未来の貴種流離譚 『重戦機エルガイム』のまとめ

FSSはあまり触ってないんですけど


1.永野護のスターウォーズ

第1話からライトセーバーの殺陣、ホーバーバイクによるカーチェイスと、荒野の惑星を背景にした活劇は、スターウォーズそのもの。とすると、3POなりR2D2なりの助手ロボットは……というと、これがおそらくファティマの役目だったのだろう
『コブラ』のレディなど、主人公をフォローする女性アンドロイドはSFではよくある設定なのだけど、富野監督の強硬な反対で却下。その代わりを担ったのが、有翼人ミラリイのリリスで、『聖戦士ダンバイン』のチャムと同じ役割を負った
こうした経緯を考えると、翌年に『Zガンダム』を控えていた富野監督の起用と、ペンタゴナ・ワールドは『ダンバイン』の多元世界のひとつという引きは、無名の新人を起用するうえでの営業戦略と見てとれそうだ

と、多少の設定は変更されたものの、大枠については永野護が考案した世界観に基づき、渡邉由自の小説をベースにストーリーラインは決まっていたようだ
富野の「『エルガイム』は捨て駒」発言、富野-永野対談で「エルガイムの後半はZにばっか構ってましたよね」という突っ込みがあったように、各話を担当したスタッフに放任されていた。そのせいで作画の荒が目立ったり、おっぱいを出し過ぎたりした反面、突発的に異様にカッコいい演出(今川回!)きざな台詞回しが決まったりして、感心する回も多かった
富野作品特有の終盤での畳みかけるような盛り上がりには欠けるものの、長丁場のアニメらしい起伏に飛んだ物語が楽しめた


2.ダバとギャブレー

ダバは周囲の人間を大事する優等生として登場し、ギャブレーは計略でリーリン一家を傘下に収めるなど、功利主義者として立身出世を目指していた
正直者のダバを上手く立ち回るギャブレーが笑うのが、前半の定番だったが後半において反転する
ダバは反乱軍のリーダーとして頭角を現し、ポセイダルとの戦いが最終局面を迎えると非情な決断を迫られる。あれほど嫌っていたスパイの投入、惑星に対する隕石落とし、終盤では最愛のクワサンを前面に出してポセイダル探索に乗り出す
女性を駒として使い切るギワザやアマンダラと近い領域へ踏み込まざる得ない

そんなダバと反比例して、女性への愛に目覚めるのがギャブレー
中盤でもレッシイに惚れるなど広い守備範囲を誇りつつも、最後はクワサンにゾッコン!
スレンダースカラの身の振り方を犠牲にしつつ、ただただクワサンを救うために動き回る
それはダバに言わせると、熱病のような安っぽい愛なのだが、結果としてギャブレーに何度も救われることになる。そして最後は忍の一字で私情を抑えていたダバともに、真ポセイダルを倒す
一個人としての心情か、リーダーとしての大局か。ダバの葛藤にギャブレーが手を差し伸べたのだ。ここまで絵に書いたようにライバル関係がはまるのは、滅多にない。惜しむらくは、ギャブレーがクワサンをダバに返す場面が描かれなかったことだろうか


3.富野は何をもたらしたか

前述のファティマの否定、リリスの早い投入は有名だが、他についてはよく知られていない。作品通してみると、純粋な富野作品とはとうてい言い難い
しかし気になるのは、ダバが精神崩壊したクワサンと故郷に帰る結末である
渡邉由自の小説、エルガイムをモデルにした『ファイブスター物語』(FSS)では、アムと結婚してカモン王朝が再興するのだ
主人公が勝利の栄光を帯びず、戦争の犠牲になった女性の面倒を見るという結末は、富野的ではなかろうか
アマンダラ(真ポセイダル)の両親がヤーマンに殺されたという因縁があり、ダバが王朝を復興しては歴史の繰り返しとなる。同じ繰り返しにならないように頑張るという筋書きもありだが、すでにクワサンという犠牲がある
様々な女性に愛された主人公が、最後はもっとも愛が必要な人間にその身を捧げたのだ
富田祐弘という富野の日大藝術学部の後輩が脚本家として参加している。学生運動家らしく作品に国家論を注入し、富野に近い風味をもたらしているのだが、この御仁がヒロインの行方まで決めたとも思えないので、やはり富野が関わっているように思うがどうだろう


『重戦機エルガイム』は、もっとも富野成分の少ない富野作品はずだ
それでもバイオリレーションで若さを保つ女王ポセイダルは、ディアナ・ソレルを連想させるし、ギワザやアマンダラといった女性を利用する悪役はZやVに通じるものがある。特にアマンダラは『ダンバイン』のショット。『Z』のシロッコの系譜に数えられそうだ
ただ、↓の富野インタビューを聞くと、「スターウォーズのその先の未来」を想像したとあって、それなりの想いを持っていたようで、実際本人のなかでどういう位置を占めるのか、ちょっとよく分かりません(汗




関連記事 【配信】『重戦機エルガイム』 第1話~第3話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第52話~第54話

アマンダラ「私が選んだ若者が、ことごとく私を阻むというのか!」
ギャブレー「お前の時代は終わった!」


<第52話 ファイナル・タイム>

隕石が振り続ける首都スヴェートへ、反乱軍は攻撃を続ける。キャオは撃墜されたときに、海中にあるスヴェートの機構を目撃し、ダバレッシィはそこからの侵入をはかる。フル・フラットミアンのバイオシステムを切ろうと潜入するも、ポセイダルの支配は強く弾かれてしまう。ダバたちは彼女の別荘へ侵入し、ミアン=ポセイダルを追い詰めるが……

