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【配信】『伝説巨神イデオン』 第15話~第17話

前回の記事が10月末だったことに気づき、愕然
仕事が忙しいのもあったけど、ダビマス、ドラクエウォーク、MTGアリーナと、ソシャゲ・ネトゲでちょぼちょぼ時間を取られてたのも確か。さすがの管理人も反省


<第15話 イデオン奪回作戦>

人類の勢力圏に近づいたためか、ソロシップを基地へ接触させるか、バッフクランの注意を地球へ向けないかで論争が起こる。地球の新型コンピュータ“グロリア”を調査に使いたいシェリルは、ダボラスター星の受け入れを信じて、カララを人質にソロシップを脱出する。しかし、ダボラスターの通信は、バッフクランの老将ドクの罠。シェリルたちの船は重機動メカに取り囲まれる

前回の悲劇がコスモをたくましくしたのか、ドクの人質作戦に対して「シェリルに貸しを作りたい」と一か八かの策に出る。イデを引き渡すと見せて、合体させ内部から制圧し直すのだ
意表を突かれたドクはジグ・マックのクローを胴体にめり込ませるも、上半身だけ分離したイデのパンチを浴びて爆散した
解放されたシェリルたちだが、カララ自らが罪を背負って檻へ入ることに
疑問に思ったコスモはシェリルの部屋を訪ねると、彼女はカララに道義的優位に立たれたことに泣きぬれていた。「宇宙を逃げ回るのもイヤだけど、カララに借りを作るなんて……死ぬほど嫌よ!」
ナレーションにもあるように、もっとも人を束ねる視点を持つ者が異星人のカララであってしまうことが、彼女とその周囲の人間の不幸なのだ


<第16話 必殺のダミド戦法>

ロッタから子供たちの面倒を言い渡されていたデクは、コスモへイデオンのパイロットを志願する。前回の戦いで得意になったコスモは、ベスに対してイデオンはパイロットの判断で独自行動すると宣言し、デクも受け入れる
バッフクランは負傷していたダミドが復帰。ソロシップに対して亜空間ワープ中での戦闘を仕掛けるのだった

コスモがたくましくなったかと思いきや、今度は自分の力に過信を持ちすぎてベスの指揮系統から外れようとする。母艦あってのメカとはいえ、前線の判断も大事なわけで一定の地位を認められるべきだろうが……
デクのパイロット志願する際のロッタとのやり取りは作品のテーマを射抜いている。

ロッタ「コスモ、デクを巻き添えにするのはやめてちょうだい! 戦う事が必ず正義なんかじゃないんだから」
コスモ「俺がみんなの為に戦う事は、悪い事なのか?」
ロッタ「いい悪いじゃないのよ。身を守るという事を理由に全てが許されるのは間違いだと思うの」

ダミドの戦法はギル・バウで行ったハーケンからの電撃攻撃を、ズロウ・ジックで行うという焼き回しだが、味方を巻き添えにしてまで攻撃するという残虐非道なもの。最後は仲間のジグ・マックごとイデオンを吹き飛ばそうとして、共倒れという自業自得な結果となった(イデオン、ハイパワー過ぎ!)


<第17話 激闘・猿人の星>

コスモたちが独房という名の檻に入れられている間、イデオンは他のパイロットが訓練されていた。一方、バッフクランにはソロ星の遺跡を調査していたギジェが、ハルルのもとへ舞い戻る。ギジェはイデオンの合体を破る秘策をもって、猿の惑星に潜むソロシップへ出撃。ソロシップは不慣れなパイロットのイデオンで迎撃せざる得なかった

パイパー・ルウがはしかにかかり高熱に苦しむ。罹患してからワクチンを探してしまうのは、パニクったのだろうか(笑)。イデオンの世界では、すでに存在が怪しまれる病気だったようだ
ともあれ、ルウが病気になったせいか、はたまたギジェが持ち帰った粒子のせいかイデオンのゲージは上がらず、コスモたちに乗り替わっても苦戦する
それでも今回は珍しく、みなが美しく協力し合って乗り切る
シェリルはカララに手伝いを頼み、そのカララは自らの映像を外部へ投影してギジェを動揺させる。頑なカーシャもコスモを喪うのを恐れて、パイロットに復帰した
雨降って地固まるかと思われたが(そんなことはないだろうけど)、次回予告では違う意味で悲惨な展開が……


前回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第12話~第14話

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『Gのレコンギスタ』の劇場版とテレビシリーズを見比べみた

イデオンも観なきゃなあ、と思いながらも、勢いで『Gのレコンギスタ』の1話から5話を観直してみた。劇場版になって何が変わったかを確認するためだ
最初に結論を申し上げると、「見やすい劇場版が出たから、分かりにくいTVシリーズさようなら」という単純な話ではないということである。TVシリーズにも劇場版にはない良さがあるのだ
管理人の記憶力の低下は著しく(もともと鳥頭)、混濁しているところもあるし、何度も見直す方には到底かなわないのだが、1話ずつ取り上げてみたい


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<第1話 謎のモビルスーツ>

冒頭、アメリカ軍のカーヒルキャピタル・ガードのデレンセンG-セルフを追うところは同じ。カーヒルはG-セルフを確保、デレンセンは脱出したパイロットのラライアを救出する。まさか、この二人が早期退場すると、誰が思うだろうか
劇場版では捕まったラライアが軌道エレベーターで地上で運ばれるシーンが追加されていた。テレビだとそのまま、ベルリたち候補生と宇宙に上がる場面で出てきており、一話ずつの尺に限りがある媒体の違いを感じさせる
あと、ベルリの説明的な台詞がいくつか省略されている


