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『プロレス暗夜行路』 別冊宝島

マイナーだが、香ばしいネタが多かった

プロレス暗夜行路 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-124)プロレス暗夜行路 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-124)
(2010/03/05)
別冊宝島編集部

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三沢の死後、ノアでは社長の座を巡って、激しい権力闘争が繰り広げられた。小橋社長構想を掲げた百田光雄の意図とは?
本書は2009年初出で、三沢夫人を巻き込んだノアの暗闘を中心に、史上最悪のスキャンダル団体「WJ」の極秘資料ターザン山本の「ゴング編集長就任計画」、そして新日本プロレスの最高経営会議「月曜会」の議事録と、メジャー団体からどうでもいいことまで、別冊宝島らしいごった煮である
ネタ的には下流地帯とかぶるところも多くて、正直ショボいのだが、これほど細かい部分を照らそうとするムックも珍しかろう
最後の「女子プロレスの父」松永高司への追悼記事は読後に清涼感を感じたし、「平和の祭典」ルポ漫画も北朝鮮興行の実態を知る上で何気に貴重な証言だ

本書では『週刊大衆』に掲載された百田光雄の激白インタビューに対する反論として、彼の行動が批判されている
力道山の実子である百田光雄仲田龍統括本部長の対立は、三沢の生前から続いていた
2008年には、TBSの正月番組『スポーツマンNO.決定戦に、三沢、秋山、丸藤、健介が出場したが、TBSから百田は「三沢だけは絶対出場で、他の人選は任せる」で請け負っていたという
このとき三沢の体調は芳しくなく、仲田龍は断りの電話を入れていた
百田いわく、三沢自身が仲田の話を一蹴して出場したというが、結果、三沢はウォーミングアップもできないまま本番に臨み、参加選手中最下位の醜態をさらした
小橋社長構想にいたっては、仲田龍憎しから始まった動きであり、遺族への手回しもせぬまま一蹴されてしまった
そうした百田に追随するレスラーもおらず、現役最年長記録(ラッシャー木村の61歳10ヶ月)の更新もするリングがあるか分からない
もっとも本書はノアの田上社長就任には、将来の丸藤社長構想があるにしても、策がないとも批判している
新日本プロレスなどで進む経営と選手の分離が行われず、レスラーが社長に就任しては、ブックに選手が公然と介入して変更するなど悪風の解消にはつながらないと言うのだ
果たして箱舟はどこへ行く

プロレス史的には、新日本最高経営会議「月曜会」の議事録が興味深い
「月曜会」には、新日本プロレスの役員のみならず、テレビ朝日から会長、スポーツ局長以下数名が出席し、経営に介入していた
ゴールデンから夕方へ放送時間が変更され、生中継ができなくなる中、東京ドームでソ連代表を迎え入れての興行(レッドブル軍団)が企画されて、テレビ依存から大型イベント中心への路線転換が模索される
そうした大型興行での決算もしっかり追及されるほか、外国人選手の演出(機材の破壊)にもクレームが入り、会議の中身はいわゆる猪木独裁とはほど遠い
猪木と猪木事務所を止められなくなるのは、深夜放送が定番となり、ビッグマッチ路線に興行形態を変えてからなのだろう

悲しいほどどうでもいいのは、ゴング編集長就任を巡って行われたターザン山本と元出版社社長の前田大作の会談だろう。前田の経営していた出版社は『週刊ゴング』の版元の「日本スポーツ出版社」である
70分ほどの録音テープから書き起こされた会話は、金に困った男がターザン山本を引き込んでさらに金を借りようとしている、というだけだ
ただ、借金男が渾身の一芝居を打つ様は、まるで犯罪小説の一場面のようなドラマがある
なぜ、ターザンが見え見えの芝居に僅かでも乗る気になったか。宝島の取材に答えるには、プロレスがエンターテイメントであることを前提に裏側を暴露する誌面を作りたかったからだそうで、プロレスマスコミ関係者にも腹を割らせて書かせたかったという
予定されたスタッフの実力不足を指摘されると、「君は、プロレスライターの筆力をなんだと思っているんだ。この業界に筆力のある奴なんていないんだよ」と見も蓋もない返しで腹を抱えてしまった
このほか、WJの出資者を募るための「設立企画書」も抱腹絶倒だが、それは割愛させてもらおう。ヒクソン召集に、総合格闘の交流って、なにがやりたかったんだコラ(笑)


