(笑)
キノコ騒動の同時並行で行われた、カナリア隊の作戦のほうが物語的に重要で、ミスルン“狂乱の魔術師”シスルとファリンを処断しようとしたところ、カプルーが決死の妨害!
シスルたちが開けた迷宮の穴に、カプルーはミスルンともども飲み込まれていく。自分の故郷の壊滅を繰り返したくない彼は、ライオスの可能性に賭けたのだ
そんな気も知らないライオスだが、センシと話すファリンの救出方法は、最終巻にも結びついていて、作者のストーリーテリングの巧みさに唸らされた


黒いユニコーン!?

最後の話では、チルチャックの家庭事情が引き出されるきっかけとして、黒い二角獣「バイコーン」が登場する
バイコーンは、一角獣のユニコーンと対比して生み出された伝説上の動物
中東に生息するウシ科のアラビアオリックス(垂直に伸びた角二本を持つ)を見た古代ギリシア人が実在すると広めたとも
ユニコーンの反対の存在なので、不純を司り、善良な男だけしか食べないとされ、その姿も伝承によってやらイヌやらで、悪魔と結び付けられるようだ
逆に「バイコーン」から「ユニコーン」の伝承が生み出された説もあるらしい
その仲間(?)に、貞淑な妻を食べる「シシュファス」という化け物の伝承もあって、山羊の脚と鶏の脚が互い違いについているとか。ただし、食べるのは2000年に1度って、どういうこと?


次巻 『ダンジョン飯』 第9巻
前巻 『ダンジョン飯』 第7巻


『軍靴のバルツァー』 第15巻 中嶋三千恒

ヘルムート、健気




軍国ヴァイセンの大軍が迫るなか、バルツァーたちは防衛線の構築に奔走していた
そこに、独立専行師団クアドラット(!)の一人、ギュンター将軍がその重装騎兵を率いて、後方撹乱を仕掛けてくる
バルツァーは予定していた奇襲作戦を変更し、ヘルムートの軽騎兵隊に犠牲を出しながら、重装騎兵を撃破した
ギュンター将軍の投降に、ラトフ、モレイユといった諸外国の支持を得られたが、ヴァイセン軍10万が防衛線へなだれ込む!

掲載誌が『月刊コミックバンチ』(新潮社)から、『別冊少年マガジン』(講談社)に移り、連載が再開していた
冒頭の3ページで、これまでの粗筋を集約して、バルツァーの演説で始まる
ギュンター将軍の重装騎兵との戦いは、やはり騎兵の挽歌といった悲しい結末に
本来、気球からの爆撃疾走する騎兵に行うなど考えられないが、騎兵を気球の下をくぐらせるという逆転の発想で壊滅させる
ヘルムートの軽騎兵にしろ、大規模な歩兵が対峙する塹壕戦の時代に、騎兵が活躍する舞台は局地戦に限られるのだ
戦場の決着がついた後には、政略の第二ラウンド!
フェルディナント王子保守派のギュンター将軍を泣き落とし、政治宣伝に利用。ラトフ(ロシア帝国)、モレイユ(フランス)といった列強の支援を取り付けてみせた


塹壕戦の攻防

第一次大戦レベルの塹壕を前に、ヴァイセンの大軍も立ち往生
有刺鉄線を川底に引くバルツァーに対して、ヴァイセンの工兵部隊鉄の遮蔽物を担ぎ出して、障害物の排除に乗り出す
それに対して、マルセルらの歩兵が飛び出して、砲兵のパウルが支援砲撃してなんとかなるところは、ややご都合だろうか
バルツァー信者にして、士官学校の後輩ダルムバッハくんは、夜襲に携帯ロケット砲を陽動に使用、小規模な部隊による浸透戦術を駆使して、バーゼルラントの防衛部隊を後退させる
相手の作戦に気づいたバルツァーは初動を間違えつつも、即座に後退した部隊で奪還に乗り出す。作中の台詞にもあるように、まざに塹壕戦の教本のような攻防!
第一次大戦ではここから膨大な犠牲を生むことになったわけで、バルツァーの腹が痛くなり、リープクネヒトが将来を悲観して革命を志すのも分かる話である