フル・フラットは、ポセイダルになる以前のミアンに戻そうと決死の潜入。バイオシステムが損傷したとき、ポセイダルとクワサンは血の涙を流して苦しむ
さらにテンプル・ナイツ時代の思い出話をし、「皮肉にも(アマンダラを巡る)恋の鞘当てをしている時代が一番幸せだった」と語る
ミアンをポセイダルから解放することは、若返りの秘密であるバイオリレーションを切ることでもあり、フル・フラットの行動は自身の生涯と清算し、ミアンをミアンとして死なせるための行動なのだ
ダバもそれに気づいたからミアンとそれを庇うフラットを撃てない。そして結果的に、美しいフル・フラットをHMの下敷きにしちゃうのであった。むごし
あと何気にキャオがふらついていて、レッシイに「リリスと同じ(放射能障害)で……」と言われていた。むぅ……


<第53話 ザ・ディクテイター>

ダバはポセイダルの居場所を探すべく、そのセンサーであるクワサンを駆り出す。アマンダラミアン=ポセイダルにバイオリレーションの力を全て防衛に回すように指示し、ダバに対し「2時間以内にスヴェートを退避しろ」と通告した。しかしミアンはアマンダラに反抗し、彼を退けるのだった。ダバは近衛軍のリョクレイに追われつつも、ギャブレーの支援で危機を乗り切り、ポセイダルへ迫る

ダバはポセイダルを追い詰めるために、己の許嫁をも利用する。背後に近衛軍、ギワザ軍がいる中での非情の決断である
アマンダラは反抗するミアンに対し、ついに自らがポセイダルであると言い出した。ミアンは都合よく人を使い分けるアマンダラの力づくで締め付け、そのつけ髭を剥がす
アマンダラはかつてオルドナ・ポセイダルと名乗っていた時代の若さを保っていた。ミアンいわく、多くの女たちの生体を利用してきたらしく、それを若作りの力に使っているという。「テンプル・ナイツのポセイダルはもう死んだ」「他人の姿を借りて、見物するだけの人ではなかった」
ここに及んで、アマンダラの品格もガタ落ちである
ふたたびのダバの襲撃に混乱するものの、ミアンは気丈に振る舞い。アマンダラを追い詰めるのだった
一方で、ギワザは自軍の拠点である隕石基地メッタをスヴェートにぶつけようと企む。惑星ガスト・ガルへの影響を気にするアントンに対し、「それでもペンタゴナには、四つの惑星が残る」と躊躇はない

*スヴェートへ出撃するMark-2の頭部に、ちらりと人影が!?  禁じられたファティマがどさくさにねじこまれていた


<第54話 ドリーマーズ・アゲイン>

ギワザによるメッタ落としが進むなか、アマンダラ=真ポセイダルオリジナル・オージを動かしてMark-2を圧倒。スヴェートを供給源とするオージは、活動範囲内には絶大な性能を誇った。しかし、潜入したレッシイに助けられたミアンが、ラクシスの心臓にあるバイオリレーションを切ったことにより、オージは一気にパワーダウン。クワサンを連れて救援にきたギャブレーとともに、真ポセイダルを葬ったのだった。返す刃でギワザを倒し、それからダバは……

スタッフも煮詰まっていたのか、慌しい最終回だった。それゆえにご都合な展開もちらちらと
ミアンがバイオリレーションのシステムが切ったことと、スヴェートが飛翔してメッタをかわせたことの関連が良く分からない(回避に全エネルギーを回した?)
アムはギャブレーにクワサンを委ねてダバを助けさせたが、それだとクワサンが矢面に立ってしまうし、クワサンをダバから引き剥がそうとしているようにも見えてしまう
前回といい、クワサンが粗末に扱われている気がしてならなかった(マニュピレーターで持ち運んじゃダメ!)
4話延びたわりに余裕がなくて、ギャブレーがいかにしてダバにクワサンを返すに到ったかがはしょられたのも残念だ。もし延びてなかったら、どうなっていたことだろうか。延びることが自体が想定外だから仕方ないといえば、ないのだが

まあ、そんなこんなを「細けえことはいいんだよ」と弾けるのが本作。後半はシリアス路線になったとはいえ、いい意味で適当に作られてきたのだ
放射能障害の疑いがかかるキャオはリリスとミラリー探しの旅に出て(病気がリリスがなんとかしれくれるかも……)、ダバは精神崩壊したクワサンの面倒を見ることになった。レッシイのいうとおり、はからずも真ポセイダルのヤーマン絶滅の復讐が果たされることに
何気にハッシャが生き残って、アントンをいじってる場面に笑ってしまった。リーリン姉さんの件といい、アスフィーをたばかっていたことといい、死亡フラグが立ちまくっていのだが(笑)
ともあれ、あまり重いテーマを正面から構えず、各回を軽い気持ちで楽しめた作品だった。スタッフが担当した回で持ち味を発揮していて、富野作品らしからぬ作画・脚本・演出の起伏があったのだ
それがどうだったかというと……まとめの記事は後日


前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第49話~第51話

関連記事 未来の貴種流離譚 『重戦機エルガイム』のまとめ

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【配信】『重戦機エルガイム』 第49話~第51話

ダバ「賢しいな、大人女!」


<第49話 レディ・キラー>


ポセイダルは衛星軌道上に反乱軍・ギワザ軍に、ホログラフで降伏を迫る。しかしセムージュの冷静な分析を受けて、ダバはスターダスト作戦の続行を決意。ガストガルからは惑星全体から対空の弾幕が張り巡らされ、決戦の火蓋が落とされた。フル・フラットに執着するアムは突出し、ギワザの先鋒と近衛軍との戦いに巻き込まれる

