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『多重人格探偵サイコ』 第13巻・第14巻

弖虎が主人公ぽくなってきた


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第13巻。西園弖虎は自らの精神に宿る雨宮一彦の人格を、伊園若女から守るために、刑事・笹川天馬うらん雨宮のスペア捜索を依頼する。驚異的なハッキング能力を持つ‟アオシマ”こと、うらんは、アメリカ国防省経由でガクソのコンピュータへ侵入するのであった(なぜ、ネットカフェから入れるかは謎)
一方、伊園若女も弖虎を追って、VRゴーグルのような装置を各地の実験体に配布し、彼らをサイコ化させてしまう

弖虎は大物右翼の清水から、ガクソの陰謀を止めるべく花咲官房長官の暗殺を求められ、鬼干潟首相が入院する病院へと潜入。清水によると、ガクソと若女が仕掛けるのは‟ミカド”のすげ替えであり、それに代わるカリスマのモデルになるのが雨宮一彦の人格だという
鬼干潟の民族主義に対して、花咲はアメリカの手先となり阻止しようとしていたのだ
ちなみに鬼干潟のスペアとして育てられていた鬼頭刑事は、放射能漏れ事故(元ネタは東海村の臨界事故?)と見せかけたテロを弖虎と起こしていて、その内臓は被爆したままだと脅す。ちょっと出来過ぎの後付けである(苦笑)


第14巻。花咲を始末した弖虎に、若女が放ったサイコたちが襲い掛かる。なぜ精神が転移したぐらいで、いっぱしの戦闘力を身に着けるのか謎だが(苦笑)、これがこの作品の世界観なのである
前巻から弖虎にエンジンがかかってきた

「…人の心ってのは…誰のモンでもね― その心がどんな生まれ方したにせよ そいつだけのモンだ…」
「他の誰かがどうこうしていいモンじゃね~んだよ」
「人の人生で遊んでいるんじゃねーよ」

愉快犯的な殺人鬼から、ダークであれヒーローらしい叫びを上げだしたのだ。まあ、このシリーズだと、これ自体フェイクの可能性もなくもないが(笑)

その一方で、ルーシー・モノストーンの実態も明らかになっていく。1970年代に集団自殺事件を起こした彼には娘がいて、それが伊園若女というのだ!!
ルーシーは最初、冴えないミュージシャンに過ぎなかったが、若女という娘ができていこう急速に人を惹きつけるカリスマとなり、ガクソの実験として集団自殺を起こす
いわば、ルーシーのカリスマ性は娘の若女こそが本体であり、彼女こそがカリスマを受け継ぐ存在だったのだ

というわけで、物語も終盤に向けて転がしだしたといいたいが、このシリーズ、後十巻はある。何回、どんでん返しがあるのかなあ



前回 『多重人格探偵サイコ』 第11巻・第12巻
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『進撃の巨人』 第13巻・第14巻 諫山創

今回は急転直下、調査旅団の矛先が現王家へ!!


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第13巻。エレンを奪還する作戦は、エルヴィン団長が片腕を失った他、調査旅団に多大なる犠牲をもたらした。巨人化する人間の存在ラルゴ村の巨人たちの一件から、人を食らう巨人たちが元は人間だったと判明。怜悧なリヴァイ隊長すら、自身が人間を殺しまわっていたことに衝撃を受ける
アルミンの提案でエレンの巨人化を生かして、ウォール・マリアの穴を塞ぐ作戦が立案されるが、そう簡単に壁を埋める硬質の物質が生成されず挫折するのだった
本巻から巨人と対決する調査旅団と、壁内の秩序を守ろうとする憲兵隊の対立が表面化し、リヴァイたちは王政の打倒まで視野にいれるのであった