<第2話 G-セルフ起動>


劇場版への大きな変化は感じない。マニイの「女の力でぇ~」からアイーダの尻にノレドのパチンコがぶつけられるところまで、変える必要のない名編なのだろう
ただひとつ、カーヒルのグリモアがG-セルフに百裂拳(!)を加えるところでは、テレビだとコクピットのハッチが空いていた。劇場版だと閉じており、アイーダが背中を丸めて怯えるシーンが加わっており、ベルリの回想する場面にも再出する
グリモアはコクピット付近を殴っていたので、そのままだとアイーダは肉ミンチになってしまうからだろう(苦笑)


<第3話 モンテーロの圧力>

劇場版で省略された場面が多い回
冒頭では“自称天才”クリム・ニックメガ・ファウナで帰還するところから始まり、艦長ドニエルに叱られながらもアイーダ救援に出撃する。映画ではコクピットのトイレシーンからであり、彼がカリブ海からキャピタル・テリトリィに入るまでの光景もカットされている
「蚊とんぼ」発言から始まるモンテーロの戦闘に、ほのぼのとした風景で作品世界を楽しめる、TVシリーズならではの魅力が詰まった回である
デレンセンとケルベスが「I WANT YOU!」の垂れ幕を破って登場する場面では、非常事態なのにキャピタル・アーミーが式典の準備に明け暮れて、のほほんとしていた。アーミーの素人集団ぶりをよく表したエピソードだが、映画では割愛されていた

監督のインタビューで表明していた、脱走する前にG-セルフの顔をベルリが覗き込んだときに、目の奥のカメラレンズが光る演出が劇場版にはある
トイレつながりでいうと、回の最後にベルリがコクピットのトイレを使うところをクリムが観る場面で締められる。クリムのと“てんどん”になっているのだが、映画ではベルリが我慢できないと、G-セルフ側からの視点となっていた。たしかに、こちらのほうが分かりやすいことは分かりやすい


<第4話 カットシー乱舞>

この回はあまり多くの変化を感じない
デレンセンが海賊部隊との戦闘で部下を亡くして、涙を流す場面は劇場版になかった。これが第6話につながるのであり、第二部のことを考えると、残してもよかったかな


<第5話 敵はキャピタル・アーミー>

この回もあまり変化は感じない
劇場版を見たあとだと、テレビのワンシーンが気になった。ドニエル艦長に“姫の責任”を突き付けられたアイーダが、操舵手のステラにもたれかけるところ
テレビだとちょんちょんと、二回からだを近づけるだけで、二言三言話しただけに見えてしまうのだ。劇場版だとアイーダをステラがじっと受け止めるように、間が長い
まったく印象が違い、このあたりはスタッフ間の受け渡しが上手く行っていなかったと思われ、劇場版でそれが埋め合わせるのであれば、観る甲斐があるというものだ


映画で劇的に変わったのは、感想にも書いたけどドラマを見せる“間”だろう。制作環境の違い、あるいは反省から、余裕をもってキャラクターの動き、気持ちが表現されていて、テレビで頭で理解したものを心で感じられるようになった
作品がもともと持っていた力が理想的な形で解放されたように思える
その一方で、劇場版で筋を把握してからテレビシリーズを観ると、より作品の理解が深まり楽しめる部分もある。ベルリとアイーダが実は○○という伏線も、かなり細かく張られていたことが今回、確認できた
初見の人が先を見過ぎてしまうと、ほぼ同じ展開の劇場版を観る楽しみが薄くなるのではという懸念はあるものの(興行的に怖いところ!)、映画で進んだところまではテレビシリーズも観てもらえればと思う


関連記事 【映画】『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ 行け!コア・ファイター』
     【配信】『Gのレコンギスタ』 第1話・第2話

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【映画】『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ 行け!コア・ファイター』

いよいよ、この日がやってきた

002

Gレコ劇場版の京都での公開は、イオンシネマ京都桂川のみJR東海道線の桂川駅とつながったイオンモール桂川にあり、3階の奥にその映画場はある
上映時間の1時間前にチケットを購入すると、1日2度しか上映がないせいか、席が「残少」の表示が。入場のときには、めでたく「完売」となっていた
客層はマニアばかりかと思いきや、親子連れもある程度見かけた。親から子へガンダムというジャンルは、受け継がれているのだろうか


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さて、あらすじは富野監督が宣言していた通り、テレビ版のままである。アイーダが海賊としてキャピタルタワーにやってきて返り討ちに遭い囚われ、それを奪還に来た恋人のカーヒルは、G-セルフに乗った主人公ベルリに殺されてしまう
アイーダはキャピタルで軍隊を組織するクンパ・ルシータ大佐の謀略で、G-セルフに乗ってベルリたちと脱出。それを口実に、新しい軍隊キャピタル・アーミーが動き出し、その一員にベルリの先輩だったルイン・リーがマスクをかぶって加わるといった次第だ
時間はだいたい1時間30分で、内容的にはテレビ版の5話まで全五部作予定なので、つまりほとんどのエピソードは削られていないはずだ
もっとも管理人の記憶力はかなり怪しいので、テレビ版との比較はしづらいのだが(苦笑)