ポセイダルはお得意のホロスコープで、反乱軍全体を恫喝。「降伏すれば愚民どもの命は助けてやる」と、バイオリレーションが衰えても傲岸さは変わらない
アムの突出から、ダバもその救援を兼ねてポセイダルフル・フラットを追う
終わりのない地獄に終止符を打つべく、ポセイダルことミズンを殺そうとするフル・フラットだが、ミズンのアマンダラへの執念でそれが果たせない
二人の会話、回想から判明したのは、ミズンとフル・フラットがともにテンプル・ナイツの一員であり、同じ男アマンダラを愛していたこと。ちょうど、アムとレッシイと同じ立ち位置にあったのだ
ミズンが姿を隠したあとに、アマンダラが満を持して登場。アムを再び勧誘する。ミズンが衰えたから、アムを新しい独裁者に仕立てるつもりなのだろうか

首都の攻防で、13人衆らしい面子が続々と出てきた。スキンヘッドの女性に、二刀流のハンスと近衛軍にも人材がいるのだ
少し前に顔見せしたマクトミンはようやくの登場で、オージェ、バッシュ、ク・ルーンなどいろんなHMを寄せ集めたアトールVを乗りこなす
妙に熱かったのがヘッケラーである。ダバとアムの攻撃でマクトミンがピンチに陥るや、自らを犠牲にしてまで救う。君ってそういうキャラだっけ(苦笑)?
変態のマクトミンもヘッケラーの行為には真顔になり、今川回だけあって謎の感動が残った
本来の最終回より四話延びた影響で、マクトミンを延命させるためだろうか


<第50話 エキサイト・アム>

ギワザはクワサンを使って、ポセイダルに探りを入れる。クワサンがポセイダルのセンサーとして置かれていたことを知り、そのバックアップシステムが首都にあると推測した。一方、フル・フラットからギャブレーへの使者を反乱軍が捕らえ、アムはフラットの船へ強行出撃。レッシイの支援で潜入した船内では、ギャブレーとフル・フラットが交渉が行われた

前回、首都決戦が始まってフル・フラットも降下していたのに、再び探りあいである。最終回が延びた影響がもろに出ている
しかし話は面白い
ポセイダルの作戦計画とされるディスクを、ギャブレーが落とすとショックで爆発。せっかくガセと見破ったわりに、爆風に巻き込まれるのが彼らしい(笑)
とはいえ、部下のパメラを失ったことでフル・フラットへ逆上。新しい因縁が生まれた
この謀略を目撃したアムは、フル・フラットに「もっと高貴な人と思っていた」と嘆く。けれどもその後、HMガイラムで脱出したフル・フラットを狙撃しようとするダバを止めてしまう。ダバは「大人に憧れ過ぎてはいけないんだよ!と言い捨てるのだった


<第51話 マイ・ラブ>


戦場は近衛軍、ギワザ軍、反乱軍、サートスターとそれぞれの意図が交錯し、四つ巴の様相を呈していた。ダバは首都のシステムが破壊されては、バイオセンサーとなったクワサンに影響が出るのでは懸念。降下作戦より、クワサン奪還を優先する。反乱軍とギワザ軍の衝突に、近衛軍は反乱軍に加担し、ダバはギワザの旗艦へ乗り込む

ポセイダル(ミズン)はフル・フラットの影響か、自らバイオリレーションをダウンさせ始めた
異変に気づいたアマンダラは、ここで逃げては「(時代を作る)楽しみがなくなってしまう」とシステムダウンの阻止へ動く
そうした情勢と関係してか、クワサンの精神状態が不安定さを増し、ポセイダルと彼女自身の意志が混濁していく
それを見かねたギャブレーは、「オリビーを回復させられるのは、私しかいない」と嘯きつつも、ギワザの元へ特攻したダバを支援。クワサンの奪還に協力したのだった
ダバのクワサン救出に協力したものの、アムとレッシイは素直に喜べない。後期OPを占領したクワサンの存在感を考えると……
青春の終わりが近づいている


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第52話~第54話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第46話~第48話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第46話~第48話

ギャブレー「お前が死んでも、悲しむやつなどおらん」
ハッシャ「悲しむ人に出会うまでは、死んでたまりますかい」


<第46話 クワサン・ウェイブ>

近衛軍のクワサン・オリビーのもとに、ギワザからの使者が来た。反対を押し切ってクワサンはギワザとの会見に応じるが、メッタの少女隊の奇襲をくらって捕らえられてしまう。ギャブレーはギワザ軍に組すると見せて奪還をはかるも、クワサンの動きを察知したダバたちも後を追いかけてきた

ギワザの誘いに対して、なぜかクワサンは応じてしまう
どう見ても罠なので、ポセイダルの意向を含んでいるのだろう
クワサンにぞっこんのギャブレーは、周囲に愛想を尽かされるものの、瞳を燃やして追撃。ダバとも束の間の共闘まで演じて見せた
アムもだいぶ変わった。ダバへの愛情から、あえてクワサンの件でも気を利かせるようになり、それを先読みしたような行動をとる
ラストシーンでは、耳をそっとかみ合いながらも涙を流すこの日日が長く続かないことを予感しているだろうか


<第47話 ボーイズ・ボーイズ>

目覚めないリリスは放射能障害らしい。ダバたちには祈ることしかできない。そんな彼らにギャブレーは単調な襲撃をかけるが、近衛軍を牛耳るようになったリョクレイに反発。クワサンを救うために、ギワザ軍へ鞍替えし、ダバ討伐を命じられる。ダバは必死の戦いを仕掛けるギャブレーから、クワサンの危機的状況を知る