前巻 『軍靴のバルツァー』 第14巻

『ダンジョン飯』 第7巻 九井諒子

失われた王国へ




第7巻。ライオスたちは、猫忍・イヅツミを連れて、レッドドラゴンファリンが食われた場所にたどり着く。アイスゴーレム変態植物バロメッツを退けた後、ライオスは追いかけてきた亡霊の存在に気づいた
彼らは狂乱の魔術師によって支配された王国の民の成れの果てであり、不死の呪いをかけられた“楽園”へと、一行を導く
一方、迷宮のある“島”には、北西の大陸に住むエルフの精鋭“カナリア”が到来。かつて故郷をエルフのダンジョン討伐のために失ったカプルは、最悪の事態を防ぐためにエルフと交渉し、カナリア隊隊長ミスルンと再び迷宮へ向かう

ライオスたちは、亡霊たちに誘われ、年を取らない腹も減らない“楽園にやってくる
魔物を家畜に使う、なんの苦労もない世界に見えるが、住人たちはその刺激の無さに飽き飽きしていた。そして、狂乱の魔術師の支配を覆すべく、有翼の獅子の予言を信じてライオスたちを待っていたという
後の展開を知っていると、この“翼獅子”の企みにウワッとなる
後半では、グリフィンを巡る使い魔を使った死闘に、センシの過去が明かされる
かなりシリアスなエピソードなんだけど、マルシルの真剣さと体の動かし方とのギャップに笑撃!
センシの『野火』を思わせる悲劇に、ライオスがそれを覆す展開はややご都合かもしれないが、センシが料理にこだわる理由ははっきりした
ハッピーエンドの直後に、一行がまたやらかして、次はどうなる?


綿花が生んだモンスター!?

動物に似た実をつける「バロメッツは、実際の伝承に残る植物であり、ヨーロッパ、中国、モンゴル、黒海沿岸に分布するとされていた
羊の実をつけたバロメッツは、その羊を動かして周囲の植物や畑の作物を捕食し、食い尽くすと羊の死体を残して枯れてしまうという
バロメッツの羊は、蹄まで羊毛であり、「金色の羊毛」として重宝されたという。金羊毛自体がギリシア神話に出てくる秘宝のひとつである
伝説の発端は、衣類といえば羊毛が主流のヨーロッパ人が、木綿の存在を知って「羊毛のとれる木」があると伝わってしまったかららしい
戦国時代から木綿が普及していた日本でも、ヨーロッパ経由で知られたらしい


次巻 『ダンジョン飯』 第8巻
前巻 『ダンジョン飯』 第6巻

『ラージャ』 第1巻 印南航太

『実利論』、再販されるかなあ





ネット記事で「次に来る歴史マンガはこれだ!!」と推されていたので、勝ってみた
舞台は紀元前4世紀の古代インドガンジス流域のマガダ国で、主人公のカウティリヤは家庭教師として、王族たちに文武の術を教えていた
王になる野心をアグラメス王に勘づかれた彼は、うまく切り抜けるものの、師弟の間ながら“兄弟の契”を交わしたパバタ王子へ王位を譲らせる代わりに、マガダ国を去る
パンジャブ地方タキシラの大学に戻ったカウティリヤに、後にマウリヤ朝を築くチャンドラグプタの一党が襲いかかる……という筋書き


古代インドのスーパー講談

歴史マンガでも、どこまで史実にこだわるか、等身大のリアルと講談のなかのどちらに振れるかで、性質が大きく変わってくる
本作はというと、冒頭から、王族との訓練で布で3人相手と戦い、パバタ王子の背後からの一撃を、振り返らずに真剣白刃取り!
ほい、こりゃスーパー講談路線
そもそも古代インドの王朝に関しては、あまりに古すぎて書物によって記述がまったく違うことが多く、作り手が想像で埋めなければならない部分が大きい
ドラマに関してはけっこう大雑把で、盟友だったパバタを大国の後継者にして、自らのライバルに指名(!)するとか、チャンドラグプタがカウティリヤに「部下になれ」と言い出す場面とか、はかなり大事な手順をすっ飛ばしている。本来なら、数巻に分けるところだろう
その一方で、作品にこめられた熱量は凄い
カウティリヤとチャンドラグプタの一騎打ちは、オチを含めて『北斗の拳』を彷彿とさせる。軍師キャラだと思って、この展開はいい意味で跳ねているのだ