ともあれ記憶が怪しいと断った上での、劇場版の第一印象は人間と人間のドラマに重きが置かれているということだ
複雑な設定を限られた尺に消化するため、ジェットコースターのように流れたテレビ版に比べると、キャラクターが今どういった感情を抱いているのか、にまず焦点があてられていて、設定の理解はなんとなくでいいという断念が感じられた
笑ってしまったのは、カーヒルが襲撃に来た際にベルリがアイーダに会おうと囚われた塔へ向かう場面。ベルリは縦になったベッドにしがみつこいた彼女を助けようとするのだが、嫉妬したノレドはアイーダの尻にパチンコを当てて、ずり落としてしまう(笑)
テレビ版との細かい違いはともかく、ゆったりとこうした活劇、寸劇が楽しめた。ロボット物でなくとも思えるぐらいなのだ
ベルリがアメリアの海賊に連れ込まれて以降は、アイーダがカーヒルの死をどう乗り越えるかにドラマのテーマは移る。彼女は総司令の娘、“姫”として責務を求められ、裏では涙を流しながら活躍したベルリに礼を言う
共和制とおぼしきアメリアだが、汚れ仕事をしている海賊部隊に司令の娘がいることで、「自分たちが司令部に認められている」とモチベーションを保てている
彼の死をベルリのせいと甘えるのではなく、自分の未熟さと受け止めてリーダーとして目覚めていくきっかとなる場面であり、劇場版ではよりその辛さが感じられた

その一方で、説明的な台詞をキレ味よく放つ富野節は健在で、Gレコの世界観についてもより理解が深まった
アメリアがゴンドワン(欧州)と10年も大陸間戦争をしているのは、キャピタル・タワーを持つキャピタル・テリトリィが資源を独占管理しているからとアイーダは言う。ある程度文明が発達してエネルギー資源が必要になったかにも関わらず、管理されているから限られた資源の争奪戦をせざる得ないらしい
地球圏はその荒廃から環境を回復させるために、技術の進歩をとめたままにしていた。そのために広められたのがスコード教の教えであり、キャピタル・タワーは宇宙からフォトン・バッテリーを運ぶ軌道エレベーターとして神聖視されていた
アメリア側からするとそれは不当な支配であり、大陸間戦争の終結、“宇宙からの脅威”に対抗するためにも、タワーの占領が不可欠と考えているのだ
ただ第一部をみたところ、外目にはアメリアの海賊が一方的に襲ってきたとしか見えない。それを利用したキャピタル・アーミーの台頭にベルリは疑問を感じるものの、まだ判断はつきかねているといった状況だ
スコード教を素直に信じ、トワサンガをフォトン・バッテリーをくれる聖地と考えるベルリが、世界の現実を知ってどうするのか、キャピタル・ガード時代の教官、デレンセンとの関係はどうなるかが、第二部の見所となるだろう

ただひとつ、苦言を呈したくなったのは、オープニング、エンドロール、次回予告がいまいちなところ。テレビ版のときからオープニングは本編のつぎはぎと言われていたし、エンドロールはテレビのそれを中途半端に出てきて暗転したまま流れる箇所もあった。やはり予算は降りていないのだろうか
次回予告の映像も何に注目していいか、よくわからない(苦笑)。2月21日と予定が組まれたのは嬉しいけれど、主題歌がドリカム(予定)にとどまっていて、製作はともかくその周囲の環境に疑念を抱かざる得ないドタバタである
おっと、サブタイトルの「行け!コア・ファイター」だが、確かに山場に飛んで軽く戦闘していた(笑)。誰がどういう意図でこうつけたのか
まあ、大事なのは本編である。これは確かに面白いぞ!!


関連記事 【配信】『Gのレコンギスタ』 第1話・第2話
     『Gのレコンギスタ』の劇場版とテレビシリーズを見比べてみた

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【配信】『伝説巨神イデオン』 第12話~第14話

イデオン「うぉぉぉぉぉー」


<第12話 白刃の敵中突破>

相次ぐ戦いでソロシップのクルーは疲労困憊。カララはコーヒーを淹れて回り、ベスに対してハルルと会いたいと頼む。それを耳に挟んだコスモはベスに詰め寄り、売り言葉に買い言葉と殴り合いに発展する
いざハルルに会ったカララだったが、バッフクランの裏切り者としてグハバに服を破られ侮辱されてしまう。そこへベスが怒りの乱入をし、さらにコスモが……

前半はグハバが送り込んだスパイにより、エンジンが故障したというデマが。騒ぎはカララのせいとなり、彼女の立場のはかなさが浮き彫りとなる
ハルルとの会見はまったくの裏目に出て、バッフクランの犠牲の責任を取らされ、カララが地球人の肩をもったことで完全に決裂する。まさかのポロリ演出はこの年代のアニメではあることではあるが(微苦笑)、その仕打ちは責任を背負わされた姉の暢気な妹へのコンプレックスを感じさせた
ラストで「バッフクランには帰れなくなった」と泣くカララをベスは抱き締めるが、それを見下ろすイデオンの影が頼もしく不気味でもある


<第13話 異星人を撃て!>

ソロシップは物資不足から再び宇宙へと脱出する。それを見やるハルルにグハバが再度の出撃を求める。ハルルはイデの力を探るため、差し違えてでも倒せと命じた
狙われたソロシップは、無謀にも小惑星地帯ニムバス・ゾーンを突っ切ろうとする。その船内では雑用をこなすカララを、誰かが銃撃するが……

カララを撃った犯人は捻りなしなのだが、文句もなく家事に農作業をこなしてきたパンタ・ロッタなのは、見る側には衝撃。何気にカララが子供たちの面倒をみていたことが、危機感をあおったのだろうか
ラストにカララがパンタ・ロッタに好きに撃たせて、「弾が出なくなっちゃった」と言う場面はうるると来た。シェリルすら「カララは協力者(!)」とかばうほど、非はパンタ・ロッタにあるのは明らかではあるけれど、憎しみを乗り越えるというのは口で言うほどたやすくはないのだ。「果てしない憎しみだけで、人は生きられるものではない」