クワサンを失った近衛軍だが、リョクレイはそれほど困っていない
ギャブレーには「ポセイダルのセンサーとしてギワザの側においておいたほうがいい」といい含め、ギワザとの取引では「小娘一人に取引する価値はない」と狡猾に立ち回る
近衛軍にとって、クワサンはポセイダルの意志を伝える人形であり、いなければいないで代わりが送り込まれるだけなのだ
そんな冷酷さにギャブレーはついていけず、近衛軍を離反してしまう

ギャブレーはダバがリーダーとして我慢している分を補うように、高らかに愛を叫ぶ
「女一人のために戦う? まともかギャブレー!」とダバに言い返されてしまい、普通の主人公とライバルの関係が逆転している
これまで何度と繰り返されてきた二人の一騎打ちだが、今回は熱い熱い「殴り合い宇宙」!!!
ダバは「クワサンはヤーマン狩りに利用された女」と切り捨て、簡単に愛を連呼するギャブレーを退けるが、同時にクワサンの深刻な状況も知るのだった


<第48話 ファースト・アタック>

ついにスターダスト作戦が始まった。クワサンとギャブレーを失ってなお、近衛軍は健在でガスト・ガルの衛星軌道上では三つ巴の様相を呈している。反乱軍は隕石落としを決行するが、その背後にはギワザ軍が襲いかかり、やむなくダバも出撃。クワサン救出のため、ギワザの旗艦サージェ・オーパスまで攻め込むが……

リリスの意識が回復した。セーターを着たリリスの健気な姿はヒロインと言わざる得ない
クワサンはポセイダルの人形としての機能が残っているらしく、ギワザたちに抵抗。あと一歩で脱出までしそうになった。ただ、コアムの歌を口ずさむなど、精神はだいぶ混乱している
ギワザはスターダスト作戦が始まったことで、反乱軍の役割は終わったとばかりにダバへ必殺の罠をめぐらす。クワサンをダシにして、旗艦サージェ・オーパスを犠牲にしようというのだ
そのピンチを救ったのが、あの男ギャブレー! これは熱い


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第49話~第51話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第43話~第45話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第43話~第45話

フル・フラット「歳に合わせてボケたほうが、幸せということもあります」


<第43話 レディ&ガール>

アムセムージュはサート・スターに救出されていた。フル・フラットに男について注意されても、アムはダバを例外と言いはる。その裏で、ダバはサートスターのスタッフに仕立てた女性工作員に決死の潜入をさせ、サートスターとギワザの同盟をポセイダル軍へリークしていた。フル・フラットの計らいで帰ろうとしたアムは、アマンダラに声をかけられる

アマンダラが徐々に正体を見せてきた
永遠の若さが欲しいというフル・フラットに、バイオリレーショオンの技術を提供したのはアマンダラで、彼女は80歳であの美貌を保っている
その技術はミアンという女性にも施され、ポセイダルとして独裁を振るわせているのだ。しかしアマンダラは、反乱軍の興隆の原因に「独裁をやりすぎた」と他人事である
レッシィに続いてアムを勧誘しようとする彼に対し、フル・フラットは銃器を向けて制止した。女を担いで世の中を裏から牛耳ろうという態度は、Zのシロッコ、Vのカガチといった富野ガンダムの悪役たちに通じるものがある
アムが他の男と違うと言いはった次のシーンで、ダバはあれほど嫌っていたスパイ作戦を実行するなど、個人の主義と組織の長との間で彼も際どいところに立たされている


<第44話 ピカレスク・ギワザ>

アマンダラの手引きでレッシイは、ポセイダルの首都スヴェートへ潜入した。地下道からポセイダルの屋敷へ潜入した彼女だったが、その私室でネイ・モーハンに発見されてしまう。しかし捕らたレッシイを、ポセイダルは意外にも寛大で、ネイには反乱を起こしたギワザ殺害を命じるのだった。レッシイと共に宇宙へ上がったネイは、愛人のギワザのもとへ駆け込むが……

レッシイルパンの不二子のようなコスチュームで潜入。美術品を落とすとか、足元のパイプで転ぶとか、作品前半に見られたようなドジっ子演出が盛り込まれる
屋敷で姿を現すのが、実物としては初登場のポセイダル!
普通の女性、ミズンとしての姿から、独裁者ポセイダルへ変貌する様が美しく、神秘的で専制のイメージからはかけ離れている
「私は男である」と言いはり、ネイにギワザ殺害を命じたあとに頭痛で苦しむ。彼女もまたクワサン同様に操られているのだろうか
最愛のギワザの元へもどったはずのネイは、首都にいた期間の長さから寝返りを疑われて、ギワザの片腕と引き換えに憤死。ダバからまったく疑われないレッシイとの格差が泣ける


<第45話 リリス・メモリー>

スターダスト作戦とパラータ・スターの関連を見抜いたギワザは、鉱山衛星へ攻撃を命じる。ギワザ軍のエースが総動員されての戦いとなり、その衝撃で衛星の古い原子炉が目覚めてしまう。それは自爆用に残されていたのか、カウントダウンまで始まって絶対絶命。自らの種族を滅ぼした核エネルギーを感じたリリスは、キャオとともに起爆を止めようと原子炉へ飛び込んで行く