第14巻。クリスタことヒストリア・レイスを担いでのクーデターに動き出した調査旅団。現王家を支える者たちは、その権益を守るために民衆を切り捨てるほど腐敗しており、隠れている真の王家であるレイス家の女王を誕生させることで体制を一新しようというのだ
エレン、クレスタの輸送を仕切るリープス商会を掌握したが、第一憲兵隊が介入してその会長を暗殺。その罪を調査旅団へと着せる。さらに旅団に対して銃を装備する対人立体機動装備した精鋭を送り込み、それを率いるのはリヴァイ隊長と因縁深い殺人鬼・アッカーマンなのだった
多大な犠牲を出しつつも、クーデター計画は完全な失敗! 旅団の行方も都市の未来も絶望的になるラストで、いよいよ物語も熱くなってきた


今回は両巻とも巨人がエレンの実験でしか現れず、人間対人間の陰鬱な内戦が始まった。憲兵隊がウォール教の秘密をもらしたニック司教を撲殺すれば(なんで拷問係と調査する人間が一緒なのかはさておき)、報復もかねてその憲兵たちをメガネっ子のハンジが爪を剥いでしまうというエグい場面も描かれる
調査旅団全体が完全に一線を越えてしまっていて、少年少女たちは強制的に汚い大人の世界へ踏み込んでしまうのだ
ひとつ気になったのは、リヴァイ隊長がヒストリアに女王への即位を強いる場面だ。ノブレスオブリージュを説くのに、ヤクザ的な脅しで済むわけはない。ただの人形が担ぐだけで、臣民の指示を得て壁の回復に成功できるのか。隊長に汚れ役をさせるにしても、誰かフォローを入れて彼女に自覚を抱かせてほしいところであった


前回 『進撃の巨人』 第11巻・第12巻
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『濃爆おたく先生』 徳光康之

だいたいのネタが分かる俺って……


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ネットで妙にインパクトのある名言(?)を知って、この漫画にたどり着いた。とあるニコニコ生放送のタグに貼り付けてあったのである
1999年から2002年まで月刊誌『マガジンZ』に連載されていて、もう20年近く前の作品であり、ネタもその時代のサブカルチャーが盛り込まれているのだが、なぜか読んでいて色あせない。作品のテンションが高いったらないのだ
内容はというと、新しく転任してきた教師・暴尾亜空(アバオアクウ)が、生徒にファーストガンダムの知識と妄想を吹き込み、その世界観を潰さんとする外敵たちと妄想合戦をするギャグバトル漫画である。最初のガンプラ番長とのやり取りで、もう心を鷲掴みにされてしまった(笑)
公式設定にとんでもない妄想を膨らませてしまうところなど、まさにガノタの醍醐味を語るファン漫画ともいえるだろう

ただのギャグ漫画ではなく、今もネットで残り続けるのはその名セリフあるだろう

「知識を語るな 愛を語れ」
「そこにワンダーはあるのかい」
「他人の評価を恐れて自分が愛したものを否定するな」
「学校は受験のためにあるのではない 君たちの『人格』と実社会を生き抜く『力』を育成する場である」→「ガンプラひとつ妄想できなくて 実社会で通用すると思ってるのか」
「亡き女を木目から心――と書いて『妄想』」
「負けても負けても負けても次の勝機に向け努力する そこが好きなんだ」
「妄想は『現実離陸』だ 逃避ではない」

あまりに熱くオタク道を突き詰めたからこそ、ある種の真理にたどり着けてしまったのだ
MSのドムを偏愛し、キャラクターではあえてシーマ・ガラハウに嵌るとか、暴尾先生は作者そのものであり、ガンダムだけに留まらず『サクラ大戦』へも突撃していく。巻末には『サクラ大戦追っかけ日記』にて、マリア・タチバナに嵌っている様が生々しく告白されている(『4』のコクリコに気持ちが移って悩む葛藤!)
作者の好みが微妙に管理人に近く(僕の場合、ハマーン様、カテジナさんなんだけど)、なんだか捨てられない作品となってしまった
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『HUNTER×HUNTER』 第32巻・第33巻・第34巻