この回では、ハルルの腹心とおぼしきグハバが早くも戦死
小惑星地帯を抜けるのに、ドッキングバリアを利用しためにイデオンはパワーダウン。そこに渾身のアイアンクローをイデオンの顔面に決めるものの、コスモが起死回生のドッキング解除から、肩から上のみの形態で鉄拳パンチで粉砕!
人間の体で考えると、上体だけのパンチは力がだいぶ落ちるはずだが、そこは無限力なのである(爆
第12話ではジグ・マックのクローをイデオンの脚のカッターで破壊されるなど、老獪に思えたグハバだったが、引き立て役どまりなのであった。南無ぅ


<第14話 撃破・ドク戦法>

グハバの攻撃を退けたソロシップは、地球人の基地と連絡を取ろうとし、ようやくアンドロメダ方面ブラジラー基地と繋がる。しかしその直後の戦闘で、コスモの乗るイデオン・デルタは大破、クルーはコスモ以外死にコスモも戦闘恐怖症に犯される
基地司令のカミューラ・ランバン幼年学校の教え子であるベスの話を信じないものの、戦いの恐怖に震えるコスモを優しくいたわるのだった

宇宙におけるバッフクランの戦力はとんでもない
重機動メカの開発者であるジルバル・ドルは、あれだけ苦戦したジグ・マックを三機も同時に駆り出し、新鋭機ズロージックも複数機でしかも分離攻撃させてくる。毎回、新しい機体が出てきてサシに近い勝負をするロボットもののお約束があって、一度にかかれば敵が必勝ではないかと思う時があるが、それを実際の作品内で実行してしまったかのようだ
ドルの作戦にコスモは徹底的に痛めつけられて、負けん気の強い彼とは思えない悲鳴を上げる。その演技は迫真ものであり、聞く者に恐怖を共有(!)させるほどだ

そんな彼をカミューラは息子のように接するが、コスモはその優しさに複雑な気持ちを吐露する。もう子供じゃないつもりだが、頼らざるえない境遇に陥って悔しいのだ
カミューラもそれを感じたのだろうか。まだトラウマが治りきらないコスモを、戦場のなか、ソロシップへ戻そうとする。基地司令としてパイロットを復帰させる計算なのか、本来の居場所に戻す気持ちだったのか
ともかくカミューラの死で、コスモは戦わざる得ない現実に無理矢理戻された。彼の怒りは頂点に達して、群がる敵機に「ミサイル全方位発射」!!! 一瞬で敵戦力の3分の1を葬り去る
戦いが終わったあとも、イデオンはコスモに呼応するように吠え、頭部から湯気白いオーラを立ちのぼらせる。後年のエヴァの咆哮と比較したくなる光景で、自立した不気味な存在であることを印象づけた


次回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第15話~第17話
前回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第9話~第11話

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【配信】『伝説巨神イデオン』 第9話~第11話

グハバ「全く、一度お任せいただいたら口は出さんでもらいたいものだ、ハルル様には……!」


<第9話 燃える亜空間>

一騎打ちで敗れたギジェは、ダミドに「屈辱とは、最高の薬という」と嫌味を言われるが、アバデデに呼び出された二人は再度の亜空間戦闘を命じられる。それは彼らの調査艦グラム・ザンすら囮する必殺の作戦だった
対するソロシップ側はイデオンの調子が悪く、グラム・ザンを捕捉しきれずで、まんまと亜空間に引きずり込まれるのであった

イデオンは本人(?)のコンディション不良なのか、まったくゲージが上がらない。牽制の攻撃程度では本気になれないのだろうか
いいように敵に弄ばされて、コスモたちのイライラもMAXに。今回からベスに代わってファトム・モエラがBメカ(胴体部)のパイロットとなったが、コスモといがみ合う
イデオンを降りたベスはソロシップの艦長に徹っして、バッフ・クランを知るカララの助言を得る。シェリルは反対したが、コスモにすら嫌われて眉間の皺を増やすのであった
なんとか、グラム・ザンの特攻を退けても、ナレーションでは「彼らは明日という日のことを考えないのだろうか」と冷や水。やれやれ


<第10話 奇襲・バジン作戦>

亜空間を脱したソロシップは、ガイラ星域のケイ素でできた惑星に不時着した。そこには金属の樹木に覆われた機械生命体が巣くい、それゆえ敵のレーダーに捕まらないはずだった
一方、バッフクランの追撃隊はカララの姉ハルルが直々に出陣を受け、「男が立たぬ」とアバデデが単騎での出撃を決意。3年前に調査隊を壊滅させた機械生命体バジンを利用して、ソロシップを葬ろうとするのだった

バッフクランの脅威の科学力。ギジェがソロシップにつけた生体反応機は、なんと数万光年先を探知できた!!!! もうそれは無限力なのではなかろうか(苦笑)
それはさておいて、ついにハルル様見参である。長女として父親の価値観を純粋に引き継いでいて、イデのためなら「我が子の犠牲もいとわぬと」とドバの意思をそのまま伝えるのだった
その通信に触発されたのがアバデデで、面子をかけて必殺の作戦を仕掛ける。出撃前に家族からのビデオレターを見(フラグというなかれ)、カララに救出を断られて「我が子を(高貴な人々のように)したくない」とごちるなど、クールなようで味のある御仁であった
最期は策士、策に溺れるというか、イデオンとソロシップの底力に屈する。合掌
敵意むきだしのシェリルと内に秘めるカララのビンタ合戦など、見所満載の回