リリスの過去に関わるファンタジー回となった
彼女の種族「有翼人=ミラリー」は、核の爆発によって滅んでいて、そのためにペンタゴナでの核エネルギーの使用は禁止されていた
パラータ・スターの古い原子炉が目覚めたことを感じ取り、キャオに必死の警告。原子炉の前では、火花を飛ばす配電盤から種族が滅んだ過去を思い出して、神秘的なオーラと種族の霊を呼び出して修復にあたる
核エネルギーを感知するのはともかく、配電盤まで直せるのは謎技術であり、もはやオーラ力というほかない
なにか、キャオの出番を奪ったような気もするが(苦笑)、二人とも戻れてよかったよかった
(しかし、ただでは済まないよなあ……)


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第46話~第48話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第40話~第42話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第40話~第42話

アム「人を信じたほうが楽だってことが、素敵だってことが分からないなんて」


<第40話 フル・フラット>

ダバを捕まえたギワザは、それを手土産にフル・フラットとの同盟を謀る。ポセイダルから自治権を認められているはずの彼女は、意外にも快く承諾。サート・スターをギワザ艦隊へ移動させる。その一方で、ダバを助けに来たアムとキャオにも会い。スヴェートへの隕石落とし「スターダスト作戦」の前倒しを要求した

「反乱軍に協力してもらったとダバが吐いた」と鎌をかけるギワザに対し、フル・フラット証拠の戦艦を運んだネイがガストガルから帰ってこないこと、ポセイダルから責められていないことを示してたじろがせる
その上で、腹を割ったギワザに協力するというのだから、彼女の深謀は底がしれない
それでいて、ダバやアムの向こう見ずな若者らしい行動には好意的で、アムには「想った男についてくのは、いつも正しいわけじゃないよ」と忠告する
ポセイダルがヤーマン滅亡を始めてから60年間若さを保ち、ダバとの一騎打ちでも圧倒。なんというスーパーウーマンか


<第41話 スパイ・イン・スパイ>

フル・フラットの部下たちは、リィリィによるアムたちへの追撃を止める一方、ターナに接触してギワザ艦隊への攻撃を煽る。しかし、フル・フラットのスパイだったセムージュは反乱軍を消耗させまいと造反。女性工作員を追い出した。サート・スターでは、ダバがフル・フラットを捕まえての脱走に成功し、セムージュがスパイであることをアムに知らせるのだった

フル・フラットの真意が分かった
ギワザと反乱軍の双方に味方すると見せてかみ合わせ、共倒れを狙っているのだ
そうした謀略を駆使するフル・フラットに対し、ダバは人質にとりつつも紳士。女は殺せないとばかりに、サートスターの工作員へと返してしまう
フル・フラットのスパイであることが判明したセムージュも許し、冒頭の台詞にあるように「人が信じられる時代」の世の中にするために戦うのだ。どこまでもイケメンである
セムージュの言い訳「悪徳の匂いに惹かれた」という言葉には、苦笑。スケベ丸出しじゃないか(笑)


<第42話 ヤング・パッション>

ダバは今一度フル・フラットの真意を探ろうとして、セムージュとアムをサート・スターへ向かわせる。それを察知した近衛軍のクワサン・オリビーは、新たに加入したギャブレー新型HMアトールを渡し、その追撃を命じた。アムはサートスターのマシンナリィに囲まれて体当たり攻撃をくらうが、フル・フラットの試練と読んで耐える。しかし、そこにギャブレーのアトールが出現する

ギワザ軍に新たな13人衆マフ・マクトミンが加わった。銀河万丈の声に「粛清に時間がかかりました」という台詞は似合いすぎだ
アントンに人質のネイのことを持ち出されると、ギワザは「人質などいない」と激怒。前回のリィリィを切り捨て発言といい、人を駒扱いする態度はダバと対照的
ネイ救出を渋ってギワザを離れたギャブレーは、近衛軍へ加入。クワサンに惚れてしまい、アトールの受領には涙を浮かべてしまう。美人のキャラクターが多いといえど、すべてに反応できる守備範囲の広さには感心する(笑)
アムとセムージュはそんなギャブレーにボコられつつも、サート・スターに潜り込めたのかな


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第43話~第45話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第37話~第39話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第37話~第39話

ダバ「ダストシュートから入れるんじゃ」
キャオ「そんなのパターンじゃないか」


<第37話 オリビー・クライシス>

ミズン星の首都カナールを陥落させた反乱軍に対し、近衛軍のクワサン・オリビーが衛星軌道上から警告を発した。ポセイダルの挑発と理解したダバは、周囲の反対を押し切って迎撃に向かう。HMヘルミーネ(カルバリー・テンプル)で出撃してきたクワサンを、暗礁地帯に誘い込むのだった

ワザンの死をきっかけに反乱軍はミズン星を陥れた
続いてきた近衛軍のクワサンに対して、ダバは身内を盾にとられてひるみたくないと出撃させた。キャオじゃなくても「どっちが公私混同だ」という話に(苦笑)
近衛軍の作戦どおりなのだが、ポセイダルの意思なのか、クワサンの潜在意識がなせる業か、参謀兼監視のリョクレイを振り切ってHMで飛び出し、ダバと一騎打ちとなる
ダバはそれに対して、いっさい撃ち返さない!
その分、アムが活躍して近衛軍のグルーンを二機撃破。後半になって彼女の戦闘力は急上昇だ

ダバに捕まえられたクワサンは、「世の中が乱れると邪なものが湧き出てくる」「新たな世の中をつくるためには、耐えず混沌が必要だ」とポセイダルの声で返すが、ダバが血に塗れた布を見せたところから洗脳が解け始める
セイバーを交えながら、ダバが雪山に遭難したクワサンを助ける回想が挿入されて、お互いの手傷を治すシーンの美しいこと! ここで「スターライトシャワー」を流すとか、反則だ(歌詞は二番か?)
クワサンはリィリィの砲撃によって、機体とパイロットスーツを損傷するが、はたして彼女の行方は?