今までの世界は内海の中で、外は広大な暗黒大陸に覆われているらしい


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第32巻。会長選挙では、副会長パリントンの就任を防ぐべく、チードルレオリオを押し立てていく。レオリオは演説でゴンの救出を第一に訴える
一方で、キルアはゴンを助けるために妹アルカ=ナニカの能力を利用する。なんでも願いをかなえる代わりに、三つの「おねだり」を聞く必要はあるのだが、キルアは彼女を守ると誓い、これまで閉じ込められたこと懺悔して、ゴンの治療に成功するのだった

ゴンの生還が知れ渡ることで、会長選挙はパリントンの完勝に……、と思いきや彼はライバルであるチードルへ禅譲するのであった
パリントンの闇は、「自分が楽しければいい」という無責任さであり、能力に見合った責任感がとにかくないのだ
最後は世界樹において、ゴンはジンと親子の会話。ジンはまだ見ぬものへの夢を語り、暗黒大陸編の始まりが宣言される


第33巻。暗黒大陸の調査を巡って、制限してきた五大国(V5)に対して、それに加盟しないカキン王国が独走する形で始まる。そのカキンの調査隊を率いるのは、前会長ネテロの息子ビヨンド
V5側はカキンを含めたV6による暗黒大陸調査へと妥協し、ハンター協会がビヨンドを拘束しながらもハンターを調査船へ同乗させることとなる。選挙を会長職を退いたパリントンは、ビヨンドの計画に協力して自らと自派のハンターを乗り込ませて、大陸においてのビヨンドの脱走と合流を狙う

協会は緋の眼の一件で、ギャングの親玉におさまっていたクラピカをハンターの最高幹部である十二支んへ引き込み、その能力によって十二支ん内のパリントン派をあぶりだす
一方で、二十万人が収容可能という調査船へは、ジン・フリークスが参加。暗黒大陸への興味から心情的にはビヨンドに近いながら、むかつくパリントンの意図を潰すべく、ハンター連中の掌握に励む。ゴンはミトさんの下でテスト勉強しており(笑)、しばらくはジンが主人公格として進んでいきそう


第34巻。暗黒大陸編を棚に上げて、突如、天空闘技場において幻影旅団のクロロと元団員のヒソカとの一騎打ちが始まる!
本編でだいぶインターバルを空けたので、主要人物として再認識させておきたかったのだろうか(苦笑)
サンインザムーンにギャラリーフェイクと、本と栞を駆使した多彩な念能力を駆使するクロロに対して、ヒソカはただただ得意のバンジーガムでしのいでいく
クロロによって操られた観客が、天井に張り付いたヒソカへ肉体の塔を作って捕まえに行くところは映画『ワールドウォーZ』を彷彿とさせる
これで人気キャラの決着がつくはずもなく、クロロも暗黒大陸の調査船へ旅団とともに乗り込み、ヒソカも旅団を抹殺すべくその後を追う(?)模様だ

戦いが一段落すると、調査船の出向を持って開始されたカキン王家の継承戦が始まる。14人の王子の中で、最年少の赤ん坊の警護を担当することとなったクラピカは、果たして王子を守れるのか。緋の眼を持つ第四王子を倒せるのか


次巻以降の楽しみなのだが、いつ続きが出るのかは謎である。ここまで話を膨らませて、正直ちゃんと終わるとは……(笑)

前巻 『HUNTER×HUNTER』 第31巻

関連記事 【BD】『ワールドウォーZ』
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『新黒沢 最強伝説』 第8巻・第9巻 福本伸行