<第11話 追撃・遺跡の星>

ギジェたちはハルルと合流した。彼女はギジェにソロ星での調査へ戻るように命令し、ダミドは軍に同行させてソロシップを追う
一方、ソロシップが不時着した惑星は、人は住まないが第6文明の遺跡が点在しており、コスモたちも調査に駆り出される。第6文明人は地球人より大きかったらしいが、それがイデとどういう関係があるかは謎
そこへバッフクランの小型偵察機が飛来し、コスモはナイフで仕留めて見せたが、ハルルたちの攻勢を受ける

ハルル様が指揮官として残念がことが、早くも発覚してしまう
巨人対策に巨大な重機動メカ「ジグ・マック」を動員するが、母艦の護衛に残していた新鋭戦闘機ズロウ・ジックまで繰り出してしまい、まんまとイデオンの強襲を食らってしまう
彼女の興味はイデオンと地球人の観察にあるのであって、戦闘という自覚がない。それではカララと目的が変わらないではないか(苦笑)
「巨人が殴った。まるで人間のように」という台詞など、ヒロイン臭まで漂わており、その存在感はカララとの関係が物語の中心に来ると暗示させる

ハルルはジグ・マックの苦戦を見て撤退させる。コスモは「ただ守りに戻るだけでは、勝てはしない」と悔しがるが、ベスは追撃に消極的。カララの助言が的確でもブリッジでのベタベタぶりは、リーダーとしてどうなのか
ベスはその辺の空気は感じているらしく、追撃するか否かを実戦部隊の意見を聞いて収拾する。シェリルを巻き込んでカララの立場を守ろうとするあたり、したたかではある
カララの話によると、イデの神話には「イデの実」は第二の太陽と呼ばれ、悪人にイデを奪われると守り切れなかった英雄は罰せられ、『暗黒を生む』という。また、ソロ星を見出したのも、バッフクラン星に落ちた隕石を航跡をたどってだと
今後の展開を知っている人間からすると、ハッとする回だった


次回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第12話~第14話
前回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第6話~第8話

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【配信】『伝説巨神イデオン』 第6話~第8話

ダミド「ギジェはどうでもいいのだよ」


<第6話 裏切りの白い旗>

カララの停戦信号をきっかけとして、ベスはバッフクランとの交渉を模索する。交信がうまく行かないことから、コスモはシーツから白旗を作り掲げてしまう。しかし、バッフクランにとって、白旗は決闘における白いハンカチ、最大級の挑戦を意味した。ギジェを出し抜きたいダミドは、無差別の総攻撃を始める

ソロシップの面々は寄せ集めのせいか、誰もうまくいかない
飛び蛙の涎を受けるシェリルにベスが「好かれることもあるのだな」と嫌味を言えば、コスモはベスにカララへ入れあげてることを非難する。カーシャに「最低」部下にも「あんた、甘いぜ」とぼやかれ、ベスの株は急落だ
ベスと主導権争いを続けるシェリルはシェリルで、妹リンと子供たちへの対応で揉め、どこもかしこも壁ばかりだ
しかし戦闘になると、優秀な軍人はやはり頼り。ベスはコスモとカーシャの間を取り持って信頼を回復し、リンチを受けそうなカララたちを守ってみせた
この雑多な集団がいかにまとまるのか。カララの存在は切り札であり、爆弾である


<第7話 亜空間脱走>


ギジェはダミドを抑えて、ソロシップとの通信を再開する。しかしベスたちも対話ができると信じておらず、亜空間ドライヴの時間稼ぎに使おうとした。それを見抜いていたアバデデはダミドに攻撃を仕掛けさせ、イデオンとソロシップは自発的に亜空間ドライヴをしてしまう。が、それもまたアバデデの読み通りで、必殺の重機動メカ「ギランドゥ」を送り込むのだった

シェリルはアンドロメダ星雲の地球人と通信しようとするが、ベスは反対。地球人の拠点の存在をバッフクランに知られたくないのだ。それでもこっそり電波を発信するのがシェリルらしい(苦笑)
ダミドの無差別攻撃にカララは自分が見捨てられたと悟る。それを知らされた侍女のマヤヤは脱走を図って、あえなく射殺!
この一件をきっかけにして、シェリルはベスに黙ってカララを精神を読み取る機械「コンフェスグラフ」にかけてしまう。憤るベスだが、コスモはむしろ賛成。カララが科学的知識のない理想主義者と判明し、シェリルも「人畜無害」と認めた


<第8話 対決・大砂塵>

アバデデハルルと連絡を取り、その増援を仰ぐこととなった。それでは自分の面目が立たないとギジェは、出陣を直訴。意外にもアバデデはそれを認め、重機動メカ「ドグ・マック」を託した。一方、シェリルたち大人に冷たくされ、うっぷんが溜まったデクとアーシェラは不時着した惑星を冒険。巨大な恐竜たちに圧倒される。捜索に出たコスモはそれを発見するも、そこにはギジェのドグ・マックが潜んでいた