<第38話 エスケープ・ギワザ>

ミズン星の首都を落としたものの、全体の戦況は思わしくない。そこでダバは、ポセイダルの首都スヴェートへ直接攻撃をかけるべく、隕石落とし作戦を企画する。そのためには鉱山衛星バラート・スターの協力が必要と、その現在位置を確かめるべく四方に使者を派遣した。ダバは宇宙に上がるメッセンジャーたちの陽動になるべく、リィリィの艦へ仕掛ける

ガスト・ガルのネイ・モーハンは、ギワザのためにポセイダルの正体を探ろうとホロスコープ・ルームで会見した。土下座するネイに対しポセイダルは、「(ギワザは)私を実在する独裁者と信じておらぬのか」と鎌をかける
ネイはそれを否定し直接の謁見を求めるのが、それは叶えられない。ポセイダルは、隠れることで神秘的な権威を保っているのだ
その一方で、ギワザ艦隊旗艦の盗聴装置を破壊。ポセイダルへの叛旗を鮮明にした。自分の野望のためなら、ネイを犠牲にする覚悟

ダバはギワザの艦隊へ追跡して、彼が旗艦にいないことを看破。艦隊から離脱した巡洋艦を追う
その意図を察したリィリィは、味方艦にギワザの盾になるように指令し、戦況が悪化すると現実に体当たり攻撃を命じる。そして、ターナと一直線に入った瞬間に、バスターランチャー!
ダバはその凶行に怒り狂うが、それでもリィリィは死なない。粘るな、この人


<第39話 ザ・オーメン>

ダバはギワザの意図を知るべく、ステルスの布をかぶったホバーで潜入しようとする。その無謀な企てにキャオも加わるが、まんまとギワザの部屋へたどりついた。対峙したギワザには適当にあしらわれ、尻まくって脱出。ホエールと合流したターナは、ヘッケラーとリィリィの隊に挟み撃ちをくらうのだった。クレーターに追い詰められ、エネルギー切れの危機に瀕したダバの決断は?

「ギワザ本人に会いながら、何も聞きだせなかった」とは、逃走中のダバの台詞。いや、まったくその通りで、ダバ個人にとって徒労に終わった潜入作戦だった
しかし、演出的には今まで縁がなかったダバとギワザを引き合わせる意味があり、ギワザにダバの価値を認めさせるためのエピソードとなっている
とはいえ、せっかく主要人物のご対面なのだから、「ポセイダルから離反するのか」とか聞いて欲しいところだった。これでは子供の使いである(苦笑)
人徳はともかくも、政治的には手玉にとられて人質にもなってしまったダバは、ここからどう巻き返す?


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【配信】『重戦機エルガイム』 第34話~第36話

アム「女の力を信じなさい!」


<第34話 レッシイ・マインド>

反乱軍を助けたアマン商会の船ホエールに対し、ネイの副官ヘッケラーが降伏を勧告した。船を指揮するレッシイはたくみに時間稼ぎをし、ターナへも救援を要請。急に現れた彼女にターナのクルーの動揺は隠せない。戦闘の最中、ダバはmark-2でホエールへ近づくが、レッシイは戦争が終わるまで会わないと決めていた

反乱軍を離れたレッシイは、アマンダラからホエールを預かり、颯爽とヘッケラーをあしらって見せる。ダバたちといたときの甘さが抜けて、元13人衆の面目躍如である
ダバたちがシリアスモードになったのは、レッシイが抜けたショック療法なのだが、人情として「そんなに頼りない男か」とダバが食い下がりたくなるのも分かる
レッシイが離れたのは、ダバに喝を入れるだけでなく、近づき過ぎると甘えが出てしまう本人の問題でもあるのだ

ギワザはホエールがフル・フラットとつながっているという情報を得て、彼女の星サート・スターへ向かう
フル・フラットポセイダルの盟友であり、その功をもってサートスターの治外法権が許されている。その彼女を指弾することは、反ポセイダルと受け取られかねず、ギワザもみすみす見逃す他なかった
ラストの、暗転した背景にギワザの目と手についたコーヒー(血)が光る演出がいい味を出している。さすが今川回


<第35話 ペリル・ミッション>

ネイ・モーハンは反乱軍へ受領される船を首都ガスト・ガルへ連れて来た。ポセイダルへの面会を求めて、クワサン・オリビーの近衛隊に詰問されてしまう。その一方、ギワザ派のリィリィがミズンの正規軍に入り、ワズンとギャブレーの作戦司令(?)につく。彼女はアムを捕らえ、ダバを誘い出す作戦に出た

ネイは愛するギワザのため、独断でガスト・ガルへやってきた
彼女は10代のクワサンが近衛隊を指揮する異常さを感じ、首都のポセイダル像がクワサンに似ていることに気づく。なぜクワサンを人形のようにして、近衛隊を任せるのか
最高幹部の13人衆でさえ、ポセイダルに会えないのはなぜなのか。バーチャルでしか想像されない指導者というのは、SFぽい神秘さがある

新たな敵として、13人衆のリィリィ・ハッシーが立ちはだかる
捕らえたアムを自ら拷問するエグさは、ワズンいわく「人をいたぶって、戦いの大局を忘れる」。男嫌いになる過去から、脱出したアムを殺そうとするが、ギャブレーに止められる一幕もあった
アムの救出にあたっては、ダバはセムージュに「アムもまた、一人の兵士にすぎない」と止められる。引き下がった振りをしたダバは、代わって救出に出ようとしたセムージュを気絶させ出撃。主人公がリーダーになると、こういう手間がかかってしまう
捕まって救出のパターンが多いので、次回のワズンと捕虜交換みたいな形でも良かったかな


