スレッタ「お母さんを悪い魔法使いにしたくない」
<第22話 紡がれる道>要塞「クワイエット・ゼロ」への
議会連合の第二次攻撃は失敗に終わった。スレッタを手伝うべく、地球寮の面々は
ブリオン寮のセセリアにMSを借りる
スレッタはミオリネと会うために、
グエルとフェンシングの決闘! 空気を読んだグエルのおかげで、引きこもっていた
ミオリネと再会。クワイエット・ゼロの中へ突入する作戦がついに始まった
自己犠牲的なスレッタの決意に、
ミオリネは「都合のいい言葉なんて言えない」。しかし、スレッタも
プラント・クエッタでソフィなどを殺めたことを受け止め、
「自分のやってしまったことは取り戻せない」「それでも前を進むしかない」プラント・クエッタの時は
エリクトの感覚と同期して、
命に対する感覚が薄く思えたが、
学園テロにおける救助活動で芯が入ったようだ
さて、クワイエット・ゼロへの作戦は
データストームの干渉を受けないために、
キャリバーンのスレッタはパーミットスコア5以上に挑み、他のクルーは
パーミットを使わないMSと乗り物でこっそり(?)と潜入するもの
スレッタはエリクトのDNAがあるのに、わりと苦しんでいて、
もう根性という感じ
<第23話 譲れない優しさ>エリクトは「スレッタのわからず屋」と、説得も聞かずに激しく攻撃。
「お母さんを悪い魔法使いにしたくない」「忘れることなんてできないよ」スレッタの言葉にエリクトの動きが一瞬止まり、ミオリネたちがクワイエット・ゼロに取りついた
クワイエット・ゼロのシステムを書き換えようとしたミオリネたちに対して、
プロスペラ自らが立ちはだかる。プロスペラが変えた解除コードは……
ミオリネを逆恨みする
ラウダは
ガンダム・シュバルゼッテに乗り、
グエルと刺し違えるような展開。もともと
無理筋な話であり、フェルシーの言うとおり
「兄弟喧嘩で死んだら洒落にならない」(苦笑)
何気に
プロスペラが繰り出した
ドローンをハロたちが動かす構図が最高で、最終回近くで笑わせてもらった。とはいえ、
プロスペラが書き換えたコードを、
ミオリネが推測するまでの展開もよく、
ドラマとそれまでの仕掛けがマッチしていた
しかし、
エアリアルが巨大レーザーを防ぐシーンには……う~ん<第24話 目一杯の祝福を君に>クズの議会連合は
巨大レーザーの発射を防がれてなお、MS部隊を繰り出した。が、バカバカしくなった
現場の指揮官が、サボタージュしたので事なきを得る
クワイエット・ゼロを機能停止させたものの、
部下のゴドイがハロたちで
突入メンバーを捕虜にしたことから、プロスペラは巻き返す
しかし、エアリアルの胴体を持ち帰った
スレッタは、
プロスペラの要求を拒否し、
エリクトとともにレーザー発射阻止に出発する
どうして巨大レーザーが連発されなければならないのか?
もう、それは作り手が撃って盛り上げたいからに他ならない。これこそ、
宇宙世紀脳、「ガンダムの呪い」の象徴ではないか
そして、巨大レーザーをスペシャルとはいえ、MSで防いでしまうのは、
ガンダムUCの一番悪いところを真似しちゃったとしか(苦笑)クワイエット・ゼロのデータストームの中で、
エラン4号やソフィ、ノレアが出るところは
宇宙世紀のニュータイプ描写を思わせ、
地球で車椅子に座るプロスペラは∀のディアナ様を連想した
スレッタが
プロスペラに浴びせた
「復讐ではなく、未来を選んだのでしょ」は、それにしても痛烈な言葉である。
復讐をとったからこそ、
兵器としてのガンダムを学園に送り込んで、娘たちを矢面に立てたのだから
総括すると、
1話から24話までムラのなさ、無駄のなさが凄い。
学生同士の人間関係について言えば、それぞれが伏線を回収し、3年後のラストへも見事につながっている
決闘に嫌味言っているだけの
セセリアが、徐々に存在感を増し、最後には
グエルやエラン(本人)にマウントをとるなど想像できただろうか(笑)
説明が後回し、後付に聞こえてしまう部分はあるものの、
説明的な台詞も少なくてテンポもいい
同時に
それを生み出すために割愛された部分も多くて、
学園ものの割に教員の存在が薄い!最後のほうで
ケナンジが「大人に任せろ」てなフォローを入れるが、
学園の卒業生がそのままCEOになれるなど、法人格の組織として考えられないことが当たり前のように起こる
そうした部分を焦土戦術のように捨ててるからこそ、すっきり見られるのであって、組織や社会への批評性はおっ、おぅとしか
あと、
生命倫理として、
生体コードに移った存在を同じ生命とみなしていいのか、という問題があって、エリクトの転移を喜んでいいのやら
関係者が強化人士を除いてあまり死なないエンドながら、
モブの死傷者は数しれずで、盛り上げるための
テロや戦争が良質の学園ドラマを飲み込んでしまうので、面白いんだけど再視聴には気が重い
プロローグで「すべてのガンダムを否定する」と宣言し、
ガンダムがほぼ出てこない回があるなど型破りな部分もある一方で、気楽にレーザーを撃っちゃうとか、ドラマの出来がいいだけに
「ガンダムの呪い」の強さを感じた
前回
【プライム配信】『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 第19話・第20話・第21話