『プロレス下流地帯』 別冊宝島編集部編

安田忠夫は『手こきジェンヌ』のあと、どこに行ったのでしょう

プロレス下流地帯 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-120)プロレス下流地帯 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-120)
(2009/11/06)
別冊宝島編集部

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低迷する新日、全日に代わり、マット界の頂点にいたNOAHはなぜ凋落したのか。地上波終了の裏事情、仲田龍統括本部長の渉外、出回り過ぎるチケット代などから、三沢事故死以前に現れた兆しを読み取り、ゼロワン、新日本の苦悩、WJの「二億円裁判」を追う
元になった別冊宝島は2009年3月の出版で、三沢がリング上で事故死する四ヶ月前。ノアの他に、新日本では円天事件との関わり、藤波の退職金訴訟、ユークス新体制に切られた田山正雄レフェリーの談話があり、目玉は犬猿の仲と言われたミスター高橋と仕掛人・永島勝司の対談で、養豚場時代の安田忠夫のリポートなんてのもある
勝ちに不思議の勝ちあるが、負けに不思議の負けなし。まるで歴史小説の短編を読むような盛者必衰のドラマがある

今回の主役はNOAHであり、インパクトではWJ
三沢光晴が死ぬ前に、NOAHの衰退が始まっていた
一つは次代のエースが作れなかったこと
予定されていた小橋が、腎臓ガンの発覚で長期欠場を余儀なくされたのが痛かった。その次の世代はまだ育っておらず、三沢が長期政権を務めることになり、社長業との負担が重くのしかかった
二つ目は、世代交代に失敗したこと
先行きが苦しくなっても、ユークスが新日で断行したようなリストラはできず、三沢は動けなくなってきたベテランを庇い続けた
それは次世代のエースを作れないことにも関わってきて、丸藤正道をヘビーに上げてジュニアに戻すという迷走に現れている
地上波打ち切りは大きかったが、これは半ば災難ともいえる出来事だった
日本テレビで赤字決算が問題になり、東京ヴェルディの売却とジャイアンツ戦地上波中継を激減させるついでに、局内の顔を立てるために打ち切られたというのだ
局にとって深夜30分間ぐらいはたいした問題ではなくても、当時売り上げ12億円で純利益1000万円強のノアにとって、年間一億円の放映権料は大きかった
逆風に立つと、強気の営業攻勢をかけてきた仲田龍統括本部長の方針が裏目に出て、内ではベテランレスラーとの対立、外では新日本などとの交流戦が組めないなどの影響が出た
地上波の打ち切りは痛かったが、それを押し返せるだけの団結力、厳しさを欠いていたといえよう

WJに関しては、ミスター高橋と永島勝司の対談できわどい話が出てきた
旗揚げ戦が長州と天龍では仲良しすぎてアングル的に面白くないという高橋に、永島は「北尾は交渉したけどダメで、前田はもっとダメ」「だから(後に)大仁田を連れてきた」と身も蓋もない事情を打ち明ける
最終章のWJ「二億円裁判」では、この永島勝司長州、福田政二の蜜月と泥沼が描かれる
福田政二は、新日が北朝鮮「平和の祭典」で背負った赤字から救った実業家で、直後に「Uインター」との全面対抗戦が成功し多くのリターンを得た
これに味をしめた福田社長はWJにも二億円を貸し出し、スポンサー契約を結んだ
驚くべきは旗揚げ直後のばら撒きともいえる支出である。選手の支度金一人頭500万円で4000万円が消え、リングや道場もともかくも巡業用のバス社長用のセルシオまで買い、目黒の一等地に事務所まで構えてしまった
実に一ヶ月で虎の子の一億円が費やされてしまったのだ!
さらに福田社長は一億円を突っ込んだものの、団体の放漫ぶりはおさまらず、旗揚げ二ヶ月で選手の給料をカットする事態にいたった
永島勝司いながら、これはどういうことかと驚くが、企画だけで経営には口を出せなかったようだ
致命的なのは営業の軽視で、なんと所属レスラーである谷津嘉章が担当していたという!
まさに『地獄のアングル』のタイトルに相応しい暗黒団体だったのである