だんだん、間延びしてきた。カイジのように……っ


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第8巻の前半は、天念上人についての、米石油王兄弟への接待編「奥多摩は街」→「奥様は魔女」という強烈な親父ギャグ(なんでアメリカ人が日本語に聞き間違えるのか!w)がさく裂し、日本側の接待とアメリカ人の受け取り方の違いが取り上げられるが、兄弟のキャラに厚みがないので社会批評としてイマイチか
むしろ接待から帰るときの、上人の「みな、地中の樽に埋められているようなもの」とする「人生は『枠』論に惹かれる。人間、みんなある種の「枠」にはめられていて、あくせくもがいており、頭のなかの想像だけが「自由」なのだ
石油王兄弟がオスプレイで帰るのを見送っていたときに、河原の面々は女子大生相手に‟メスプレイしていたとか、お約束過ぎる親父ギャグで締め(苦笑)

第9巻は、前巻から始まった合気道編
合気道界の堕ちたカリスマ・愛満恋之助を懲らしめるべく、真剣白羽どりの要員として黒沢と舟木さんが潜入する
舟木さんは「今までやりとげられなかった」人生を払拭するべく奮闘するも、当初の予定と違う段取りになって、恋之助の怒りを買う
怒る黒沢は本番での復讐を誓うが……それは次巻へ。引っ張り過ぎ(苦笑)
書く内容がないんだよお


前巻 『新黒沢 最強伝説』 第6巻・第7巻
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『進撃の巨人』 第11巻・第12巻 諫山創

激しい闘いのわりに、話の進撃は地味(苦笑)


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第11巻。ライナーとベルトルトがよりによっても、壁を破壊せんとする巨人だった。強固な防御力を誇る「鎧の巨人に対して、エレンはアニから盗んだ関節技で対抗するが、高熱の蒸気を吐き出す巨人(=ベルトルト)との連携に破れて連れ去られてしまうのであった
エレンと同じく連れ去られたのが、同じく巨人化できるユミル。彼女はクリスタへの個人的愛情から、人間側(街)につくか巨人側(ライナー)につくかを計るのであった

第12話。エルヴィン団長は、巨大樹の森にあたりをつけてエレンを追う。エレンにこそ、巨人たちを倒すヒントが隠されているのだ
機先を制して逃亡しようとするライナーたちだったが、エレンの抵抗と群がる他の巨人たちに妨害されて激しい乱戦となる
戦いの中、ユミルとクリスタは互いの感情を認めつつ、それぞれの道を進むことを決意するのだった。話はあまり進んでいないのだが、片腕を失ったエルヴィン団長をはじめ、一目には確認しがたいほどの犠牲が出た巻であった


自分の意志を持つ巨人と失ってしまった巨人がいるらしい
ウォール教絡みで座標」と呼ばれるキーワードが浮上。エレンが実母を食ったとおぼしき巨人を殴り飛ばすと、他の巨人はそれを敵(食料)とみなして食い殺してしまう。何が「座標」か判然としないが(クレスタでなかった?)、理性を持たない巨人を操れてしまうのである
そして、その奪取こそがライナーたちが街へ潜入していた理由だった。果たして、明日があるのは街の中か、外なのだろうか?


次巻 『進撃の巨人』 第13巻・第14巻
前巻 『進撃の巨人』 第9巻・第10巻
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『プロレス地獄変』 原田久仁信

永久保存版


増補DX完全版 劇画 プロレス地獄変
原田 久仁信
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別冊宝島において名物となっていた原田久仁信のプロレス劇画集だ
原田久仁信といえば、かつては梶原一騎・原作の『プロレススーパースター列伝』で人気を博し、近年では『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を漫画化した『KIMURA』を長期連載しているように、プロレスに縁深い漫画家である
取り上げられるのは、伝説の泡沫団体「WJ」の『地獄のど真ん中』に、それを付き従ったレフェリー保科昇男を主役にした書き下ろし『リキプロ哀歌』に、アンドレ・ザ・ジャイアント、ラッシャー木村、渕正信、夫人から見た橋本真也などの古き良き時代の回顧に加えて、ノア巨額詐欺事件、ターザン山本、谷川貞治ゴマシオこと永島 勝司の栄光と挫折と、宝島らしいスキャンダルの顛末に彩られている