<第36話 オールド・ソルジャー>

ヤーマン再興を掲げるダバのもとに反乱軍は勢いづき、ミズン星の正規軍は苦しい状況になってきた。それを打開するために、ワザンは自ら偽装して反乱軍に潜入。ターナの内部破壊を企む。彼はダバに捕らえられたが、息子が死んだことまで作り話でないことを見抜かれてしまう。救出に赴いた正規軍との中で、ワザンは息子の跡を追うのだった

13人衆のなかでも知恵者のワザンは、息子を戦争で亡くしていた。劇中のイメージを見ると、反乱軍に組したようでダバを息子のように見立ててしまう
戦争に疲れたワザンは、ダバたちの戦いの意味を問う。「ポセイダル軍と反乱軍に違いはあるのか?」「大衆一般が正義であった時代は戦争が絶えない」「ダバが独裁者にならないと誰がいえるのか」
それに対してセムージュが応える。「理想が正義を生むことがあるということを、大人はもっと知らねばならない」
ダバは独裁を否定しただけではあるが、未来は若い世代に期待するしかないということだろうか
死を決意したワザンが、邪険にしていたリィリィを助けたのはなぜか。「昔はそうじゃなかった」という前回の台詞から、裏設定あり?

そのリィリィはというと、大胆にもギャブレーの前で「ポセイダルの首を取りたい」と言ってしまう。推定年齢63歳を過ぎても若さが保てるのは、バイオリレーションという秘密技術のおかげだらしい
リィリィの軽々しい発言から、ギャブレーはギワザの反乱を確信する


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前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第31話~第33話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第31話~第33話

リリス「ここで小競り合いに巻き込まれたら、ミズンに行けなくなるわ」
ダバ「レッシイみたいなことは言わない」


<第31話 キャッチ・ウォー>

ギワザに呼び出されたギャブレーは、ネイの応援をしなかった怠慢を責められ、次の作戦の先鋒を命じられる。しかし、ネイがクワサンの名を口走るスパイを発見したことから、真偽を確かめるべく先鋒を引き受け、ギャブレーは再び静観する。スパイから大気圏突入を知ったダバは、動かせる戦力を集めてギワザの艦隊を襲った。ギワザは反乱軍の強さを認めざる得なかった

前回で違うギアが入ったのか、張り詰めた空気が流れ始めた
ダバがモラトリアムを捨て去って、リーダーとして集団全体を見回した行動をとる。その生真面目さにはアムならぬとも不安を覚えるが、キャオのナレーションが言うように「人の命を預かる身」なのだ
スパイを死地に潜入させることを「生け贄」と嫌う甘さがあるものの、スパイの死で味方に檄を飛ばし、スパイの弟イッカを戦闘へと駆り立ててしまう。リーダーとは怖い仕事である
新型HMグルーンで出撃したネイは、mk-2のバスターランチャーを浴び重傷。ダバとの力関係が完全に逆転した。しかし、最後にはネイの逆襲が予告されるのだった(知らせる意味あったかな?)


<第32話 フラッシング・ネイ>

反乱軍は軍の兵器を横流しするなど、戦力拡充に励んでいた。セムージュアマン商会から宇宙戦艦四隻を貰い受ける話を独断で進める。それを聞いたダバはあまりに怪しい話にセムージュを追うが、そこにギャブレーの、ついでネイの追撃を受ける

ギワザは正規軍の弱体化を自覚し、13人衆を招集する。反乱軍対策もさることながら、後のクーデターに向けての布石である
負傷中のネイは、アマン商会と反乱軍の接触を受けて追撃を決意。前回、ギャブレーに「人を好きになったことがあるのか。貴様にはその一途さが足りない」と言っていたが、恐ろしいばかりのギワザへの献身ぶりだ。彼女は、反乱軍が受領する戦艦一隻を鹵獲し、ポセイダルの首都ガスト・ガルへ向かった。果たしてその意図は?
ラストのカットに、ポセイダルが怖い顔をして「She's not work」って(苦笑)。これ、何が言いたいの?
正直、31話と32話は作画の崩れも酷くて(昔のアニメの醍醐味と言ってられないレベル)、脚本も微妙だった。中盤の中だるみはありがちなこととはいえ、ここまで若手育成に使いきるとそりゃ怒られるわな


<第33話 マイ・アース>

ダバはトライディトアル星から正規軍の目を離すべく、故郷ミズン星へ向かう。ミズン星では13人衆の一人、老将ワズンが指揮を取り、ダバの突入を防ごうと待ち構えていた。そのダバにアマンダラがボロボロの船で接触し、ヤーマン族復興を志す彼に貴重なデータを提供した。そこへギワザが差し向けたスレンダー・スカラが迫る!

ギャブレーはギワザに呼び出され、13人衆に命じられる
レッシイの欠員を埋めるためとはいえ、ネイとさんざんに張り合いギワザ派とは到底いえないギャブレーの抜擢は唐突だ
その意図は、ギャブレーの出世欲を利用しつつ、反ギワザ派のワザンともにダバ一党との共倒れに狙っている。そして、その隙に自派の13人衆を集め、事を起こすつもりなのだ
ギャブレーも利用されているとわかっていて、ワザンといっしょにダバを討たざる得ない
ダバには「死の商人」で通したアマンダラは、ギワザの意図を看破して、グラサンの下の目がキラリ。反乱軍のスパイがクワサン・オリビーの手の者と称したこと、セムージュを半ば手駒としているところなど、節々に不気味な印象を残す