『最強のプロレス団体UWFインターの真実―夢と1億円』 鈴木健

タイソン戦も模索されていたそうで

最強のプロレス団体UWFインターの真実―夢と1億円 (BLOODY FIGHTING BOOKS)最強のプロレス団体UWFインターの真実―夢と1億円 (BLOODY FIGHTING BOOKS)
(2002/11)
鈴木 健

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日本の総合格闘技の礎となったUWFインターはいかなる集団だったのか。一億円の借金を背負った元フロントの告白
出版されたのが2002年12月で、PRIDEの全盛期、ちょうど高田延彦が総合のリングから退いた頃である
著者は第一次UWF時代からファンクラブを創設するなど高田と深く関わって、UWFインターでは経営の中核に携わり、プロレスマスコミからは同名のライターと区別して「悪いほうの鈴木健」と言われた人物だ
本書は一貫してUWFインターの立場、高田延彦を擁護する立場をとっており、プロレスにおける“ブック”の存在には触れず、団体同士の交渉の場面にはかなりオブラートに包んだような表現が目立った
著者の立ち位置ははっきり表明されているので、それなりにバイアスがかかったものとして受け取るべきだろう

一番興味深かったのは、UWFインター立ち上げの経緯だろうか
第二次UWFの末期には神社長ら経営陣と前田日明の対立が表面化し、前田が選手を集めて「黙ってオレについてこい」と言ったところ、すでに宮戸成夫(現・宮戸優光)が中心に話がまとまっていたというのは有名な話だが、そのとき高田自身は宮戸たちの意図を知らなかったらしい
この時点で藤原喜明SWSから資金援助を受けていて、船木誠勝鈴木みのるらと藤原組を旗揚げすることが決まっていたが、高田が山崎一夫中野龍雄に声をかけ前田と藤原組を除くメンバーでUWFインターがスタートしたという
著者も宮戸や安生洋二の動きに関わっていたようだが、まるで部外者のように書いている(苦笑)
スター選手だった前田のリーダーシップを嫌い、宮戸と安生が高田を担ぐという構図は典型的な日本の組織構造で、高田は象徴的存在であり続け、実務は宮戸、安生、鈴木が受け持っていたようだ

著者は気楽に振り返っているが、一億円トーナメントなど企画は奇抜でも、根回しを軽視した営業は褒められたものではないし、プロレスに対する素人さも酷い有様で(川田利明に対する評価ときたら!)、ご本人が凋落の一因に言わざる得ない(苦笑)
UWFインターは人気はあっても地方での興行で赤字を出し続けてしまい、高田が引退を表明し参院選に出馬したときに失望した宮戸は抜け、山崎一夫は新日本プロレスに引き抜かれた
1995年には新日本プロレスとの全面対抗戦で高田が武藤に負け、最強路線にキズがついてしまった。この際のことを著者は新日本プロレスの長州-永島ラインに上手くやり込められたとし、組織としての完成度の違いを認めている
グレイシー戦はインターの時代から模索されていて(安生による道場破り事件)、インターの末期には新団体「キングダム」を予定しながらも、高田にはグレイシー戦に集中させようとキングダムには加えず、仕事上での袂は分けた
本書は到底、客観的とはいえないが、当事者の証言からあの時代、あの団体の裏側を想像してもいいのでは

『新日本プロレス「崩壊」の真相』 別冊宝島編集部

今となっては、懐かしい話

新日本プロレス「崩壊」の真相 (宝島社文庫)新日本プロレス「崩壊」の真相 (宝島社文庫)
(2007/01)
別冊宝島編集部

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ゼロ年代の新日本プロレスがなぜ低迷したか。猪木引退後の迷走を関係者の証言から検証する
ひと言でいえば、猪木批判の書である(笑)
団体の財政を大幅に改善した草間政一社長は任期を残す形で辞任を余儀なくされたが、ロス道場やアントン・ビジネスなどの不透明な資金の流れが槍玉に上がり、猪木と猪木事務所の反発を買ったからだという
新日本を株式上場する計画があったときも、猪木が名義を主張する株券が佐川清(佐川急便創業者)から変えられていなかったことから頓挫し、このときを逃していなければユークスへの子会社化もなかったとか
驚いたのはユークスへの“身売り”に関しては猪木と猪木事務所の対立が生じていて、新しいスポンサーを引っ張って新日本を買収したい猪木事務所に対し、猪木は独断でユークスへの身売りを確定したことだ
記事では「夢の高効率発電が実現したからでは」と推測しているが(苦笑)、近すぎる身内との内輪もめに嫌気がさしたのかもしれない