本作は載せられた雑誌のように(?)、ただ昔を懐かしみ、堕ちた人間を罵っているわけではない。各作品にはそれぞれしがらみに流されつつも、ひとつの道に殉じた人々に溢れている
あとがきにある作者の回想で、それも腑に落ちた。作者もまた浮沈を繰り返しながら、まんが道を歩んでいたのだ
55歳にして漫画の仕事がなくなり始めて、日中に漫画を描きながら夜はバスの清掃冷凍倉庫で‟汗”を流して、一時期は閉店するラーメン屋を引き継いで本格的な転身も考えたとか
そうした人生の経験から漫画においても「描きたいことをやらせてもらえない」という精神状態を乗り越えて、読者が求めるものに応えていく決意を固めさせた
こうした人だからこそ、レスラーたちの苦悩や葛藤にリアリティを与えられるのだ
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『多重人格探偵サイコ』 第11巻・第12巻

マンガもけっこう積んでます


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第11巻は、まだ刑事・小林洋介の彼女が生きている時代、第一巻の前日譚である
ガクソの実験が1970年代ルーシー・モノストーンとその信者の集団自殺としてスタートし、1990年代ルーシーをカバーする‟”というアイドルを利用して計画が再開された
同じ時期に小学校のウサギ殺し笹山小林が取り組み、木戸灰人という高校生が容疑者として浮かび上がる。その裏には表ざたにはなっていない人の体を真っ二つにする猟奇殺人が隠れていて、正体が気になる木戸はその犯人・鏡男(ミラーマン)小林洋介の別人格の探偵・西園伸二に探してもらうのだった

ガクソの手に及んだ人物には、必ず表と裏の人格があり、誰かのコピーだったりする。本巻では、10巻までに語られてきた設定が分かりやすく、整理されている
刑事・小林洋介は、裏の顔として多重人格探偵・西園伸二を持つが、さらにその裏には‟サイコ”雨宮一彦が隠れている
木戸灰人伊園摩知は単純に表裏の二種類だが、ガクソのコントロールを離れて自然発生したのが雨宮一彦の人格だったのだ
アイドル℃はプロデュースする大江公彦と一卵性双生児の兄妹で、ルーシー・モノストーンのクローン。一人に二つ・三つの人格がある者もいれば、二人に一つの人格が分かれていたりする。それがサイコの世界だ


第12巻。伊園摩知はガクソの研究者・若女(わかめ)に人格が切り替わった。それでも雨宮一彦に対する執着は消えず、その人格を有する西園弖虎を追い回す
11巻でも出てきた雨宮教授は、若女をガクソの中核である地下坑道を案内するが、若女はその一方で駐日アメリカ大使になった御恵てう=ミセス・ジョークマンと接触するのだった
今まで頼もしい女性だった伊園摩知が、若女となって雨宮一彦への愛情から敵に回るという展開が衝撃的である

今回は政治ネタが多い。日本の自主独立を目指す鬼干潟首相純粋な日本人‟天孫族”を再現しようとする民族主義のプロジェクトに対して、ジョークマンはアメリカの意志として日本人の攻撃精神を奪った歴史と再び好戦的にする必要性を語る
日本を反共の尖兵するのは、朝鮮戦争が始まって以来行われているアメリカの方針で、自民党が「社会主義化してしまう」と跳ね返していたのだが、イラク戦争後の日米関係から盛り込まれたのだろう
日本の天皇制にも手を付けるべきというジョークマン。次期首相候補にもと持ち上げられた伊園若女は、これをどう考えるか
笹山たちが会った右翼の大物・清水の、「人間の内にある心…感情それらだけは唯一無二!」「たとえそれがコンピューターでプログラムされたり人為的に作り出された物でも」という台詞は、狂った世界で一服の清涼剤のよう。これが原作者の本音なら、右翼的な心情重視の人にも思えるがどうだろう