マガダ国王の出自

16大国が群雄割拠し、カウティリヤは“唯一王”となって身分の違いを打破するという筋書きなのだが、その権化ともいえるマガダ王国自体がいくつもの王朝の変遷がある
そもそも「マガダ国」という名称は、国家ではなくインドのガンジス流域を表す地域名といっていい
カウティリヤとチャンドラグプタが築いたマウリヤ朝の前には、ナンダ朝の支配下で、それを建国したのが、本巻でアグラメス王のモデルとおぼしきマハーパドナ
マハーパドナは、理髪師と娼婦、あるいは理髪師と王妃との間に生まれたといわれる(作中のアグラメス王もそう告白している)
低いカーストの血が入っていることから、バラモンの高僧に嫌われ、それがナンダ朝滅亡の原因とも言われている
実はあの王様の存在こそ、カースト破壊の象徴ともいえるのだ
そして、このナンダ朝はインド大陸を横断する規模に、マガダ国を拡大しており、マウリヤ朝の基盤を作ったともいえる存在なのである
カウティリヤ自身は、『実利論』を読んだマックス・ウェーバーにして「マキャベリを上回るリアリスト」と評価されており、スーパーリアリストを描くスーパー講談がどうなっていくか、大注目であります



『呪術廻戦』 第25巻 芥見下々

クライマックスが近いので、一巻ずつ行きます




第25巻。宿儺の戦いは、伏黒恵の式神を動員し、虫の鎧や流体金属を流用する癖を見抜いた宿儺の勝利
これに勢いを得た羂索は、死滅回遊の終了条件へ介入。夏油傑、伏黒恵(両面宿儺)、氷見汐梨(裏梅)以外の術者の死亡をもって終了とする
自分たち以外の術者の抹殺を目指すのだ
一方、来栖華が奇跡的に命をとりとめていたことにより、五条悟の封印が解けるメドがつく。そして、現代最強と史上最強の対決へ

クライマックスへの足音が聞こえるなか、五条先生をどう間に合わせるのかと思ったら、普通に来栖華が生きていた!
フィクションの世界では、死体を確認するまで、信用してはならないのだ(ジャンプ漫画じゃ、棺桶に入っても信用できない!)
復活した五条悟は、グラサンを外したままであり、髪型も虎杖に近づいて、モノクロ表現だと金髪にも見える
宿儺との勝負は、服はちぎれないけど、超サイヤ人のごとし。観戦する術者たちが解説者と化して、異能力戦がDBの力勝負に近づいているのが面白い
領域展開を巡る駆け引きに関しては、日下部の「なんで、コロコロ領域を変更できんだよ」に尽きる(笑)
説明は多いようで、やりたいことの後に理屈ついていく、演出重視の展開なので、理解というか頭のなかで消化しやすい。絵で魅せる戦いなのだ


前巻 『呪術廻戦』 第23巻・第24巻

『関東昭和軍』 第5巻・第6巻 田中誠

関東昭和の戦いはこれからだ




第5巻。夏の甲子園をかけた地方大会が始まった。初戦で強敵の日大三商を、まさかの5回コールドで撃破した関東昭和は、都立高校相手に次々とコールド勝ち
芸能人が多く抱える堀超相手にも勝利を収め、決勝の舞台に立つ
相手は強豪と言われながら、夏の甲子園に立ったことのない八王子学院。お互いの執念がぶつかりあった結果は……

不祥事ネタが収まってきたせいか、普通の野球漫画に近づいてきたので2巻ずつ行こうかと
普通といっても、生々しいヤジが飛び交い、ベンチ裏での鉄拳制裁と“昭和の野球”がこれでもかと描かれるが、ここまでついてきた読者からすると、通常運転に見えてしまう
むしろ、「おまえの失敗は、おまえの将来だけでなく、仲間の、関東昭和の将来を奪う」「おまえらは、甲子園へ行きたくないのか」、そんな普通のスポーツ漫画で聞くような台詞が新鮮という逆転現象が(苦笑)
お互いが信じられないプレイを重ねた上での、あの結果には、「野球はミスのスポーツ」を地で行くリアリティを感じた




第6巻。山楝蛇を中心とする世代へ以降した関昭だが、3年生が去って締まらなくなったチームは秋季大会一次予選で敗れてしまう
尾宮監督は鉄拳の雨を降らせ、聖域だった山楝蛇にも矛先が! チーム崩壊のリスクもある決断だったが、練習試合の連戦でもそこそこの結果が残せて事なきを得る
そして、春季東京大会を初優勝夏の地方大会のシードを得るが、その監督インタビューで尾宮が業界の本音を暴露して……