ギジェは子供たちを人質に取るも、意外な行動を取る。「サムライ」らしく一騎打ちでこの戦いの勝敗を決めようというのだ
コスモは子ども扱いされて一蹴されたが、続いてベスとはレーザー剣での決闘となる。ギジェが勝てばイデオンとソロシップ、カララ様を返還し、生き延びるための食糧を提供する。ベスが勝てばイデオンとソロシップを追わず、「カララ様だけは返してもらう」
もし、これで話が解決すれば、どれだけ平和なことか
もっともダミドが功を優先したように、バッフクランと地球人に信頼関係はないし、ギジェの一存でそのような決定が通るはずもない
ベスが一瞬の動揺でギジェの剣を払っても、ギジェは「立会人がいないと成立しない」と言い張るし(苦笑)、部下が子供を人質にとってきても「部下はサムライじゃないから」と拘束力に乏しいのであった
もっとも、コスモとベスはギジェの行動に感心していて、「サムライ」というパワーワードに意外な普遍性があると判明したのであった


戦闘のことには触れていないけど、第6話ではロボット物伝統のワイヤー拘束からの電撃攻撃、第7話では亜空間内での戦闘、第8話では人間同士の一騎打ちと地上用重機動メカとの戦いとそれぞれメリハリが利いていた
対するイデオンは格闘を除くと、ミサイルの弾幕が頼りであり、補給が気になるところ。ソロシップにはイデオンの部品が山と残っていたらしく、修理には十分なようだ


次回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第9話~第11話
前回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第3話~第5話

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【配信】『伝説巨神イデオン』 第3話~第5話

『Gレコ』劇場版第一作の上映開始は、11月29日に決定。黄金の秋


<第3話 激震の大地>

第2発掘現場に逃れたコスモは、犠牲の大きさに涙した。カララ侍女マヤヤと合流するも、ベスに発見され軟禁される。マヤヤが発した電波は、宇宙のギジェたちの元へも届き、彼らによって救出作戦が計画されるのであった
戦闘機部隊がイデオンを引き離すなか、決死隊が発掘現場へ侵入するが……

決死隊はパイパー・ルウたちのもとへ押しかけ、焦るズダカ(の相方?)は光線銃を発砲する。そこで謎の力が発動!
バリアを展開して光線を反射し、逆に兵士を焼いてしまうのだ。得体の知れない力にズダカたちを退却させてしまう
きわめて機械的な見かけに反し、ソロシップが超科学的な力を示したのだ
そして、それがきっかけとなったのかシップのゲージも溜まり、豪快に発掘現場から出航!!
地中からの出航というと、∀のウィルゲイムなどが思い浮かぶが、こちらはむしろ脅威すら覚えるほどの存在感で、荘厳なBGMが流れた。コスモたち、現行の人類には手に余る力と言わざるえない

戦力を失ったギジェたちは調査隊の団長アバデデと合流する。口に出るのはサムライというパワーワード。バッフクランのモデルは、戦前の日本と分かりやすく明示されている


<第4話 ソロ星を奪取せよ>

発進したソロシップだったが、別にクルーたちがコントロールしているわけでもなく、離れた場所に自動的に着陸してしまう。艦内のドームには地中に埋もれていたにも関わらず、樹木が育ちホウレンソウまで生えていた
束の間の平穏に、コスモたちはイデオンの合体訓練に駆り出される。飛行機形態→三体合体時などどの状況でもミサイルや機銃が撃てるように改善されていく
バッフクラン側では、ギジェへの対抗心からダミドが先行出撃し、ギジェもその後を追う

ギジェたちもイデオン相手に膨大な犠牲を払っており、必死に弱点を探す
イデオンもさすがに無傷というわけにはいかず、足のエンジンを傷つけられバランスを失ってしまう
そこでソロシップがイデオンの救援を赴こうとするが、ここで一幕。ソロシップを守りたいシェリルが「ろくな武装もないのに何ができるの」と反対してしまうのだ
ベスがいるときには「民間人を守るのが軍人の仕事」と駆り立てるのに、いないとなると研究者としてエゴ丸出しだ。一見、まともな理屈で向かってくるから始末に悪い
しかし、その民間人であるパンタ・ロッタたちから「コスモたちを見殺しにするの」と疑問を呈され、機関担当のジョリバは発進を決断する
「今さら来るのか!」と毒づくコスモであったが(苦笑)、ソロシップの上へと逃れると、ソロシップは反物質エンジンを勝手に起動!!
地を焼き湖を蒸発させ、DSドライヴ(亜空間移動)へと突入したのであった。その光景は前話の発進を上回る大スペクタクルで、四話の時点でここまでぶっとんだ演出には改めて驚いた


<第5話 無限力・イデ伝説>

ソロシップは亜空間ドライヴを行ったが、座標が指定されていないためか、再びソロ星に降りてしまう。石油基地のど真ん中であり、攻撃を受ければ危険な状況だ
一方、アバデデはそのソロシップに攻撃を仕掛け、今度はギジェ自身にカララの救出を命じる。快く引き受けたギジェはカララとの接触に成功するものの、シェリルに見抜かれて逆に捕まってしまう
カララは自らの正体を明かし、バッフクランに伝わるイデ伝説を伝えたものの、これまでの犠牲に憤るコスモたちは怒りをぶつけてしまうのだった

カララの語る伝説は、女神が怪物にさらわれてバッフクランの土地が荒廃してしまった。一人の英雄がイデの無限力の実を食べたことにより、怪物を倒して豊穣な土地に戻り、英雄と女神が仲良く暮らしたというもの
女神がさらわれて土地が廃れるところは、オルフェウスとエウリュディケー、イザナギとイザナミなど植物神の神話を、無限力の実は旧訳聖書の知恵の実を連想させる
植物神の神話には、冬に枯れ春に芽を出して秋に収穫する植物の成長、農耕のリズムを象徴するとされ、怪物が人間の障害となる自然そのものだとすると無限力の実はそれを克服してしきってしまう文明科学の力ということになるだろうか