この手の本でよくあることだけど、立場によって言っていることが大きく変わる。猪木の秘書、坂口泰司によると、アントン・ビジネスに団体の金が流れたことはありえないとなる
そうした顕著な例のひとつが長州体制への評価で、小佐野景浩によれば90年代を支えたのは現場監督としての長州であり、暗雲がたちこめるのは猪木が選挙に落選して新日本に戻ってきたからとする
しかし、猪木の懐刀、新間寿に言わせると、「現場監督としてはよくても、マッチメイカーとしてはゼロ」。2005年に永田と前田がやりあったとき、相手にするなと指示したそうだ
某レスラーへの金銭トラブルやWJの顛末をみると、90年代の快進撃はゴマシオこと永島勝司など裏方の手腕が大きかったと見るべきだろう

本書の初出は2006年1月で、新日本プロレスにとってまさにどん底の時代
2001年の藤田・ノートン戦から格闘技路線がより強くなり、2005年10月にはブロック・レスナーが藤田・蝶野との3WAYマッチでIWGPを獲らせるも、契約で揉めて翌年7月に王座剥奪を迫られるという屈辱的な事態を招いている
9月に棚橋弘至が初めてIWGPのベルトを巻き、今の興隆につながっていくも低迷は長かった
長州・永島体制後に「マッチメイク委員会」に参加した渡辺秀幸の談話もあり、かの円天にドームのチケットをさばかせていたなど、驚愕のネタもある
プロレスから離れた人も戻った人も、本書で暗黒時代の深淵を覗いてみてもいいのではないか

『プロレス 大貧民 』 別冊週刊宝島編集部編

社長の頭がああなるのは無理もない(違

プロレス 大貧民 (宝島SUGOI文庫)プロレス 大貧民 (宝島SUGOI文庫)
(2012/06/07)
別冊宝島編集部

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業界を震撼させた平井伸和密室暴行事件の裏側に何があったのか、全日本プロレス、ノア、FEGと格闘団体の苦しい財政状態を暴く
別冊宝島の文庫版で、ファンが気になるプロレス、格闘団体の実状から、ゴマシオ社長と谷津嘉章による禁忌のWJ対談破壊王夫人の告白に、猪木のビジネス拠点の被災、ターザン山本の再婚と、かなりどうでもいいことまでがまとめられている
貫くテーマがあるとすれば大貧民のタイトルにある通り、経済不況と不人気にあえぐ格闘団体の苦境であり、モンキービジネスと侮られる業界の緩さ、閉鎖性、前近代性への警告
外からスポンサーを呼べるクリーンさがなければ、業界の縮小は止まらない

ディープなファンではないので、各格闘団体の転落ぶりには驚かされた
メインが「密室暴行事件」であり、全日本プロについての記事が多い
和田京平レフェリーが退団していたり(ATでレフェリーしてなかったか?)、取締キャラの渕正信がフリーだったとか、表から見えるのとではずいぶんイメージが違う
武藤体制に関しては、暴行事件への対応や身内を守る体質は責められるものの、関係者の間ではあれでよく10年保たせたと評価されているようだ
当初から資金難で2003年には株式上場を図って失敗し、なりふり構わずスポンサーを変わり続け、以前から友人だった内田雅之氏(現・社長)が関わることでサンリオとの提携に成功して、ようやく息をつく
しかし、格闘人気の落ち込みから企業側に明確なメリットが示すことができず、近年は苦しい状態が続いていた。そのしわ寄せが暴行事件につながったようだ