次回 『多重人格探偵サイコ』 第13巻・第14巻
前回 『多重人格探偵サイコ』 第9巻・第10巻
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『3月のライオン』 第13巻

二階堂の宿命


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13巻では、順位戦の谷間に設けられた東陽オープンにおいて、宗谷名人との対局に燃える二階堂晴信に焦点が当たる
憧れの宗谷と対戦に興奮する二階堂に、嫉妬と羨望の眼で見守る零をはじめとする棋士たち。宗谷は二階堂得意の角替りに誘導し、相手の全力を受け止めようとする
二人の噛み合う将棋は入玉が絡む終盤にまで白熱するが、二階堂に勝機が訪れた矢先に動きを止めてしまう。「お前、今勝ってんだぞ!」と思わず零
異変に気付いた宗谷は二階堂をはたいてみせるが、そのまま倒れてしまうのであった
村山聖をモデルにしているとはいえ、どこまで合わせるかは気になるところだが、その後の滑川の述懐では、倒れる様と「死」を重ね合わせていて……

今回は零本人はさておいて、他の登場人物にそれぞれ章立てされている
あかりを巡る林田と島田の後日談、「死神」滑川七段と葬儀屋を継いだ弟との話、後藤九段との別れを感じる香子の述懐であり、どれも余韻を残す名編である
特に香子の話は、零への当てつけを反省するものであり、いわば彼女と零のエピソードに静かに終止符を打つような内容であった。香子は作品の中で数少ない‟劇薬であり、できれば本編で零と絡んでその境地に至って欲しかったし、一章で済ますのは勿体なかった。その分、二階堂など他の登場人物に紙数が割かれるのだろうけど
ともかくも、これで物語の方向が定まってきたと思う


前巻 『3月のライオン』 第12巻
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『ベルセルク』 第39巻 三浦建太郎

物語はやっと中盤?


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ガッツたちは大航海ののちに妖精の島にたどりついた
妖精の島は同時に魔法使いの島でもあり、一行に案山子や野菜の化け物をけしかけたのは、余所者を警戒する魔法使いたちなのであった。そんな保守的な彼らのなかでも、禁忌の守護者を放ったお騒がせ魔女モルダは、今後のストーリーに絡んできそう。ガッツのパーティは何人まで増えるのであろう(苦笑)
シールケの師匠と大導師が知り合いだったことから、すんなり受け入れられキャスカの正気取り戻すために、妖精の女王‟花吹雪く王”との謁見に臨むのであった

大導師たちによって、転生したグリフィスが行ったことが説明される。本巻は半ば説明回である
彼らが大幽海嘯と呼ぶのは、天界と地上界と冥界をつなぐ「世界樹」が顕現し、幽界の力が猛威を振るうこと。グリフィスが世界樹を封印していた「霊樹の森」をつぶし続けることで、世界を変えてしまった
ガッツはグリフィスの目的を問われるが、「国盗り」であると同時に「それは手段であり、さらなる高みを目指すこと」と答える
大混乱の世界のなか、首都ファルコニアの周辺のみに秩序が残されていて、グリフィスは偽救世主として統治している。果たして、彼の目指すさらなる高みとは、なんなのだろう

後半はシールケとファルネーゼによるキャスカの夢探検。いまいち、活躍の場のないファルネーゼにお鉢が回ってきた。ナニのシーンでなぜにシールケの目を塞ぎ、自分は見たのであろう(笑)
ともかくも、シールケの登場以降の傾向なのだが、幅が広がった反面、作品に丸みが出てしまったのが寂しい。ガッツら三人で酒を飲む場面は、妙に主人公の人格が出来上がってしまって違和感を覚えてしまった
初出から30年近い時間は、作品に変化を与えずにいられないだろうが……


前巻 『ベルセルク』 第38巻
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