ともあれ、今回はギジェとカララが捕まったり、逃げたりを繰り返す。カララに逃げ切る気はないから、ギジェは悲惨である(苦笑)
結局、カララは無条件停戦の信号弾を打ち上げ、バッフクランの軍を引かせてしまう。「同じ知性を持つ者なら、必ず理解し合えるはず」
その結末は……次回予告に出てしまっているがな(爆)


次回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第6話~第8話
前回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第1話・第2話

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【配信】『伝説巨神イデオン』 第1話・第2話

次は往年の富野作品観るぞ、と言っておきながら丸一年以上経ってしまった
何を観ていくかというと、この通り『伝説巨神イデオン』である。いちおう、一通り視聴済みはずなのだが、見返すと案外イメージが違う
劇場版の印象が強くて、あの結末から逆算してそういう作品なんだと固定観念を持ってしまうのだ。実際にはいろいろあって、あの結末へ至ってしまうのである
余りにも知られている作品なので、下手な概要など不要だろうけど、時系列的には『機動戦士ガンダム』続く代表作であり、コメディ調の『戦闘メカ ザブングル』を挟んで『聖戦士ダンバイン』以降の「黒富野時代」の始まりといえる
(製作期間的には、『イデオン』テレビシリーズの裏で、『ガンダム』劇場版三部作が動いていたで合ってるのかな?)


<第1話 復活のイデオン>

惑星ソロには人類の移民が始まっており、その裏では超古代文明(第6文明)の調査、発掘が行われていた。兵器らしきものが発掘されたと聞いた軍人ベスは、戦車で現場を訪れて、巨大な車両らしいものを見かける。そこには言語学者シェリル調査団長のユウキ・ロウルとその息子コスモがいて、軍の接収に反発する
一方、人類と別星系の文明人バッフ・クランも宇宙船を展開し、軍司令ドバの娘カララがソロへ偵察を強行するのであった

記念すべき第1話なのに、いきなりOP。そして、特に世界観を語るナレーションも入らずに、戦車を走らせるベスの場面から始まる
額面的な主人公はアフロのユウキ・コスモだが、マシンが絡まないところではベスがクローズアップされる。カララを捜索するために地球軍とバッフ・クランの遭遇戦が始まった際には、二足歩行ロボ「カダック」に対して歩兵用のライトサーベル(?)でその脚を切断、撃破してしまう
それに対してカララからは「あれが男か」と感心させる伊達男ぶりである

イデオンは三台のタフな車両として戦場から逃げるのだが、爆撃を受けている間にゲージが溜まり、勝手に巨大人型ロボットへ合体!
素早い戦闘機に対して、井上尚弥ばりの右ストレートで粉砕するのであった
操作したというよりは、操縦者の意志に呼応したかのようで、人間から自立した不気味な存在感を見せる
カララはその在り様に、「伝説の巨人であるはずがない」と恐れて見せた


<第2話 ニューロピア炎上>

戦闘が終わるとイデは、勝手に分離してしまった。戦力として働いてしまった以上、シェリルもイデが軍に接収されるのを容認せざる得ない
車両となったイデから降りたベスは、森でカララと遭遇。半ば、冗談気味にデートの約束をする
一方、バッフクラン調査隊のギジェ副官のダミドと相談し、カララの捜索と地球軍への報復を決める
惑星ソロ唯一の都市ニューロピアには空襲警報がなり、住民たちは森へ避難することになり、再びイデは巨人となる

イデが分離する前、コスモの弟分デクが外への扉を開けて、その高さに驚く場面がある。下には鳥が飛んでいて、高層ビルの屋上からのぞいたような光景で、100m越えのでかさが強調されていた
また、警報が鳴る前、赤ん坊パイパー・ルウとその母、パンダ・ロッタたちが畑で昼食をとる場面が非常に牧歌的で、少ない尺でそこに住む人の生活を感じさせる
いきなり戦争状態へ突入してしまう展開ながら、こういう細かい演出が目を引いた
そして早くも、イデに避難してきたルウの泣き声が、イデオンゲージとリンクし始める。彼が落ち着くとイデオンも戦闘態勢を解き始めるのだ。コスモたちはまだ気づかないが……


さて、エンディングである。戸田恵子の『コスモスに君と』ともに、登場人物が静かに佇んで流れていくところは、どこか『発動編』のラストと重ねてみてしまう。目の錯覚かもしれないが、キャラクターの輪郭が薄く半透明気味に見えるのだ
開始の時点でその結末は想定されていたのだろうか?
その一方で、アイキャッチの「イッデオ~ン」が妙に浮いていて、作品を少しでも陽気なSFにしようという意図を感じた。「明るいイデオン」という、どこかで聞いたキャッチコピーを思い出させる

2019年秋にはいよいよ『Gのレコンギスタ』の劇場版が始まり、2020年には『閃光のハサウェイ』の劇場版がある
監督的には「まだ宇宙世紀で稼ぐつもりか」という嘆きはあるかもしれないが、令和元年は富野作品が再評価される元年には違いないので、当ブログもマイペースながら注視していきたいと思います


次回 【配信】『伝説巨神イデオン』 第3話~第5話


↑BDプレイヤーの規格によっては観れないらしいので注意
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【映画】『シティーハンター 新宿プライベートアイズ』