格闘団体が全てがダメかというと、そういうことはない
このムックではそういったメジャー団体を取り上げているだけで、ドラゴンズゲートは海外にも進出しているし、新日本プロレスは一時期の不振を脱し、今や一人勝ちの様相すらある
むしろ、総合格闘の方が総討ち死にの状況で、K-1のFEGがプライド同様、テレビの放映権頼みの経営が祟って、切られた瞬間に巻き返せず破綻。プライドの後継的存在に思われた「戦極」運営会社のWVRが、経営陣の不祥事も祟って崩壊の縁にあり、日本の総合格闘技はアメリカUFCの二軍すら務まらない状況のようだ
その点いち早く不況に突入し、ギャラは低かれどライブ中心の興行収入を確保しているプロレスは根強くしぶとい
とにかく、みんな頑張って欲しいよ

『新日本プロレス伝説「完全解明」』 ミスター高橋

レインメーカーには注目している。外道さんがあんなに喋れるとは思わなかったなあ

新日本プロレス伝説「完全解明」 (宝島SUGOI文庫 A み 3-1)新日本プロレス伝説「完全解明」 (宝島SUGOI文庫 A み 3-1)
(2009/04/04)
ミスター高橋

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ミスター高橋、新日本プロレスの元レフェリー&マッチメイカー。タイガー服部の前任者で、1972年から1998年まで努めた
引退後、2000年暴露本『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』を出版し、プロレス関係者がその内幕を明かしたとして物議をかもしたのは記憶に新しい
本書もその路線のもので、プロレスがブックありきと前置きし、いかなる段取りで決まっていたのかを解説するもの
ファンからすると、今まで隠微な口伝として伝わっていたことを、堂々と元関係者が活字にした事態にどん引きしつつも、実際の現場はどうであったのかとチェックせずにはいられない内容なのである

「猪木-ホーガン戦の舌だし失神事件」「たけしプロレス軍団騒動」「アンドレ-前田のセメントマッチ」・・・
不幸にしてプロレスの視聴が90年代以降の管理人とって、本書の事件はリアルタイムで接したものはひとつもない
が、プロレスの黄金期の事件として、底の浅いファンといえど知っているものばかりだ
ミスター高橋の言うところ、1980年代半ばからファンの心理と猪木の発想が食い違い始めたという
猪木の独走から出た強引なブック破りが、暴動を呼んだり弟子ともいえるレスラーたちを傷つけたりした
じつのところ判断そのものは、的を射たものもあるのだが、そのやり方が当事者に知らせぬ独断的なもので、あまりのサプライズにライブのファンを困惑させた
象徴的なのが、藤原組長による「冬の札幌テロ事件で、「かませ犬発言」から発展した長州と藤波の「名勝負数え歌合戦」がマンネリになりかけたところ、猪木は入場中の長州を襲撃させ、二人の勝負を否定する行動に出たのが真相だという
こうしたやり方では点としての事件は作れても、線としての因縁、歴史として楽しめない。この事件を小川-橋本戦への源泉と捉えることもできるだろう
WWEを見習ってメディアを巻き込んで組織的に取り組んでおけば、その後の停滞を免れたのでは、というのが高橋の主張
まあ、何を今さらという話だし、NWO「大仁田劇場」(笑)などそうした流れもあることはあったと思うのだが

本書の難点は、本人が深く関わりすぎたゆえに個人視点から事件が把握されていることだろう
この手の暴露本の常として、昔の会話のやり取りなど人違い、勘違いも充分ありうるし、ことが猪木に重点が置かれる以上、その真意の読み取りようで大きく解釈も変ってくるきわめて主観的な回想と覚悟すべきだ
とはいえ、これがプロレスの裏側かと、新鮮な部分も多い
スペースローンウルフ時代の若き武藤敬司にフォールをとらせるため、相手のケビン・フォン・エリック、タッグを組む猪木の了承のみならず、ケビンの父である「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックの許可をとる必要があったという
ばく然と想像はつくものの、具体的なマッチメイクの実務を拝見できたのは良かった

流血の魔術 最強の演技 (講談社プラスアルファ文庫)流血の魔術 最強の演技 (講談社プラスアルファ文庫)
(2003/05/21)
ミスター 高橋

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