ダバはヤーマン王朝の再興を決意し、ペンタゴナの現状に対して仲間に訴える
各惑星が一緒になってまとまるはずがないのに、ポセイダルの専制が続く理由は何か。ポセイダルのおかげで、ペンタゴナの人々は本気で生きることを考えない人々になっていたとダバは弾劾する!!
怒るセムージュや「ダバの子を産みたい」というアムに対して、「それだけしか考えないことがポセイダルに利用されているんだ」。人はパンにのみに生きるにあらず、というが、大衆のメンタリティに政治の責任を帰するとは手厳しい。まるで民主国家の愚民論である
ポセイダルに対しては、「女性のメンタリティを持ち込むことで世の中を支配している。そのためにクローンを作ったんだ。女性は子供を生むから、未来を作る力があると思われている」。クローンうんぬんはアマンダラから聞いた情報に入っていたのだろうか。指導者に女性のイメージを利用するのは、Vガンのマリア、∀のディアナ・ソレルを連想させる
それに対抗するためには、土着の力を用いるしかない。ダバは目的のためには手段を選んでられないと、ついにカモン王朝の血筋を明らかにし、ヤーマン再興を旗印とした
偽りの母性に立ち向かうために、大地からやり直せとは、Vガンのようなメッセージである
作品の性質から富野監督の介入というより、日芸の後輩・富田祐弘の脚本によるところが多そうだが、後年の作品に取り上げられたテーマに重なっていたのは意外な発見だった


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前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第28話~第30話

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【配信】『重戦機エルガイム』 第28話~第30話

ギャブレー「最近、やけに女性にもてるな。女難の相が出ているかな?」


<第28話 ネイ・クライシス>

ギャブレーはダバをおびき寄せるため、反乱軍をわざと泳がせる。釣られたダバに対して、アシュラテンプルで抱きついてエルガイムを大破させてしまった。艦隊を率いるギワザは、クワサン・オリビーが近衛軍に昇格したことに驚愕。ポセイダルへの忠誠を示すべく、トライディトアル星の掃討作戦にネイを送り込む

ダバを倒すため、ギャブレーも知恵を絞る
アシュラテンプルを自爆させ、エルガイムを起動不能させたと思えば、自らターナに乗り込んで内部破壊を目論む
とはいえ、リリスにあっけなく見つかって、「レッシイに惚れた」と下手な言い訳し、悪あがきの果てにアムに金的攻撃までされて……結局、いつものギャブレーくんなのでした
ギャブレーに構っている間にネイたちに攻撃され、ダバはヌーベルディザードで出撃するも。オージェとの差はいかんともし難い
キャオの機転で整備中だったmark-2に乗り込むと攻守逆転。バスターランチャーを打ち込んで、オージェを一蹴した
ポセイダル軍のバッシュやアシュラテンプルでも扱いきれなかったバスターランチャーを、普通に撃ててしまうのだから、mark-2の性能は尋常ではない。以後、あの強かったオージェと互角以上に渡り合っていく
まあ、バッシュ二機の猛攻をしのぐターナも凄いけど(苦笑)


<第29話 クロス・ポイント>

トライディトアル星の反乱軍、セムージュ・シャトと合流してダバたちは一息つけた。安心しきって温泉につかるキャオたちに、レッシイはたるみすぎだと怒り、食事でも酒を飲みすぎてアムと大喧嘩してしまう。しかし、それも別れるための芝居。それに気づいたアムとダバも、彼女の覚悟の前に見送るしかなかった。そうした彼らに、ギワザの危機を救いたいネイ・モーハンが襲撃する

ここ数話で、ギワザとネイのやりとりが増えてきた
クーデターを企むギワザに対し、ポセイダルはクワサン・オリビーを取り立てて13人衆の分断を図っている。今の段階では到底逆らえないので、トライディトアル星の占領を口走ったネイを殴っても見せる
そんな内部抗争から浮いているギャブレーに対しては、スレンダー・スカラの女性クルーをスパイにし立て、色仕掛けで足止めする。しかしギャブ様とは(笑)

セムージュ・シャトは声が玄田哲章なので沈着な人物に思いきや、ダバが加わったことで気が大きくなる。ガスト・ガルを襲撃しポセイダルの像を潰したことが英雄視されていて、各地の反乱軍が集まっているのだ
このままでは、ダバの名声とその戦力が利用され、勢いだけの反乱が潰されるだけ。リトル・セイの二の舞である
レッシイの離脱は、ダバたちの奮起を促すものであり、それだけ彼女が彼らの甘さを尻拭いしてきたということでもある


<第30話 アワ・マスター>

セムージュの元に集まる反乱軍とダバたちとのいざこざは耐えない。数が揃ったことで勢いづく彼らにダバの慎重論は通らず、烏合の衆による出撃が決まってしまう。正規軍の陽動に引っかかる反乱軍に、ダバは大局を読んだ上で救援。間一髪でセムージュを救う

ダバがリーダーとして覚醒した
王族の生まれだからと束縛されるのを嫌っていた彼だったが、事ここに到ってはそうもいかない。レッシイの離脱も、ようは優柔不断を払拭するためだったのだ
人の上に立つ以上、勢いだけではいけない。「動くときは必勝でなくてはならない」
アムにもギアがかかったようで、ターナからびしばし指示だし、修理したエルガイムで出撃する
28話からタイトルコールも重厚になって、お話もターニングポイントを迎えたようだ
ちなみに、ギャブレーくんはというと、ネイの要請を断ってレッシイを探す始末(爆)。ネイを完全に敵に回したことで、女艦長に「オーマイゴッド」と叫ばせるのだった。やれやれ


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第31話~第33話
前回 【配信】『重戦機エルガイム』 第25話~第27話

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