前巻ほど野球漫画の盛り上がりはなく、高校生活としてのリアル、特に卒業後の進路などに焦点があてられる
関昭の“昭和路線”は世間の評判に反して、特定企業の就職活動には有利上下関係を絶対的に守り、上司が下した命令は必ず実行する(反社会的であろうと!)
古い体質の組織ほど、体育会系は重宝するのだ
野球をテコに大学へ進学させるのも、監督たちの仕事で、生徒に学業では到底届かない学歴を与える一方、生徒たちの活躍が後輩の進路と母校の評判につながっていく
ちらりと触れられるのは、進学校のスポーツ枠の闇。関昭と同様に、勉学を免除させて入学できるが、怪我でスポーツができなくなると、退学とはならないが一般学生と同じ勉強が求められるゆえに、授業についていけなくなる。学校での立場もなくなって、自主退学するケースが多いようだ


6巻にて、本シリーズも完結
シリーズ通しての中心なのは、監督の尾宮選手側の主人公になりかかった桶谷は、レギュラーに昇格しきれず(!)、選手たちの人間関係については深堀りされなかった
本巻で、桶谷とレギュラーを争う“ドルジ”、喫煙で山楝蛇へ甲子園のマウンドを譲った一葉のエピソードが挿入されたけど、そうした話が盛り込めなかったのが惜しい
そもそも、高校野球の裏事情がテーマで、それほど長く連載することを予定しなかったのだろうけど、山楝蛇の卒業までは続いてほしかった
15年前の作品であり、現在こうした野球部がどれだけ残っているか分からないが(当時ですら、骨董品扱い)、かつてあったであろう、生々しい高校野球の内情を教えてくれるのは本作ならではだろう


前巻 『関東昭和軍』 第4巻

『葬送のフリーレン』 第11巻・第12巻

『ダンジョン飯』は無事に完結とか。ぼちぼち読み直していきます




第11巻。黄金郷のマハトとの戦いも、ついに決着が!
フリーレンデンケンにマハトを任せ、謎の魔族ソリテールとの戦いに専念する。マハトは黄金と化した街ヴァイセにいて、人を殺す魔法“ゾルトラーク”に慣れてないところにデンケンは賭ける
フリーレンがソリテールと激闘しつつ、街にかけられた黄金郷の魔法を解くのには力技過ぎるが(苦笑)、蘇った領主グリュックとマハトのやり取りはなかなかに渋い

本巻の前半は完全なバトルもの!
DBかという派手さになって、他のクラスの立場が今更ながら気になる(笑)
それを補うように、最後の3話はほのぼのとした事件
ほのぼのといっても、背中が空中庭園になっている天脈竜が出てくるなど、規模はとてつもないのだが……
それとなく、フランメが千年前に魔法全盛期をもたらし、統一した帝国が作られたとか、前史が明かされてもいく
しかし、千年経っても容貌の変わらないエルフとは……、人間の100年=エルフの1年ぐらいなのだろうか




第12巻。女神の石碑に触れたフリーレンは、80年前、勇者ヒンメルたちと魔法討伐の旅に出た時代に遡行してしまう
フリーレンがすり替わったことは、残影のツァルトとの戦いで判明。ヒンメルは彼女が80年後に戻れるために、ハイター、アイゼンとともに帰還の魔法を探す旅に出る
しかし、その背後には80年後に倒した“名もなき大魔族”ソリテール、七崩賢グラオザームが動いていたのであった

数話で収まると思ったら、まさかの過去編スタート!
今までは今から過去を振り返るだったが、過去そのものへ移るとなると作品の性質が変わってくる。読者と勇者ヒンメルとの距離感が違ってくるのだ
思い出ではいい男だったのに、ナルシストが鼻につく実像を見てしまうこともあるわけだが(苦笑)
『聖戦士ダンバイン』で地上に出たぐらいのインパクトのある展開に、倒したはずの魔族ソリテールも絡むとなると、先がどうなっていくか全く読めない
そして、タイムトラベル物の矛盾を埋める方法として、可能性世界の分岐、多元宇宙などがあるけれど、ジャンルの性質上、そうした手法もとりずらいと思うので、どう軟着陸させるかにも注目だ


前巻 『葬送のフリーレン』 第9巻・第10巻

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