モッコリは永遠に不滅なり


一週間前に父親を失ったモデル・進藤愛は、何者かに追われていた。ボディガードを頼まれた冴羽獠だったが、彼女の仕事先で会ったのがIT業界の寵児・御国真児。御国はくしくも助手・槇村香の幼馴染、食事に誘い昔の思い出に花を咲かせたが、その裏では新宿への暗い感情を秘めていた……

何もかもが変わっていなかった
美しい依頼人に、モッコリする冴羽獠、それにハンマーを振るう香。依頼人が獠の隠れた良さに気づいて好意を持つものの、獠と香の信頼関係に気づいて引き下がるという、美しい方程式が保たれている。CGはドローンぐらいだろうか、昔ながらの絵作り含めて、変わる必要のない良さがある
冒頭から街でロケットランチャーがぶっぱなされてもそれほど騒ぎにならないなど、初見の人だと違和感はあるかもしれない(苦笑)
原作からして平和のはずの東京を舞台に、派手に爆発をかましていく作風であり、繁華街で自動小銃が乱射されようと、街にドローン兵器が闊歩しようと、警察の管轄内で収まってしまう世界観なのである
絶妙のタイミングで流される歴代のナンバーに、同じ北条司作品からあの三姉妹まで登場! ファンにはたまらない作品なのだ

十代のころは気にならなかったが、派手な銃撃や爆発があっても、驚くほど人は死なない
いかにフィクションとはいえ、平和な日本で多数の人命が死ぬと、さすがに警察より軍隊の出番になってしまうからだろう
本作の敵役は獠への執着から攻撃を集中させ、その分、民間人の被害は少ない。日本の少年漫画はあっさりと人を殺すので、意外な発見である
それを可能にするのが、主人公の圧倒的な技量と生命力であり、アメコミのヒーローと比較したくなってしまった。まあ、海外でここまでセクハラするヒーローもいないだろうけど(更衣室にドローン飛ばすとか、犯罪やで)


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【配信】『装甲騎兵ボトムズ』 第51話・第52話

『勇者ヨシヒコ』の1stシーズンも見終えた
ドラクエを中心にしたコントみたいなドラマで、最終回はフリーザ様(の中の人)が大活躍。微妙にちょい役が豪華で、人件費の割合が高そうな作品だった。ポプテと同じで、元ネタが分かれば面白い


<第51話 修羅>


ゴウトたちは負傷したシャッコを連れて、クエント星を脱出する。フィアナは彼らの説得を聞かずにキリコを追いかけ、そのキリコはギルガメスとバララントの連合軍に追われる。結社のAT部隊も激しい戦闘のなかで散り散りとなり、双子の生き残りクロンの乗る戦艦も、ついにはクエント星の谷に不時着する。クロンの死にざまを見届けて、潜伏していたロッチナもワイズマンの元を目指すのだった

クライマックスとあって、ほとんどがドンパチで占められる
ワイズマンはボロボロのキリコに対してまったく助けないのだが、その意図は「全世界を敵に回して、私のもとにたどり着けなければ後継者の資格はない」。仮に死んだら、どうするつもりなのだろうか
それに対して、キリコは万能の力を手にして、「異能者として爪はじきにされてきた復讐を果たしたい」「生きたまま神となる」と宣言する


<第52話 流星>

とうとうワイズマンのもとにたどり着こうというキリコ。そこに最後に立ちはだかったのは、フィアナだった。「そんな力にこだわるのなら、あなたを殺して私も死ぬ」という彼女に、キリコはATのライフルを奪って発砲!
それを認めたワイズマンは、自らのもとへ登ってくるように求める。キリコの前に現れたワイズマンはローブ姿のホログラフのようであり、すでに元の肉体は消滅していた

肉体の限界に達して倒れこむキリコに、ワイズマンは伝達装置を降下させて「神としての知識と力」を与えようとする。が、キリコはそれを銃撃!
さすがにここで本当に神になっては、視聴者が引くというものだが(苦笑)、何分の一かでもその可能性を匂わせる演出の積み重ねはうまい。キリコにとっての復讐の対象は、自分を高みから操作しようとした者たちにへなのだ
半ば巨大なAIと化していた‟神”のメモリを引き抜くことで、ワイズマンは徐々に弱気になっていく。何段階に渡って弱っていく「やめろ~キリコ~」の声(名演!)と、神に仕えるという立場から権力欲に酔ってきたロッチナがグニャ~となる様は、最終回にふさわしいカタルシスである
ただこの後、惑星を爆破してしまったラストはいかがと思うが

1年後、どういう経過をたどってかはわからないが、ゴウトたち(とシャッコ)がギルガメスに船を奪い、キリコとフィアナは小さなカプセルの中に入って宇宙へ放出される(隕石に当たったら、どうするのだろう?)。ワイズマンが死んでも両大国の戦争が始まり、二人が再び利用されかねないからで、コールドスリープで「戦争のない時代」を待つということなのだろう
ゴウトが言うように、そんな時代が来るかは分からないわけで、それは現実世界の我々にも突きつけられたメッセージでもある。冷戦が終わっても血なまぐさい戦争がどこかで起こっているのだから


去年の二月から見始めておきながら、完走に長々とかかってしまった
理由は要するに、アニメを定期的に視る習慣がないから。ここ数年まとまった仕事につけて、限られた時間をゲームや積読した本の消費に使っていたらこうなってしまったのだ
完走した感想はいずれ、書き上げるつもり。次見るアニメ作品は、往年の富野アニメか、最近知ってしまった作品のどちらかに
また、気長にお付き合いください


前回 【配信】『装甲騎兵ボトムズ』 第48話~第50話

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